快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - チリ大地震と日本の地震 両回りの法則 その6

2015-10-28 23:09:39 | 地震 津波
 世界の地震年表を見て見ましょう。
 例えば

引用開始(一部抜粋)

http://www.ifinance.ne.jp/bousai/disaster/quake_world.html

引用終了

 そしてその場所ですが、例えば

引用開始(一部抜粋)

http://www.s-yamaga.jp/nanimono/chikyu/platetectonics-01.htm

引用終了

 内容はサイトでお確かめ下さい。 

 M8.5以上の地震が起きやすい場所と、M7.0以上ではあるのに、M8.5には至らない場所がある、と言うのに気が付くのですが何故こうなるのか? です。
 私なりの理論構築ではありますが、次のように考えています。
 それは 「M8.5以上が発生する場所は、2つのプレート境界でしがない、と言う点と、プレート境界が単純で長く、どちらかと言うと直線状に近い」、と言う事です。
 一方、「M7.0以上は発生してもM8.5には至ることは殆どない、と言う場所と言うのは、3つ以上のプレート境界であるか、或いは2つのプレート境界であっても、境界が曲がっている度合いが大きかったり、入り組んでいる場合だったりである事が殆どだ」、と言う事です。
 プレート境界が単純で直線により近い場合は、それだけプレート境界に大きな一方向の力がかかり易いし貯まり易い、一方、境界が3つ以上のプレート境界だっりすると、3つのプレートがお互い干渉しあって大きな力が貯まり難いと見られ、また、2つのプレートだけの境界であっても入り組んでいたり、曲がる度合いが大きいと、同様に大きな力が貯まり難い、或いは大きな一方向の力がかかりにくいし貯まり難い、と言う事ではないでしょうか?
 日本でも北米プレートと太平洋プレートとフィリピン海プレートが重なり合う3枚構造の所では過去にM8.5は起きていないようです。
 世界的にも、M8.5以上が起きたのは、スマトラ沖、三陸沖、チリ沖、エクアドル沖、アリューシャン、カムチャツカ、アンダマン諸島などです。
 例外に近いのは、1920/12/16-海原地震(M8.5) 1938/02/02-バンダ海で地震(M8.5) と言った所でしょうか。
 バンダ海のはどちらとも言えないような微妙な場所、海原地震は内陸性でプレート型とは異なります。
 日本でもM8.5を区切りにするかは別として三陸沖や北海道沖、南海トラフエリアの地震などが、どちらかと言うと大津波を伴うような巨大地震である事が多いようです。
 木村政昭名誉教授の反時計回り説は、「北回りであるアリューシャン列島、千島列島、三陸沖などが、単純などちらかと言うと直線状に近い、2つだけのプレート境界が多いから」 というのもあるのだと思います。
 一方、時計回りルートには、プレート境界が曲がっていたり、入り組んでいたり、或いは3つのプレートの境界だったりする場所が多いため、M7.0以上ではあってもM8.0には至らないケースが多い、と言う事なのだと考えています。