飛び込んできた嬉しいニュース!
当日記は鳩山政権成立以来、小沢幹事長をヒットラーにたとえその独裁的政治手法を批判し続けてきた。
ところが最近の普天間移設に関する鳩山首相の迷走にかまけて、小沢批判をおろそかにしてきた。
とりあえず「小沢起訴相当」で、 暗雲立ち込めていた日本の将来に一筋の光明が見えてきた!
ところが当のご本人は「何もやましいことはない」とか「たんたんと幹事長続投する」と強気の構え。
このような「小沢応援・ブログ」もある。
⇒小沢氏、幹事長続投を支持する。 - 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』
検察が小沢氏を不起訴にしたのは、本人が言うような「無罪潔白」だという意味ではない。限りなく黒に近い灰色なのだが、100%に近い勝訴率を気にする検察が、敗訴を恐れて「嫌疑(証拠)不十分」にしたに過ぎない。
この評論家先生、「検察審査会なる一般市民にすぎない、わずか10人前後のドシロートの集まりが、一国の政治の動向を左右する立場にある大物政治家の政治生命を奪うような暴挙をしていいはずがない」と、ご立腹のようだが、
そもそも検審とは、「証拠と法令」の整合性のみを追及する「専門バカ」に代わって「素人の常識」を導入したもの。裁判員制度もこれと同じ趣旨で導入されているはずだ。
つまり「素人目線」で起訴・不起訴を判断するのが要諦である。
これをドシロートが下した判断の暴挙と罵るこのお方、鳩山首相を「不起訴相当」としたドシローの判断も、暴挙と罵るのだろうか。
信ずるご本尊が地に堕ちて動揺するカルト信者に見えてならない。
検審の判断を吉報と感じる方、とりあえずお祝いのクリックお願いします。
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■ 辺野古は基地容認…「県民大会」と同時刻に区民大会■
「多くの難しい作業残る」=普天間問題で米国務次官補
【香港時事】キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は26日、来日を前に香港で講演し、沖縄県にある米軍普天間飛行場の移設問題について「多くの難しい作業が残っている」と述べた。
キャンベル次官補は、日本との話し合いで勇気づけられる「幾つかの兆候」があるとした上で、「次の段階が決定的なものになるだろう」と語った。
また、沖縄の米軍基地に関しては「部隊の運用能力を維持すると同時に、県民の負担を軽減するために実質的な措置を講じることが重要だ」と指摘した。(略)(2010/04/27)
◇
>キャンベル次官補は、日本との話し合いで勇気づけられる「幾つかの兆候」があるとした上で、「次の段階が決定的なものになるだろう」と語った。
これまで日本側との話し合いに頑なな態度を示していた米国側が、「日本との話し合いで勇気づけられる『幾つかの兆候』がある」と喜ばしげに語ることにウソはないものと思うのだが。
これに対し岡田外務大臣はキャンベル発言を否定している。
ということは時事通信がウソをついているか、さもなくばキャンベル氏と岡田氏のどちらかがウソをついていることになる。
時事報道はキャンベル氏の講演会を基にしているので誤報とは考え難いし、「密約」を嫌う岡田外相が事実を隠すとも考え難い。
だとしたらキャンベル氏がウソをついたのか。
いや、そうではない。キャンベル氏もうそはついていない。
そのヒントは次の目立たぬ記事にある。
辺野古は冷めた反応…同時刻に事業説明大会 (4月26日 01:00)
米軍キャンプ・シュワブ沿岸部に隣接する名護市辺野古地区では25日、県民大会と同じ午後3時から、地区の事業計画などを説明する大会が開かれた。
一部の住民から不満の声も出たが、移設容認派も多い地区だけに、県民大会への冷めた反応が目立った。大会には、例年とほぼ同じ約230人が参加。住民の多くは、「移設には反対だが、どうせ来る」「『米軍出て行け』とは思っていない」などとそっけない口ぶりだった。
(2010年4月26日01時00分 読売新聞)
◇
同じ記事を報じる沖縄タイムスを再度引用する。
陸上案に反対のメッセージ発表
辺野古区長
名護市辺野古区の大城康昌区長は25日、米軍普天間飛行場の移設案に挙がっているキャンプ・シュワブ陸上案について「普天間危険性や騒音をそのまま移す案で、断固反対する」との鳩山由紀夫首相あてのメッセージを発表した。 シュワブ沿岸部へ移出する「現行案」については触れなかった。(沖縄タイムス 4月26日)
見出しだけ見ると、「県内移設反対」と思われるが、これはタイムスの印象操作であり、辺野古区民は元々「誘致容認」である。
記事の行間を読むと、区長が反対するのは今回浮上した「陸上案」であり、米国側が終始一貫主張している「現行案」の「シュワ部沿岸部」には容認の立場である。
米国側が主張する話し合いの前提の一つに「地元住民の合意」があるが、地元とは辺野古住民であり、辺野古地区を代表するのは稲嶺名護市長ではなく、大城康昌辺野古区長である。
そもそも国の安全保障政策を一地域の首長の意見で左右するという不条理はさておいても、鳩山首相が「沖縄の思い」を強調するあまり、米側が「地元の合意」を条件に持ち出したことは当然である。
「民意」「民意」と言う割には、鳩山首相が一向に「地元・辺野古」に自ら足を運ぼうとしないのに業を煮やしたルース駐日米大使が、
グリーン在沖米総領事を通じて密かに、「地元・辺野古」の代表者達に接触させ意見の聴取を行っていた。
その結果は勿論、ルース駐日米大使を通じてキャンベル国防省次官補に報告された。
そしてキャンベル氏が、「勇気づけられる「幾つかの兆候」がある」と、香港での講演会で口に出したとしてもおかしくはない。
それを示す証拠の記事が」これ。
「現行案回帰」で区の対応を質す
米総領事、辺野古区に
【名護】名護市辺野古区の大城康昌区長は25日、3月1日にレイモンド・グリーン在沖米国総領事に呼ばれ、米軍普天間飛行場の移設問題で日本政府が現行案に回帰した場合の区の対応を問われていたことを明らかにした。 豊原、久志の両区長も同席したという。
大城区長は「どうしてもここというなら話し合いに応じる」と従来の姿勢を説明した上で、「その前に県外。国外と言っている稲嶺市長が(現行案回帰の要請を)けるのではないか」との見通しを示したという。(略)
(沖縄タイムス4月26日)
◇
沖縄の地元といっても、それぞれの地区に夫々の民意がある。
沖縄紙が得意にする「小指の痛み」というヤツである。
当然ながら、辺野古移設の地元は辺野古住民であり、名護市市街地区の住民ではない。
従って「辺野古住民の声」を代表するのは稲嶺名護市長でもなければ、仲井真県知事でもない。
大城辺野古区長との合意が地元の合意である、とキャンベル次官補は考えた。
もっとも仲井真県知事は一応「県民大会」には参加したものの、「辺野古移設容認」の態度は撤回しなかった。
これもキャンベル氏にとっては「勇気づけられる「幾つかの兆候」」になるのであろう。
これで普天間移設は巡り巡って「現行案通り」の「辺野古沿岸部」で一件落着となる。
では、反対派が数を頼んで妨害活動をすればどうなるのか。
どうもしない。 そのままである。
米軍側は、そのまま普天間基地を継続使用で固定化するであろう。
元々「普天間移設」は日本側の橋本元首相が「普天間住民の基地負担を軽減する」という理由で言い出したことであり、
それをい否(ノー)というのなら、元のままというのが米軍の本音であり、自然の成り行きでもある。
普天間移設で鳩山首相は自縄自縛に陥ったが、首相をそそのかしたサヨク団体も結局は、自民党政権が13年間も苦労した普天間移設を反対したばかりに、自縄自縛、いや、自傷自爆して元の木阿弥の「継続使用」にしてしまうことになる。
筆者にはキャンベル次官補や岡田外相の心の内を知る術はない。 従って上記内容は報道された新聞報道を基に筆者が推測したものであることは言うまでもない。
「お知らせ」
■「うらそえ文藝」第15号で集団自決特集■
目次の一部を紹介。
過剰なる犠牲ー慶良間の集団自決について
浜川仁 沖縄キリスト教学院大学准教授
「集団自決」その真相を墓場の中まで
星雅彦 沖縄文化協会会長(うらそえ文藝編集長)
他にもこのような興味深い特集もあるので是非予約しておかないと売り切れ必至です。
《座談会》 沖縄の地政学と国際問題
アジア太平洋戦争はどう記載されてきたか
出席者= C・ダグラス・ラミス、仲程昌徳、宮城鷹夫、惠隆之介、星雅彦
予約は⇒http://urasoebunkakyo.ti-da.net/e2251593.html
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