快気分析

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自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 鳥取県中部地震

2015-10-19 21:53:45 | 地震 津波
 鳥取県中部地震は群発地震が続いていて、震源がごく狭い所、と言う特異に見える地震のようです。
 何かわかるかと、1943年の鳥取地震について見てみると参考になる点はありました。

引用開始(一部抜粋)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A5%E5%8F%96%E5%9C%B0%E9%9C%87

1945年の敗戦前後にかけて4年連続で1,000名を超える死者を出した4大地震(東南海地震、三河地震、南海地震)の一つである。

激しい揺れにより、鳥取市の中心部は壊滅し、古い町並みは全て失われてしまった。木造家屋のほぼ全てが倒壊した一方で、五臓円薬局ビルなど鉄筋コンクリートの建物は比較的持ちこたえた。家屋の全壊率は80%を超え、特に千代川と袋川流域の沖積地質の地域での被害が突出していたが、これは湿気によって家屋の土台が腐っていたためとされている。

この地震では、2つの断層が出現した。

引用終了

 一つ目の点は、南米西部(チリ、ペルー、エクアドル)での大地震または火山噴火との関係性について、既に以前の当ブログで記事にしました。

 二つ目の建物の損壊ですが、倒壊が酷かったのは町にある瓦屋根の建物だと思います。
 農家などの藁葺き屋根は軽量のため瓦屋根程ではなかったのではないでしょうか。
 そして当時はまだ耐震建築ではなく、しかも湿気で土台が腐っているものが多かったのも倒壊が多かった要因なのでしょう。
 現在の耐震建築ならば、仮に同じ揺れになってもそれ程の損壊はないかも知れません。
 また耐震基準改正前の建物でも屋根が軽量ならば、重たい屋根の建物よりは損壊は小さく、仮に損壊しても人は助かる率は相対的に重たい屋根の同じ造りの建物よりも高い、と思われます。
 2000年の鳥取県西部地震では死者はゼロでした。

 3つ目の断層の出現ですが、それまで断層として確認されていなかったようです。
 それでは「もともとあった断層が動いたのか? それとも断層でも何でもなかった所に新たな断層が発生したのか?」 ですが、どうなのでしょう。
 それまで断層でもなかた所に新たに断層が発生する、と言う可能性はゼロでは有りません。
 日本に断層が沢山あるのは、何も同時に多数発生したわけはないはずで、時間差をとって発生したわけですから、当然、新たな断層が発生する可能性はあります。
 
 それにしても震源がごく狭い所でこれだけ群発地震が発生する理由と言うのは何なのでしょうか?
 断層なら震源がもう少し線状に並ぶのが普通ではないでしょうか。
 大山に近いから火山活動?
 地下での陥没?
 何でしょう。
 
 

自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - チリ大地震と日本の地震 両回りの法則 その2

2015-10-19 00:29:35 | 地震 津波
 以前の当ブログでチリで地震があった後、時計回りと反時計回りの両方で日本に大地震発生地点が移って来た件を記事にしました。
 木村政昭名誉教授の反時計回り説については、以前に書きました通り、否定はしていません。
 それなりの根拠はある、と思っています。
 その根拠とは、こうです。
 「M7.0以上の大地震の要因は、チリで大地震発生後、確かに両回りで日本に移ってくる。
 しかし時計回りに該当する南太平洋は、多少のストレスですぐに発震しやすいため、M8.0未満で納まってしまう事が多い。特にスマトラ沖地震の後は、それが言えるかもしれない。
 対する反時計回りに該当する北太平洋は、多少のストレスでも簡単には発震せず、貯めこむ傾向があり、それでM8.0以上のが起きる。」
 いずれも確率論ですから、無論例外はありますが、この傾向はあったとは思います。
 そして今後もこの傾向が続くかどうかはわかりません。
 以前に少し記事の中で書きましたが、カナダ以南の来た北米で、何故大地震が他の太平洋域に比べて少ないのか? それがわかりません。
 もともと少ないエリアなのでしょうか?
 それとも南太平洋よりストレスを貯めこむ傾向があるのでしょうか?