場所は大阪の一心寺の近くにあり、今はお辞めになられましたが「天神坂 上野」として多くのお客様に愛されたお店兼自宅です。今となっては伝説的な話ですが多くても一日8人、しかも一見様お断りのお店。閉店が決まると全国からの予約が殺到し、閉店数ヶ月前には予約でいっぱいになったそうです。そして、もうお店としてお客様をお迎えすることは無いのです。
今回お呼びいただいたのは、上野先生の勉強会に参加していることや浪速魚菜の活動を行ってい、これからどのようにしてこの活動を続けていくかを話合いました。緊張の面持ちで玄関をくぐるとそこには上野先生の他に浪速魚菜の会代表の笹井さんや流通部の松本さんなどがすでにおられ、いろいろと大阪の野菜などについてお話されておりました。上野先生の奥様が初対面の私に「森田さん」と名前で読んで頂いたことで少しほっとしましたが、上野先生の隣の席に案内されたのではやり緊張します。
上野先生や笹井さんの思いはやはり浪速でこだわりを持ってつくる生産者さんやその野菜達を守っていきいということです。その品質を守っていき、食べてもらいたいということです。
その中で上野先生や笹井さんとの話を少し味気ないですが、箇条書きにまとめてみました。
◇【食】「くいだおれ」の大阪の誇るべき文化である食文化を守り続け、それを支える生産者さんも育てていきたい。
◇浪速野菜‐まずは安全に作られていることが大切。その上で味に優れたものを作り、広めていく。
◇こだわりの野菜の味の違いをわかってもらいように、味覚を育てていかないといけない。そのためには食育が大切になってくる。
◇今のままだとブロイラーのように、餌を作り栄養をとるだけの食事になってしまう。
◇人間はいろいろと進化し続ける一方で、逆に後退しているのではないか。便利に隠れた、不伝承。例えば、柔らかい鶏肉が多くなったため、固くても味のある鶏肉をうまく調理する料理法が残らなくなってしまう。
◇人生の幸せを収入や金銭欲だけで測るのではなく、もう少しやりがいや社会貢献に幸せの価値をみいだせればもう少し生きやすい世の中になるのではないだろうか。
夕方に始まった会でしたが、日が沈む頃には上野先生が腕によりをかけた食事やお酒を振るまってくださいました。
まだまだ若輩者の私が招かれて、しかもこのようにもてなして頂いたこと、本当に感激に1日でした。まだまだ課題はおおくありますが、今のような活動に間違いはなかったのかなと少し自信がもてました。
この日振舞って頂いた料理などのご紹介は後日にさせて頂きます。