快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  北海道胆振地方中東部の地震に現れたミステリアスな現象

2018-09-17 20:36:45 | 地震 津波
 今日も続いている北海道胆振地方中東部の地震ですが、震度7の地震が発生した9月6日はその直後の余震も多かったので今回は除外し、今月7日以降に発生したMj4以上の地震について見てみました。
 するとこうなります。
                        Mj 最大震度
2018年9月17日 2時51分ごろ 胆振地方中東部 4.7 4
2018年9月14日 17時31分ごろ 胆振地方中東部 4.1 3
2018年9月14日 9時48分ごろ 胆振地方中東部 4.3 3
2018年9月14日 6時54分ごろ 胆振地方中東部 4.6 4
2018年9月13日 1時34分ごろ 胆振地方中東部 4.2 3
2018年9月12日 18時24分ごろ 胆振地方中東部 4.3 4
2018年9月11日 19時07分ごろ 胆振地方中東部 4.2 4
2018年9月11日 4時58分ごろ 胆振地方中東部 4.5 4
2018年9月9日 22時55分ごろ 胆振地方中東部 5.0 4
2018年9月9日 3時12分ごろ 胆振地方中東部 4.0 2
2018年9月8日 18時21分ごろ 胆振地方中東部 4.2 4
2018年9月8日 16時21分ごろ 胆振地方中東部 4.0 2
2018年9月8日 1時28分ごろ 胆振地方中東部 4.0 3
2018年9月7日 22時43分ごろ 胆振地方中東部 4.5 4
2018年9月7日 13時25分ごろ 胆振地方中東部 4.6 3
2018年9月7日 7時10分ごろ 胆振地方中東部 4.1 2
2018年9月7日 4時48分ごろ 胆振地方中東部 4.1 3
2018年9月7日 4時37分ごろ 胆振地方中東部 4.1 3
2018年9月7日 1時41分ごろ 胆振地方中東部 4.2 2

これを見ると奇妙な事に気がつきます。
 地震発生時刻で昼間のものが殆んど無い事です。
 全体で19件、この内で昼間を仮に8時~16時とした場合、2018年9月7日13時25分ごろと、2018年9月14日9時48分ごろの2件しか有りません。
 1日24時間のうち、昼間を上記の8時間とした場合、1/3は昼間に該当しますので、Mj4以上の地震も1/3前後程度はこの時間帯に発生してもおかしくないのですが、たったの2件。
 そして9月7日は室蘭の天気を確認すると9月に入ってこの日だけ雨でした。
 つまり雨天の日だった9月7日の昼間の1件を除けば18件中1件しか昼間に発生していないのです。
 理由を考えたのですが判りません。
 なので今後もこの傾向が続くかどうかと言うのも判りません。
 北海道胆振地方中東部の地震に現れたミステリアスな現象です。

仕組みとアプローチ -  地震による北海道の観光ダメージ 対策は早い方が良い

2018-09-17 00:55:18 | 地震 津波
 今月発生した北海道の地震の影響ですが、次のようなニュースを見ました。

引用開始(一部抜粋)

https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/business/kyodo_nor-2018091501002183.html

北海道地震、観光損失292億円 宿泊キャンセル94万人
09月15日 22:46
 北海道は15日、最大震度7の地震が発生した6日以降、道内の宿泊施設の予約をキャンセルしたのは延べ94万2千人で、飲食などを含む観光全体の損失額は推計約292億円に上るとの集計を発表した。集計は15日時点でさらに増える見通し。
 昨年度、北海道を訪れた観光客は過去最高の5610万人で、うち宿泊客は1883万人。外国人観光客も多く地震の影響が長引けば国や道が進めるインバウンド施策にも影を落としそうだ。

引用終了

 今後地震がどうなるかによって影響は違って来るのかも知れません。
 しかし何も対策をしない場合、有る程度は影響が予想されるかも知れません。
 特にスキーシーズンに地震で雪崩が発生するリスクを観光客が気にする事は北海道に限らずスキー場が人気のエリアでは程度の差は有れ想定されるかも知れません。
 この想定に対して、「今月のような地震なんてそういつまでも続くわけじゃあなかろうし」と言う考え方もあるかも知れませんが、今後同規模かそれ以上の地震が発生する確立はゼロでは有りません。
 そして仮に被害が殆んど無いような地震しか発生しなかったとしても、北海道への旅行やスキーを考えている外国人に有る程度の影響を与えるかも知れません。
 何故なら外国人はインターネットでEMSCとかUSGSなどを見て北海道の地震の状況を把握し、それから日本に来るか来ないかを判断するケースが少なくない、と考えられるからです。
 それで例えばEMSCを使い、HOKKAIDO, JAPAN REGION、かつM5.5以上で検索をかけると2012年以降だけでこんなに出て来ます。

引用開始(一部抜粋)

https://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2018-09-05 18:08:00.4 42.71 N 142.06 E 30 6.6 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2018-05-17 18:42:10.3 42.76 N 145.48 E 10 5.8 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2018-04-24 08:53:21.0 43.32 N 145.74 E 80 5.5 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2018-01-24 10:51:22.5 41.10 N 142.35 E 60 6.2 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2017-09-10 08:44:24.9 41.84 N 142.82 E 47 5.5 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2017-03-07 16:08:19.4 41.52 N 142.05 E 60 5.7 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2016-01-14 03:25:33.6 42.07 N 142.67 E 50 6.6 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2016-01-11 17:08:02.7 44.48 N 141.12 E 227 6.1 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2015-06-08 06:01:09.6 41.54 N 142.05 E 50 6.0 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2014-10-11 02:35:45.9 41.07 N 143.16 E 10 6.0 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2014-08-10 03:43:16.3 41.25 N 142.27 E 30 6.0 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2014-07-08 09:05:23.7 42.70 N 141.47 E 10 5.5 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2013-11-15 02:00:35.0 41.51 N 142.15 E 52 5.5 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2013-07-16 14:09:27.0 43.06 N 145.45 E 40 5.5 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2013-02-02 14:17:34.0 42.79 N 143.17 E 100 6.9 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2012-08-25 14:16:15.0 42.50 N 142.94 E 40 5.9 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2012-05-23 15:02:27.0 41.43 N 142.01 E 60 6.0 HOKKAIDO, JAPAN REGION
2012-03-14 11:40:17.0 41.00 N 144.83 E 10 5.5 HOKKAIDO, JAPAN REGION

引用終了

 無論、2011年以前にも多数発生しているので同じ検索条件で見ればすぐにわかります。
 今回の地震は確かに震度が大きく、被害も大きかったのですが、マグニチュードの面だけでみれば北海道で多々発生する地震の一部に過ぎません。
 来日を考えている外国人で震源の詳細や地震のメカニズムなどまで調べてリスクを考えてから日本観光に来るか来ないかを判断する人などあまりいないと思います。
 そうすると、通常のペースかそれ以上でM5.5とかそれ以上の地震が発生すれば、それはやはり北海道への観光は敬遠する、と言う判断になるケースも少しは増えるかもしれない、と言う事です。
 しかしまだ冬が訪れていない今からなら、雪崩対策強化などを先手で行い、今回の地震で犠牲となった方で山崩れや土砂崩れ以外が要因となったケースは少なく、棚などが倒れて下敷きになって亡くなったケースが少し有りましたが、両要因共に回避策は比較的容易である為、これらの対策を計画、実施し、更にこれらの実施状況などをネットやメディアで十分に記載する事で、ダメージはいくらかでも少なく出来ると考えています。
 まだ晩秋は先。今からでも遅くはありません。