昨日のテレ朝「サンデースクランブル」で民主党の海江田万里選対委員長代理が出演し、薹(とう)が立った小沢チルドレンぶりを曝した。
海江田氏は、夏の参院選で二人区に「二人候補者を立てる」という小沢幹事長と、「辞任がセットだ」という連合静岡の吉岡秀規会長とのバトルのVTRを見せられ、次のように小沢氏を援護した。
「政権交代をしたが参院選で単独過半数を取るまでは真の政権交代とはいえない。それで小沢さんは候補者を二人立てて真の政権交代を狙っている(要旨)」と。
ここでテリー伊藤がツッコミを入れた。 日頃のこの人物の意見にはあまり賛同できないが、この日のコメントはGJであった。
「民主党は現在でも小沢さんの独裁体制で物が言えないのに、参議院で単独過半数を取ったらますます小沢さんに物言える人がいなくなる。 国民は皆これを恐れている」(要旨)
その通りである。
これにまともに反論できなかった海江田氏がよい見本である。
参議院で単独過半数を取れば、小沢氏の独裁体制は磐石になり、これまで不可能だったものが全て可能になる。
現政権の間は消費税を上げないも「法律で決めたわけではない」の一言で容易に反故に出来る。
ナチ政権がやったように全権委任法を成立させれば50%の消費税だって不可能ではない。
テレビには馴れているはずの海江田氏が、自分の言葉はまるでなく、小沢氏のテープレコーダーのような発言しか出来ないと思っていたら、夕方のニュースでこんなのが。
「最終戦」だって。 一瞬、石原莞爾が脳裏を過ぎった。
NHkニュース 4月4日 20時57分
民主党の小沢幹事長は、神戸市内で開かれた党の会合であいさつし、夏の参議院選挙について、「政権交代の最終戦だ」と述べたうえで、党単独で過半数の議席を確保し、さらに大胆な改革を進めていきたいという考えを重ねて示しました。
この中で、小沢幹事長は「民主党は、さきの衆議院選挙で史上最高の議席を獲得したが、参議院では、まだ党として過半数の議席を確保していない。夏の参議院選挙は、政権交代の最終戦と位置づけている」と述べました。そのうえで、小沢氏は「なんとしても、党単独で過半数の議席を確保して、政権の基盤を盤石なものとし、さらにいっそう大胆な改革を進めていきたい」と述べました。また、小沢氏は「政権交代して半年だが、国民から『もうちょっと頑張れ』と指摘されていることは存じている。『国民の生活が第一』の考えのもと、一生懸命それぞれの部署で頑張りたい」と述べました。
◇
>「・・・国民から『もうちょっと頑張れ』と指摘されていることは存じている。『国民の生活が第一』の考えのもと、一生懸命それぞれの部署で頑張りたい」
驚いた!
支持率急落と国民の「小沢やめろ!」の大合唱も、独裁者の耳には「もうちょっと頑張れ」と聞こえるらしい。
「国民の生活が第一」とは目先の利益で誘導するのが独裁者の手法、「子供手当て」「高校授業料の無料化」「農家の個別補償」等、
カネをばら撒いておけば国民なんてチョロイものと考えるのが「最終戦」の作戦要務令のようだ。
しかし、これでも騙される愚かな国民がいるのも事実。
独裁者の「最終戦」への露骨な布石は着々と打たれている。
こんな風に。
◇
■ヒトラーを真似た「最終戦争」■
ヒトラーの独裁政権は選挙という民主主義的手法で成立したと何度も書いた。
民主政治は常に権力の集中という独裁政治の危険を内包する。
これを防ぐために、我が国では三権分立という権力の拡散を図っている。
三権とは何か。
権力とその根拠となる法との関係で言うと、次のように説明される。
立法権:法を定立する権力 ⇒国会
行政権:法を執行する権力 ⇒内閣
司法権:法を適用する権力⇒裁判所
■議員立法を認めぬ独裁者■
現在でも小沢独裁体制を敷く民主党は、国会議員の責務とも言うべき「国会で法律を立法する」(議員立法)を小沢氏の一存で認めぬという。
小沢独裁の典型が次の記事である。
外国人参政権法案 小沢氏、議員立法での今国会提出も認めず
2010.4.3 00:33
民主党の小沢一郎幹事長は2日、永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案を議員立法の形で今国会へ提出することを認めない考えを示した。連立与党の国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相の強い反対により、すでに政府提出は困難な情勢となっており、これで今国会での法案提出の道はほぼ絶たれた。
外国人参政権付与推進派の川上義博参院議員が2日、国会内で小沢氏に議員立法での法案提出を求めたが、小沢氏は「無理だ」と断ったという。小沢氏はもともと、外国人参政権法案を政府提出法案として提出するのが望ましいとの考えを示してきた。
◇
■「外国人参政権付与法」は政府提出法案で■
小沢氏が韓国で「公約」した「外国人地方参政権付与法」は、亀井氏らの反対により、今国会で提出が見送られる公算が大きいという。
だが、亀井氏の反対は措いても、小沢氏は元々から議員立法には反対の意見である。
したがって、臨時国会以降に「政府提出法案」として提出するというのは小沢氏の想定内とも考えられる。
つまり、小沢氏は「外国人参政権付与法」の立法を決して諦めてはいないということである。
■三権分立の否定■
民主政権が「議員立法」という国会の機能をを否定し、代わりに「政府提出法案」で立法化するということである。
ということは、三権分立の立法の権限と行政という二つの権力が行政府に集中することを意味し、残る司法の権力も最高裁判所長官は内閣が任命することから判断して、事実上行政府が三つの権力を手中に収めることになる。
かくて小沢氏が目論む「最終戦争」は着々と「小沢独裁体制」へと進んでいく。
これが悪夢である。
夢魔は幻想で人を誑(たぶら)かすという。
実現不可能な「夢」で国民を誑かす民主党政権に、
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