快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  北海道胆振地方中東部の地震 ミステリアスな現象を追跡してみて考えた事

2018-09-18 23:44:19 | 地震 津波
 前回書いた記事の続きです。
 北海道胆振地方中東部の地震が昼間(8時~16時とした場合)に何故この時間帯にM4以上の地震が少ないか、おそらくは気温や日照かとは思われるのですが、では地震や各種振動で同様な傾向が無いか?というとやはり有るのです。
 それはVIVAのサイトに有る地震計のRMS振幅データです。
 昼間の時間帯に振動が活発な観測点の例としては富士山が顕著です。
 北海道では胆振地方に近い樽前山の観測データでもこの傾向がやや見られる時も多いので引用します。

引用開始(一部抜粋)

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_taru.html

樽前山観測データ

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_fuji.html

富士山観測データ

引用終了

 尚、他の観測点でも同様の傾向がやや見られるものがいくつか有ります。
 昼間には日照、或いは気温の影響で振動が活発になる傾向が有ると言うなら、北海道胆振地方中東部の地震についても寧ろ昼間の時間帯にM4以上の地震が多くなるはずなのに、北海道胆振地方中東部の地震では実際には逆の傾向となったのは何故か?
 一つの考え方に過ぎませんが、次の様に見ています。
 このエリアの地震は地表の地震ではなく地下十キロから数十キロと言う深さの震源です。
 このような場合、地上や地表の温度による影響が短時間で震源域まで直接影響すると言う事は到底考えられず、寧ろ、地表やそれに近い地盤の温度が僅かに上がった分、地表付近が膨張気味となり膜にやや近い状況となってその膜のようなものの下を押さえつけるような効果を成している、と言う状況かと思われるのです。
 丁度、更の上で衝突してお互い上下にずれ動きかけている2枚の食パンを上からラップで覆うとややズレの動きは抑えられる、と言う事に近いでしょうか。
 この考え方で行けば確かに辻褄は合うのですが、実際にはどうなのか、と言う所です。
 これから冬になり雪が積もると、地表の温度は昼と夜とで差が今より少なくなります。
 そうしたシーズンで仮に現在と同様な地震発生源の状況なら、このエリアのM4の地震はおそらく積雪時には昼間とそれ以外の時間帯との頻度の差は少なくなるだろう、と言う事になります。
 果たしてどうなるでしょうか。