【東京】岩屋毅防衛相は5日午後、沖縄県名護市辺野古の新基地建設に巡り、民間桟橋を使った埋め立て土砂搬出作業を再開したと、防衛省で記者団に明らかにした。

埋め立て土砂の搬出作業を再開したと発表した岩屋毅防衛相=5日午後、防衛省

 名護市安和の琉球セメントの桟橋を使い3日に作業を開始したが、桟橋の工事完了届けが未提出だったため、同社が県から行政指導を受け、作業を中断。赤土等流出防止条例違反も指摘されていた。

 琉球セメントは4日に工事完了届けを提出。条例違反を指摘された敷地内の仮置き土砂は当面使わず、本部地区の採石場から直接土砂を桟橋に搬入し、積み込み作業を行うという。

 岩屋氏は「完了届けを提出したことで、行政指導の根拠とされた指摘は解消されたことから、作業を再開した」と述べた。

 政府は14日に辺野古海域へ土砂を投入する方針。

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東子さんのコメント

「土砂積み込み再開 防衛相が表明 2018年12月05日 16時46分」
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20181205/5090005154.html

>4日移設に反対する沖縄県が、「土砂を桟橋近くの仮置き場に集めて、船に積み込む作業は、条例上、届け出が必要だが、それが行われておらず、違法だ」と指摘し、防衛省は、作業を一時停止しました。
>こうした中、岩屋防衛大臣は、記者団に対し、「埋め立て用土砂の搬出を再開した。採石場から直接、土砂を桟橋に搬入して積み込み作業を行う」と述べ、県への届け出が必要ない別の手段を使って、5日午後、作業を再開させたことを明らかにしました。
>岩屋大臣は、「届け出が必要かどうか県と認識の相違があるが、作業は遅滞なく進めたいと考え、判断した」と述べ、土砂の投入開始時期に影響が出ないよう、作業を進めていく考えを示しました。

「届け出が必要かどうか県と認識の相違」があって、例え県が違法だと言って、訴訟に持ち込んでも、「国に行政上の義務の履行を求めるという公益の保護を目的としている」訴えは、審理対象外で棄却。


「辺野古訴訟で2審も県の訴え棄却 2018年12月05日 15時44分」
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20181205/5090005152.html

>1審の那覇地方裁判所は、行政が公益を守るために裁判に訴えることはできないとした過去の最高裁判所の判決をもとに、訴えを退け、県が控訴していました。
>2審の福岡高等裁判所那覇支部の大久保正道裁判長は、「県の訴えは、国に行政上の義務の履行を求めるという公益の保護を目的としている」と指摘しました。

■「県・政府の「辺野古」集中協議終了 4度議論 溝埋まらず 2018年12月2日 11:18」
辺野古新基地建設 集中協議
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-842806.html

>県土保全条例改正案
>3千平方メートル以上の土地を開発する場合、事業者に県知事の許可を受ける義務を課しているが国や地方公共団体は適用除外となっている。
>国や地方公共団体の開発行為を規制の対象に入れる改正案

改正したとして、そして、基地内でも条例が適用でるとしても、国が条例を無視した場合、当然、県が訴訟を起こすだろうが、「県の権限を保護するために裁判所は利用できない」の壁に阻まれると考える。
どんな条例を作ろと、守るか守らないかは、国の胸先三寸ということになる。
構造的に、国は、やろうと思えば、できるようになっているということ。
だからと言って無視をせず、法治国家だから粛々と条例を遵守してきたが、あまりにもの沖縄の態度なら無視する。
そこにきた。
無視しても違法でない。

■辺野古新基地:承認取り消しに副知事「適正に判断した」 2018年8月31日 16:31」
辺野古 辺野古新基地
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/307425

>撤回の理由では、沖縄防衛局が留意事項の基づく事前協議を行わずに工事を開始したという違反行為があり、行政指導を重ねても是正しなかったこと、埋め立て予定海域に軟弱地盤や活断層などが新たに判明したこと、サンゴやジュゴンなどの環境保全対策に問題があることなどを認定。

撤回当初は、「事前協議を行わずに工事を開始したという違反行為」が撤回理由の一番にきていたが、前にも書いたように、事前協議は紳士協定だし、事前協議を先に打ち切ったのは県だし、仮に協議が行わないことが「違法」だとしても、「県の権限を保護するために裁判所は利用できない」壁で県は国に協定を守らせる手段はないことに気づいたか、最近は、出てこない。

【おまけ】

翁長前知事の負の遺産、というより悪足掻き訴訟。

結果は門前払い。(涙)

デニーさん、上告する気ですか?

気は確かかですか?

辺野古差し止め控訴棄却

>高裁那覇 県を再び門前払い

「岩礁破砕12月5日判決 控訴審結審 沖縄県、訴え適法性主張 2018年9月14日 11:03」
辺野古 辺野古新基地 辺野古新基地建設 岩礁破砕
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-802716.html

>一審那覇地裁判決は自治体が条例や規則に従わせるために訴訟は起こせないとする最高裁判決を引用し、県の訴えは裁判所が審判する対象外とした


「二審も門前払い 辺野古新基地・工事差し止め訴訟 2018年12月5日 14:23」
裁判・司法 普天間移設問題・辺野古新基地 辺野古 福岡高裁那覇支部
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/354874

>大久保正道裁判長は、裁判の審判対象に当たらないとして県側の訴えを却下した一審那覇地裁判決を支持した。


「県の権限を保護するために裁判所は利用できない」ということ

 【おまけ】2

「推進派」は、住民訴訟をちらつかせて、「反対派」の石垣市議を恫喝しているようだが、沖縄2紙が県民投票の欠陥を報道しない以上、住民訴訟を提訴してくれた方が好都合だ。

法廷の場で、県民投票の欠陥を暴けば、反対した市議の良識も明らかになる。

元山仁士郎さん、どうぞ住民訴訟を・・・。」

待っていますよ!

「実施なければ違法」に反発 県民投票の会と市議〝対話〟

石垣市議会の与党(左側)との意見交換に臨む「辺野古」県民投票の会の元山代表ら=5日午後、市議会議員協議会室

 米軍普天間飛行場の辺野古移設を問う県民投票条例の制定を請求した「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表ら5人が5日、石垣市議会を訪れ、県民投票に反対する意見書に賛成した与党市議らと意見交換した。同会側は、石垣市が県民投票を実施しない場合「明確に違法だ」と断定、損害賠償請求訴訟の可能性を匂わせ、市議からは「言い過ぎだ」と反発する声も。双方の主張は噛み合わないままに終わった。