読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

パライゾの寺

2015年03月09日 20時15分52秒 | ■読む
坂東眞砂子著、文春文庫刊 坂東さんの著作が気になっていましたが、読むのは本作が初めてです。本書は7編の短編が収録されています。それぞれ、冒頭で登場する人物が一人称で語り、その後が物語の本体を三人称で、最後に人物が再度語る、という共通の構成です。どの作品でも女性の濃密な性が含まれており、作品に石を飲み込んだような重い後味を残しています。ホラーと言うよりも、人の業を描いていて秀逸です。 ------- . . . 本文を読む
コメント