高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

大阪の生産者さんとの交流会のお知らせ

2006-09-05 | 生産者訪問

第2回 農塾 「農を仕事にするということ」
講師:手塚等史さん(枚方にて新規就農)
橋本慎司さん(市島町有機農業研究会)
   菅原玲子さん(ポラン広場有機農業協会) 

実際に就農するには?就農した後はどんな感じ??
農業をしてみたい、関心がある方には是非参考にして頂きたい内容となっています。
また食に興味のある方にも、食べ物がどのような思いで作られているのか直接生産者に聞けるチャンスです。

■日程
9月8日(金) 18時30分開始
■会場
クレオ大阪中央
(大阪市天王寺区上汐5-6-25)
地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」下車、
北東へ徒歩3分
駐車台数に限りがありますので、地下鉄・市バスをご利用ください。

■参加費
各回  1500円(会員1200円)

■申し込み・お問い合わせ
大阪府有機農業研究会
(TEL&FAX)06-6864-1026

<羽曳野市飛鳥のぶどう畑に囲まれた地ワイン工場を見学しませんか>
  羽曳野市のブドウ栽培は400年前から歴史があります。
昭和の初めには生産量は甲府をぬいて日本一だったことも。今でも大阪随一のブドウの産地です。
 近鉄大阪線 橿原神宮行きに乗って上の太子駅下車、駅から歩いて5分ほど歩いたところに飛鳥ワイン工場があります。
飛鳥ワインは1935年からワインを作り始め、現在のブドウ園は1.5ha(15,000㎡)の広さの中にデラウェア、メルロー、カベルネ、シャルドネ・・・等が植えられてい
ます。5月1日に下見に訪れた時はシャルドネ、甲州の苗木を多く育てられていました。
 ぶどうは棚方式ではなく、収量を制限しぶどうの品質を高めるために、垣根栽培をしています。ぶどう畑は、冬の選定、春は余分な目の摘み取り、夏は枝の成長点を摘み伸長を止める作業、秋は糖度をチェックしながらの収穫、四季を通して休みない作業が続きます。
 9月の収穫の時期にワイン工場が稼働しますので、そのころに見学を企画しました。
 飛鳥ワインでは、「飛鳥ワインビンテージ2003」のシリーズのカベルネ(赤)、シャルドネ(白)、メルロー(赤)のワインは、100%自社製で、ブドウ本来の個性を活かすために一切熱を加えない「生ワイン」としてこだわりの限定品で販売しています。その他ロゼ、甘味なフルーツワイン等があり食前酒としてピッタリの梅ワインは国産ワインとして入賞しています。見学後のお土産も楽しみです。
 見学後は、農業普及センターの職員の方に大阪のぶどうの現状のお話をうかがいます。

日 時:2006年9月8日(金) 雨天決行
日 程:13:00 集合 上の太子駅 改札口
(近鉄南大阪線 準急橿原神宮行き)
 阿部野橋 12:24発 → 上の太子 12:52着 徒歩 5分
13:10~15:10ワイン工場と畑の見学、ワインの購入
15:26 「上の太子」駅 発 (電車で1駅乗ります)
15:31 「古市」駅 着 徒歩 5分
15:45~16:45  羽曳野市市民会館 2F会議室
       農業普及センターの方のお話し
http://www.city.habikino.osaka.jp/info/056/shiminnkaikanmade.html

参加費:大有研会員 2,300円、 非会員 2,500円 小学生以下無料
★参加費には自社農園の限定ワイン1本を含みます。
    
定 員:20名(先着順)

お申し込み:大阪府有機農業研究会
(TEL/FAX:06-6864-1026)
★現地には駐車場がありませんので、電車をご利用ください。

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重村酒造さん 訪問

2006-09-04 | お酒について

Dscn1987  大阪枚方市にある重村酒造さん。枚方に昭和50年代に5件あった酒蔵も、重村酒造さん一蔵となってしまいました。

重村酒造さんがある穂谷地区は枚方と言っても京都や奈良の境に位置し、都会の喧騒とは無縁です。

重村酒造さんは、生駒山系の良質な地下の湧き水と滋賀・福井県などの近郊で収穫される山田錦での酒作りに取り組まれています。

 重村さんのこだわりは、酒米の精米度。山田錦を65%以下に精米し、より上質なお酒を目指しているそうです。また、「毎年一年生のように初心で取り組む。」という真摯な姿が印象的でした。

Dscn1990_1   蔵元自ら酒蔵の中を案内してくださりました。但馬杜氏を顧問に迎え、蔵元自ら酒作りに取り組みます。やぶたを使わず、袋取り・酒槽での丁寧な搾り、それを更にろ過していきます。貯蔵は、酒蔵さん特有の土塀と天窓、常温にて夏を越えていきます。それが昔ながらの重村酒造の風味を生み出しているのでしょうね。

 重村さんは百貨店などを除いて、二次的な流通にお酒を出荷しないそうです。それは品質よりも価格重視により、酒の質を落としたくないから。それならば、直接生産者さんと直接商品のやり取りを行って、より良いお酒を造り続けていきたいという思いなのです。

 今年も11月下旬から始まる酒作り。決して良く目にするわけではありませんが、ここにもこだわりを持った酒蔵さんが作るお酒がありました。

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能勢 原田農園さん訪問

2006-09-02 | 生産者訪問

 少し前になりますが、能勢の原田農園さんを訪問させて頂きました。

 今回の訪問は、原田さんの奥様に講師を務めて頂く、大有研主催の農塾の第2回目の「農を仕事にする」の打ち合わせも兼ねています。

 原田さんが有機農業に取り組まれて、約30年が経つそうです。有機農業でなければ、これからの農業を続けることは難しいと思ったことが、始まりだそうです。石油などから作られる化学肥料など二次的な物に頼るのではなく、米ぬかや鶏糞などを使用した循環的な環境での農業でないと継続することが出来ない、と原田さんは考えられたのです。奥さんの菅原さんも、自身が有機環境の中で住みたいと願ったおられたそうです。

 原田さんは特に有機運動を行っている訳ではありませんが、「猫の手倶楽部」という活動を行っておられます。この集まりは農薬を使わずにお米を作り、収穫することが目的なのですが、倶楽部の方々で草取りなどを行うなど農作業の大変な部分も行います。このように農業や作物が出来ていく過程を、体感を通じて伝えていきたいという菅原さんの思いなのです。

 原田さんは、農家は安全な物をたくさん作ることが大切。菅原さんは、技術の向上と農業自体を継続する事が目標とおっしゃられていました。

 今回、講師をして頂く農塾でも、人前で話すのはとても苦手ですと菅原さん。農業を継続させるのはとても大変なので、「自分がどのような農業をしたいのか。」をしっかり考えて、就農を考えて欲しいとおっしゃっていました。

 今回は、原田さんの畑の画像はあえて公開しません。その代わり、原田さんの畑の様子が分かるサイトをご紹介致します。http://www.biomarche.jp/blog/farmer/sb.cgi?cid=0

 多くの方に有機農業を伝える活動はとても大切だと思います。でも、このような体感を通じてでないと、本当に人の価値観を変える事はできないと思います。決して恵まれた状況での「農業」では無い中で、作るということをとても大切にする原田さん・菅原さん。今から農塾での菅原さんの講演が楽しみです。

 

 

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