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【生配信】”パンデミック合意”問題 上川外相衝撃発言 「国会承認を求めません 締結なしで拘束力を受け入れる」
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大東亜戦争(日米戦争)を巡る極めて対照的な本が夫々日本とアメリカで発刊された。
一冊は沖縄タイムス著『鉄の暴風』で、もう一冊は、マッカーサー率いるGHQのメンバーとして来日したヘレン・三アーズ著『アメリカの鏡・日本』である。
『鉄の暴風』に関しては本ブログでも再三取り上げているので詳述は省くが、一言で言えば友軍でる日本軍に罵詈雑言を浴びせ、沖縄戦はあたかも日本軍が沖縄県民を虐殺しに来たよう印象である。その一方敵である米軍は独裁国日本から、沖縄県民を救済にやってきた解放軍のように褒め上げている。
念のため『鉄の暴風』初版のまえがきの中から、米軍を礼賛する箇所を抜き書きしてみよう。
なおこの動乱を通じ、われ〱沖縄人として、おそらく、終生忘れることができないことは、米軍の高いヒューマニズムであつた。国境と民族を超えた彼らの人類愛によつて、生き残りの沖縄人は、生命を保護され、あらゆる支援を与えられて、更生第一歩を踏みだすことができたことを、特筆しておきたい。1950年7月1日 – 沖縄タイムス社
著者ヘレン・ミアーズ(Helen Mears 1900~1989年)は 日米開戦前まで二度にわたって中国と日本を訪れた東洋の研究家で ミシガン大学などで日本社会について講義し 1946年に連合国最高司令部(GHQ)の諮問機関のメンバーとして来日し 戦後日本の労働基本法の策定に携わっている。
この本の邦訳出版を禁じた理由として マッカーサーは「私はいかなるかたちの検閲や表現の自由の制約を憎んでいるが この本を精読したところ この本はプロパガンダであり 公共の安全を脅かすので 占領国日本における出版は正当化できない」と述べている。
GHQの占領が終わった翌々年の1953年に原百代の翻訳は「マメリカの反省」と題して出版されたが、その後極く限られた専門家以外には その存在すら忘れられた。
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上掲の写真は 1995年になって原百代の「アメリカの反省」の存在を知らぬまま伊藤延司訳で角川文庫から出された「アメリカの鏡 日本」である。
この本のタイトル「アメリカの鏡:日本」で著者が言おうとしたことは 「近代日本はアメリカを含む西洋列強が作り出した鏡であり そこに映っているのは西洋列強の姿であり 近代日本の犯罪はそれを裁こうとしている連合国の犯罪でもある」ということだ。
マッカーサーがこの本を日本で発禁にしたのは アメリカによる日本の占領政策の誤りを痛烈に批判し、戦前から戦中、戦後にかけてアメリカが日本に対して取ってきた行動の矛盾と欺瞞を次の如く徹底的に暴いているからだ。
日本を占領したマメリカ人は 「日本人は生まれつき好戦的」というなんの根拠もない誤解に基づき 天皇や神道以外にも日本人の「戦争願望を形成した経済・社会制度」を改革し、アメリカの制度に変えようとしたが それらの制度は、1853年のペリーの来航以来、日本が欧米を真似て整備してきた新しい制度でしかない。 前近代までの日本の歴史を振り返ると、同時代のどの欧米諸国と比較しても平和主義的な国家であり 開国後、近代化を成し遂げる過程で日本は、国際社会において欧米先進国の行動に倣い、その結果、好戦的、侵略的とも見える帝国主義国家に変貌したのは当然の成り行きである。 日本の行動は、欧米諸国自身の行動、姿が映し出された鏡といえるものなので 東京裁判などで日本を裁けるほど、アメリカを始め連合国は潔白でも公正でもない。
マッカサ―の目的は日本への復讐であった。
マッカ―サと共にGHQで働いたヘレン・ミアーズ女史はその著書『アメリカの鏡・日本』で、次のようにマッカーサーの日本占領の意図を述べている。
(マッカーサーは)「断固として日本を『懲罰し、拘束する』といっていた。懲罰によって『野蛮な人間どもの戦争好きの根性を叩きなおし、金輪際戦争できないようにする。そのために、生きていくのがやっとの物だけ与え、後はいっさい剥ぎ取ってしまうというものだった。」
ヘレン・ミアーズ女史は、昭和21年、GHQに設置された労働局諮問委員会のメンバーとして来日し、労働基本法の策定に参加。アメリカに帰国した後、同書を書き上げた。
だが、占領下の日本では、GHQにより同書の日本語の翻訳出版が禁止され、占領が終了した1953(昭和28)年になって、ようやく出版されることとなった。
ヘレン・ミアーズ著「アメリカの鏡:日本」は 自虐史観から脱却するために読むべき必読の名著である。
"アメリカの鏡・日本" に学ぶ、帝国主義日本の誕生
ヘレン・ミアーズ『アメリカの鏡・日本』伊藤延司訳、角川ソフィア文庫、2015年12月。完訳現行版
内容
日本軍による真珠湾攻撃以来、我々アメリカ人は、日本人は近代以前から好戦的民族なのだと信じこまされた。しかし、前近代までの日本の歴史を振り返ると、同時代のどの欧米諸国と比較しても平和主義的な国家であったといえる。開国後、近代化を成し遂げる過程で日本は、国際社会において欧米先進国の行動に倣い、「西洋の原則」を忠実に守るよう「教育」されてきたのであり、その結果、帝国主義国家に変貌するのは当然の成り行きだった。
以後の好戦的、侵略的とも見える日本の行動は、我々欧米諸国自身の行動、姿が映し出された鏡といえるものであり、東京裁判などで日本の軍事行動を裁けるほど、アメリカを始め連合国は潔白でも公正でもない。また日本が、大戦中に掲げた大東亜共栄圏構想は「法的擬制」(本書中にしばしば登場する言葉で、「見せかけ」、「建て前」と類義)であるが、アメリカのモンロー主義同様、そのような法的擬制は「西洋の原則」として広く認められていた。さらに戦前・戦中においては、国際政治問題は「道義的」かどうかではなく「合法的」かどうかが問題とされていたのであり、戦後になって韓国併合や満州事変も含め、道義的責任を追及する事は偽善である。
実際に戦前・戦中の段階で、日本の政策に対して人道的懸念を公式表明した国は皆無であり、自国の「合法性」を主張する言葉でのみ日本を非難し続けるのは不毛であるとする。