高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

枚方 杉五兵衛さん訪問

2007-09-09 | 生産者訪問

 枚方にある杉五兵衛さんを訪問しました。
 9月17日の祝日に浪速魚菜の会がこちらで行われることになり、その打ち合わせを兼ねての訪問です。今回は30回記念と言うこともあり、一般の方も会員の紹介があれば会員価格で出席できます。

 今までも何度か訪れているのですが、いつも感動させられます。甲子園球場よりも広い敷地では、いろいろな野菜や果物のほとんどが有機で栽培されています。そして、その食材を使った農園レストランもあります。園内のロバくんの排泄物やレストランの残渣などで堆肥が作られます。園内で循環農業が実現しています。ほんとに凄いという言葉しかありません。
 更に、園主のノジマさんが更にパワフル。流石に一代でこのような取り組みや施設を作り上げた方です。その熱意は今も途切れることがありません。天王寺蕪などの伝統野菜の栽培に取り組んでくださったり、食育のイベントを行われたりしておられます。そして、そんな凄い人がいつも私たちが訪問すると自ら忙しい時間を割いて心に残る言葉を伝えてくださいます。「植物の人間と同じで形が不ぞろいなど、多様性が当たり前。均一化され過ぎて、自分で工夫することをしなくなってしまった。賞味期限など、命の循環を断つことが美学になることへの不安。」本当にありがたいと思います。そして、いつも今回の会の開催のお願いも二つ返事で受けてくださいました。機Dscn3091_1会があれば、是非是非伺って欲しい場所です。
  この季節は端境期なのですが、それでも都会では食べることが出来ない野菜たちがたくさん。おくらの花や蓮の花びら。はやとうりの若葉は天ぷらで頂きました。あと、鯉のあらいや水菓子でマニュキアフィンガーというとても甘い葡萄を頂きました。

Dscn3097_1  お部屋からの景色です。ただ美しいだけでなく、ここには命が循環があります。お客様から感謝の言葉を頂く、これがここで働く方達の頑張りの原動力だそうです。人の心の循環もここにはあります。

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