読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

約束の森

2017年07月18日 21時25分57秒 | ■読む
沢木冬吾著、角川文庫刊 主人公の再生という本筋に様々な人生と事情が重なり読み応えのある作品です。先が読める展開ながらも、中盤までの周到で丁寧な舞台設定と中盤以降の怒濤の展開で読ませます。何気なく無駄が無い伏線があちらこちらに忍ばせてあり、長篇でありながら冗長ではありません。予定調和と突飛な設定の組み合わせが程良く混じり合い、作品の魅力を高めています。沢木さんの他の作品も読んでみたいと思います。 - . . . 本文を読む
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