ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

急がない贅沢

2016-10-06 21:43:15 | 時事(海外)
中国がエチオピアとジプチを繋ぐ鉄道を開通させた。

で、写真を見てびっくり。ホームには人っ子ひとりおらず、各車両の乗車口に車掌さんが
立っているその光景、まるで中国そのもの。

もっとも、中国が作ったのだからそのものでもおかしくないけれど、それにしてもエチオ
ピア人かジプチ人の数人でも写真に載せてあげないと、ここがどこなのかさっぱりわから
ない。なんでも人材が育つまで、5年の契約で、運転士や駅長、技師など運行に関わる全て
を中国人が担うらしい。それはそれでいいけれど、鉄道が来るまでプラットホームで待て
ない中国式システムには、日本で育った者からすると、今一つ不自由に感じる。改札が開
くと、一斉に列車に向かって人がなだれ込むその行為にも圧倒されるし、かえって危険で
は、と思ったりもする。

まぁ、なんでもかんでも統制したがる中国式は、人が多すぎるゆえという見方もできるけ
れど、それをのんびりしたエチオピア人に押し付けるのは、どうなんだろうと思ったりも
する。その一方で、モラルとか規律が守れないだろう人々には、案外、この中国式のほう
が合っているのでは、という気もしている。

運賃などは、どうなんだろう。一般のエチオピア人が乗れる程度なんだろうか?

何はともあれ、話のネタに中国の管理が終わった後に、ぜひ、乗ってみたいものではある。

昨日は大阪へ行ってきた。

行きは新幹線、帰りは近鉄特急。往路は1時間で復路は2時間15分かかった。さすがに新幹
線は早い。

11年後、リニアが品川~名古屋間に開通する予定だ。かかる時間はなんと40分。全線の
86%がトンネルらしいので、景色もなにもあったものではない。単なる移動手段だ。
巨額の税金も投入され、予測より運賃も上がるはずで、それなら今のままで十分ではないか
と思う。

車内でうとうと、ゆっくりと本を読む、ぼんやりと景色を眺める、弁当を食べるなども移動
という口実で得ることができる余分な時間があってこそ。リニアでの移動にそんな空間は無
きに等しい。

急がない贅沢。

時々は、こちらを選びたい。





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