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水戸岡鋭治著、新潮文庫刊
著者を知ったのは、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」と記憶しています。
氏の実績をぼんやりと記憶していますが、本書で、その主要な作品を知りました。
詳細は下記URLで見ることが出来ます。
本書の前半は、氏のデザイン上の理念を丹念に紹介していますが、いささか退屈でした。
その多くを既に知っているからです。
例外は新人の教育で、日本人がかつて手間暇を掛けて人を育成する方法にも通じる確かさを感じました。
その余は、恐らく、著者が苦労して気づき上げたノウハウの集大成なのであろうと思います。
もっともな考え方ですが、これを理解することと実践することの間には、大きな断絶があります。
取り分け感動したことは、デザインをするに際に、その製品、部品を作り、維持管理する方々に徹底的に取材し、共通する理念に気づきつつ、その技術に特有の「常識」に囚われている専門家を動かす強い意志を持ち続け、膨大な労力を厭わないことです。
すべてをおろそかにしないで積み上げて来た経験が指数関数的に蓄積し、唯一無二のデザインを作り続ける原動力になっているのだと思います。
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○水戸岡鋭治
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