狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

鳥越俊太郎の無知が炸裂!八重山教科書問題で

2011-12-24 08:06:23 | 八重山教科書採択問題

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沖縄問題がマスコミで話題になったとき、テレビに出演した政治家やテレビコメンテータらが「実は、私は沖縄に行って現地の生の声を聞いてきました」などと自慢げに話すと、その瞬間、この「現地取材」の効果は抜群で、あたかも「現地の声」は真実を訴えているかのような印象を与える。

だが、彼らが現地で取材と称するものは現地のマスコミにより案内された「テント村にたむろするプロ市民の声だったり、「世界一危険な学校」の先生に予(あらかじ)め学習させられた生徒の声だったりで、最終的には地元マスコミのブリーフィングを鵜呑みにして、これを「現地の生の声」などと自慢するのがほとんどである。

彼らは、「テント村」と目と鼻の先にある当事者の辺野古区民が辺野古受け入れ容認であることは知らされておらず、当然、辺野古区民の生の声を取材することはない。

小林よしのり氏などは現地のマスコミには蛇蝎のように嫌われた存在なので、現地のマスコミに取材のコーディネートを頼むわけにはいかず、「世界一危険な普天間第2小学校」をアポなしで取材したら、生徒たちは屈託なく「爆音で勉強が出来ない」とお決まりのコメントをするが、残念なことに飛行機の爆音を学校訪問中は聞くことが出来ず、応対した先生が困ってしまったと聞く。 それでも折角沖縄取材に来たのだからと、学校近くの喫茶店に張り込んで、半日費やしてやっと爆音を聞くことが出来たという。

その昔、海外旅行が普及していなかった頃、アメリカに物見遊山に行っただけなのに、何かというと「アメリカではね~」などとアメリカ風を吹かす愚か者のことを「アメション」とバカにしたものである。 アメションとは言うまでもなく「アメリカに行ってショウベンをしてきたくらいで、何を偉そうに」という意味だ。

この伝で言えば、1、2泊の沖縄訪問で「現地の生の声を聞いて来た」などとマスコミで大口を叩く愚か者は「オキション」とでも呼ばれても仕方がない。

筆者の知る某ジャーナリストは「沖縄の生の声」を聞くため、バイクを借りて沖縄中を駆け巡り、それこそ現地のマスコミが取材しない「現地の生の声」を取材して回っていたが、沖縄の生の声は2大偏向新聞が独占する「全体主義の島」では、大手メディアでは聞くことは困難である。

「オキション」といえば、『沖縄ノート』などは、大江健三郎氏が沖縄本島までは訪問しながら、集団自決のあった慶良間島には一歩も足を踏み入れることもなく、「デマの暴風」といわれる『鉄の暴風』を読んで沖縄タイムスの当時の記者である新川明氏などの左翼文化人のブリーフィングを鵜呑みにして出版に踏み切った「オキション本」ということが出来る。

さらに言えば沖縄集団自決問題の原点といわれる『鉄の暴風』そのものが、執筆者の大田良博記者は現地である渡嘉敷、慶良間両島に小便に行くことさえないままに、伝聞と噂話(本人が告白している)だけで「集団自決」を書いているのだから、現在出回っている沖縄戦記本は全て眉に唾して読み返してみる必要がある。

大江健三郎氏や故筑紫哲也氏のような沖縄贔屓の文化人が、沖縄に関して、ピント外れではあっても、ことさらに同情的発言をすることを、ルポライターの佐野眞一氏は著書『沖縄ーだれにも書かれなかった戦後史』の中で「大文字言葉」と見事に表現した。

その一方でメア氏のように沖縄を知り尽くした人物が、沖縄に関して、多少耳は痛くとも、核心に触れる発言をすることを「小文字言葉と」と表現している。

佐野眞一氏の表現に従えば、メア氏は、「大文字言葉」でこびるのではなく「小文字言葉」で本音を直言することで知られ、沖縄在任中からしばしば沖縄左翼とバトルを行いしばしば新聞種となっていた。 

だが、ここでいう核心に触れる「小文字言葉」と、「メア発言騒動」や「田中発言」で問題になった「侮辱的発言」が、全く別次元の問題であることは論を待たない。

メア氏が沖縄在任中に伊波洋一前宜野湾市長等の左翼勢力とバトルをするたびごとに、メア氏の理詰めの議論に左翼の批判は粉砕され、感情的に「差別だ」とか「沖縄人を馬鹿にしている」といった常套句を叫ぶのが常だった。

しかしメア氏は議論のたびに急所を突く発言はしても、一度も侮辱的発言はしていない。 したがって地元紙がメア氏を集団リンチでバッシングすることはなかった。

田中発言についても同様のことが言える。

琉球新報が「完全オフレコ」の田中氏の発言を「沖縄を侮辱した」などと大上段に構えて掟破りのバッシング報道をしたのは、田中氏が「オフレコ」に気が緩んで、ついメア氏と同じように本音を語ったことが琉球新報の気に触ってだけであり、「やる」を「犯す」と勝手に意訳したのは、言葉尻を捕らえたヤクザの言いがかりのようなもので、朝日新聞の沖縄支局長の某氏が言うとおり、実はどうでも良いことであった。

では琉球新報の逆鱗に触れた田中氏の本音とは何だったのか。

田中氏は、完全オフレコの酒席で次のようなことを言っている。

「(400年前に)薩摩に侵攻されたときは軍隊がいなかったから攻められた」

「基地のない平和な島はあり得ない」

「来年夏までに移設の進展がなければ普天間はそのまま残る」

いずれも本音で言えば正論である。

これをマスコミは「沖縄の平和を願う気持ちを踏みにじった」とか「普天間固定化を是認した」などと大バッシングを展開したのだ。

ヤクザの言いがかりといわれても仕方がないではないか。

これは防衛局長という田中氏の立場でなくても、冷静に普天間移設問題を安全保障問題と考える人なら、ごく普通に出てくる発言である。

これはメア発言と同じく現実を見据えた発言であり、佐野眞一氏の言葉を借りると「小文字言葉」ということも出来る。

ここまでは長い前置きで、本文はこれから。

先ず昨日のタマさんのコメントから。

今日お昼にQABで九州沖縄の放送局の共同制作番組が放送されていたようです

http://www.kbc.co.jp/news/special2011/

沖縄からは八重山の教科書採択の件について放送していたみたいです。どうせQABの事だからいつもと同じ論調だと思うのですが・・・

筆者は偶然昨日のテレ朝系列「QABテレビ」の特集番組を見ていた。

さて、「大文字言葉」を乱発して虚名の高い人物に大江健三郎氏や筑紫哲也氏を例に挙げたが、同番組では鳥越俊太郎氏が筑紫哲也氏の後継者の役目を果たしていた。

一時はテレビでその姿を見ることのなかった鳥越俊太郎氏が、八重山教科書問題でデタラメ報道をしたQAB中村裕記者のデタラメ報告を鵜呑みにして「大文字言葉」を連発していた。

ゲストは鳥越氏の他に倉田真由美という漫画家が同席し、「現地の生の声」の代弁者としてQABテレビの中村裕記者がVTRとボードを使って解説するという番組構成だったがゲストの2人が半年にも及びまだ未解決の問題に素人以下の予備知識しか持ち合わせていなかったのでは、中村記者のデタラメ解説を鵜呑みにして「大文字言葉」を連発する以外になす術を知らなかったのだろう。

そうそう、高名なお2人の予備知識といえば、昨日のエントリーで触れた「低レベルの女子会」のレベルで、お2人がピント外れのご高説を垂れ流していた。

沖縄県民としては、はなはだ迷惑な話である。

で、デタラメ解説で高名なお2人を洗脳した中村裕記者のいるQABテレビがどの程度デタラメであるかは、当日記の読者なら先刻承知のことだろうが、問題整理の意味で過去エントリーからそのデタラメ報道の一部を抜粋紹介する。

 

8月23日の八重山採択地区協議会の会議録は非公開であったにも関わらず、何者かによって盗聴・録音されその音声がQABテレビで放送された。

盗録したとされる協議会委員の平良守弘氏は公務員であるにもかかわらず画面に登場し、玉津教育長が「教科書読んだと言えばいい」と発言した、ウソの証言をした。

しかも、玉津氏の問題の発言は8月23日の協議会の協議中の発言ではなく、さらに一ヶ月以前の7月19日の協議会連絡会での発言だという。

QABテレビは平良氏のウソの証言を裏取りもせず、真実であるかのように公共の電波で垂れ流し続けた。

その後、市教委が7月19日の連絡会の会議録を検証した結果、玉津氏の「教科書読んだと言えばいい」という発言はなかったことが判明している。

QABは自分が報道した平良盛克氏の発言がデタラメであることが判明した11月11日の時点でも、デタラメ報道を訂正するどころか、無知な中村裕記者の口を使ってデタラメ報道を拡散し続けている。

その証拠がこれ。

協議会のメンバーが公の場で『(答申された全ての)教科書を読めるわけがない』とか『読まなくていい』などの主旨の発言をしています。

 QABテレビのスタッフが無知なのは仕方がないとしても、このように平良氏の発言がウソと判明した後も、訂正せずに流し続けると名誉毀損の訴えをされる可能性もある。

記者会見で玉津氏が、QABテレビなどのウソ報道を指して「(読んだと言えばいいという)発言は確認できなかったと県民、市民に伝えるべきだ」と報道の訂正を要請したことに対し報道陣からは「発言があったかどうかは問題ではない」と反発する声が相次いだという。

名誉毀損に相当するウソの報道を訂正するよう指摘され、逆切れして「発言があったかどうかは問題でない」などと強弁する無知かつ傲慢な記者はQABテレビの中村記者をおいて他には考え付かないが、間違っているだろうか。

平良守弘氏のウソの証言とそのウソを裏取りもせず垂れ流したQABテレビの捏造体質については当日記でも取り上げている。

 ⇒盗録の市職員、大嘘をつく!

QABテレビは真っ赤の脳ミソの三上智恵アナウンサーと無知蒙昧の中村記者の恥知らずコンビにより「発狂新聞」に勝るとも劣らない「基地外報道」を垂れ流している。

QABテレビ、ウソと知りつつウソを報道! より)

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