快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

巨大地震や大津波 その86

2015-08-22 08:12:10 | 地震 津波
 先日の当ブログ記事で、桜島について触れました。
 昨夜は桜島やその周辺でも降雨が多少あったので、地表や水が浸み込んだ地殻が冷えて、更に「火口の蓋」が大きくなったのではないか?とやや心配もしました。
 一方、気象庁からは、先日夜、以下の発表がありました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.asahi.com/articles/ASH8P6473H8PTIPE01M.html
桜島の大規模噴火、可能性は低下 予知連絡会
 今月15日に噴火警戒レベルが3(入山規制)から4(避難準備)に引き上げられた鹿児島市の桜島について、気象庁の火山噴火予知連絡会は21日、規模の大きな噴火が起きる可能性は15日時点に比べて低下している、との見解を公表した。地下で新たにマグマが上昇したが、火口近くまでは至らない状態だという。ただ、今後も注意深く監視する必要があるとしている。
 予知連は21日、同市の鹿児島地方気象台で臨時の拡大幹事会を開いて桜島の状況を検討した。気象庁は噴火警戒レベルの引き下げを検討する方針。小泉岳司・火山対策官は「新たにマグマの動きを示す地殻変動がなければ、1カ月以内にレベルの引き下げを考えたい」とした。

 桜島では8月15~16日、急激に山体が膨らみ、火山性地震が増加した。予知連によると、これは南岳山頂直下の海面下1~3キロの領域を中心に約200万立方メートルのマグマが入り込み、圧力が高まったためと考えられる。

引用終了

 山体膨張が止まっているならば、確かにそうなのかも知れません。
 今後の山体膨張次第なので様子見、と言ったところのようです。
 膨張量の推移がグラフ化されているサイトを確認できず、ややリスクをやや多めに考えて見ていた人が今回は多かったのかも知れません。
 但し、マグマの上昇位置が従来と異なり、海底で噴出する可能性もゼロではないでしょうから、山体だけでなく、桜島周辺の平地や海底、特に海底については隆起や膨張、海底の温度変化、海水の水質(酸性度が増したかとか、硫黄分が増えたかとか)、或いはガスの噴出による気泡の発生がないか等は、良く観測してしっかり把握しておいた方が良いでしょう。

巨大地震や大津波 その85

2015-08-21 20:48:39 | 地震 津波
 前回、先ほど更新した当ブログ記事で、桜島の火口に蓄積されているエネルギーが、まだ大正大噴火のレベルに至っていないような表現をしましたが、これも諸説あり、どうも既に大正大噴火のレベルに既に達している、との説も多いようです。
 大正大噴火の時の蓄積されたエネルギーや、火口の蓋の大きさなどについてのデータは現在のようなレベルの量や正確性ではなかったはずで、現在と大正大噴火の時の状況は正確には比較できません。
 こう言う状況では厳しい方を想定して安全策をとるのが基本でしょう。

巨大地震や大津波 その84

2015-08-21 19:56:39 | 地震 津波
 桜島の火口とその周辺は、溶岩が固まった蓋が大きくなっている状態との事で、これが小刻みな噴火を押さえ込み、やがて大規模噴火に繋がるのではないか?と言う懸念が出て来たようです。
 マグマが供給され、上昇するのが防げないなのであれば、できれば小刻みに小噴火で発散してもらった方が良いのですが、どうも例の蓋が妨害して噴火エネルギーを貯めてしまう事を多くの関係者が心配しているようです。
 蓋が成長する要素と、マグマのエネルギー活発化について考えると、懸念される事があります。
 それはまず、月齢とタイミングが合っていないのではないか?と言う事。
 今は月齢から言うと、大人しい期間です。
 8/30が満月ですから、その前後、特に満月から数日後は要注意です。
 理由は満月の時の引力変化が大きいのが、プレートの動きにエネルギーとして貯えられ、それが地表にまで出て来るのにややタイムラグがあるからです。
 もしこの満月後数日までに噴火しないと、今度はその後の9/13の新月前後、特に新月後数日が更に要注意となります。

 もう一つは、台風15号です。
台風15号のコースが、ども鹿児島県の西沿岸を通過しそうで、これで桜島に大雨が降る可能性があります。
 そうすると、火口付近には相当お降雨があり、その降雨は火口の傾斜が火口中心向きのエリアは火口に流れて行き、貯まります。
 今、桜島の火口から上がっている白い煙に見えるのが、果たして火山性ガスなのかと言うと、有る程度、或いは多くの割合が水蒸気であり、これは火口を冷やしているバロメーターになります。
 それが火口を冷やして例の「蓋」を成長させる事になります。
 また火口周辺でも降った雨水が山肌表面を流れ落ちずに浸透した場合は、やはり火口やその周辺山全体を冷やし、「蓋」の成長を促進してしまいます。
 そうした「蓋」の成長の前に小噴火でもして、エネルギーやマグマを発散してしまえば良いのですが、それが月齢とのタイミングとか、或いは地下深くの熱エネルギー発生とのタイミングとかと、うまく行かないと、蓋が成長する速度に、それを吹き飛ばすマグマのエネルギーが追いつかないケースが考えられるのです。
 そうすると、行き着くところまで行って極限の状態になってから、大規模噴火となる可能性があります。
 ただ、マグマ発生の要因となる地殻深くでの熱エネルギー発生が、静まる可能性もゼロではないので、今後の予測は正確にはつきません。
 現状では大正大噴火ほどにはなっていない、とかの説もあるのですが、これをオーバーする状況になって来ると山体崩壊もリスクとして考えなければいけなくなるかも知れません。
 ただまだそのレベルに至るまでには相当の条件と時間が揃う必要があるのでしょうが。

巨大地震や大津波 その83

2015-08-21 13:00:09 | 地震 津波
 日本全国の電子基準点のGPSデータから異常変動を割り出して分析して地震予測する、村井名誉教授の「MEGA地震予測」ですが、その測定観点自体は優れものとは思いますが、以前に指摘した以外にも、まだ不十分な所があると個人的には見ています。
 それは、「異常変動から地震の発生を予測する事」、なのですが、そもそも「日本全国の電子基準点のGPSデータ」が揃ったのは最近の事で、昔からのデータが有りません。
 従って、「今現在に関してだけ、他の周囲の変動に比べてここは違う方向に動いている、と言う相対的変動」しか殆ど見ないで推測している、と言う点です。
 つまり「長い期間の単独変動、長い期間の相対変動」とかのデータが無い状態で判断せざるを得ないからです。
 実際は、現在に於いて異常変動と思えるものがあっても、過去数千年とかの実績として、実際には地震は起きていない、とかの事もあるはず、と考えています。
 それはそのエリアの独特の地殻構造とかによると思われます。
 現在はこうです。
 A.「現在、ここのエリアは周囲とは相対的に異常変動があるので、地震は発生しやすい」
 B.「現在、ここのエリアは周囲とは相対的に異常変動がないので、地震は発生しにくい」

 ・・・と言う「二つのロジックだけ」ですが、実はこれ以外に、本来は下記のロジックもなければいけません。
 例えば、

 1.「昔から、ここのエリアは周囲とは相対的に異常変動があるにもかかわらず、地震は発生しに  くい」

 2.「昔から、ここのエリアは周囲とは相対的に異常変動がないにもかかわらず、地震は発生しや  すい」

 3.「昔から、ここのエリアはこう言う単独変動がないにもかかわらず、地震は発生しやすい」

 4.「昔から、ここのエリアはこう言う単独変動があるにもかかわらず、地震は発生しにくい」

 5.「昔から、ここのエリアはこう言う単独変動がある時には、地震は発生しにくい」

 6.「昔から、ここのエリアはこう言う単独変動がある時には、地震は発生しやすい」

 7.「複数のエリアについてのデータから、上記、A、B、1、2、3、4、5、6、その他もあればそれも含めて、これらのANDやORなど合算」

です。
 今後、GPS測定の時間推移での変動データが蓄積されれば、こうした推定方法も確立して来るでしょう。

巨大地震や大津波 その82

2015-08-20 20:58:50 | 地震 津波
 「新国立競技場に、改正建築基準法以前の住宅など建物の屋根を軽量化する際に廃棄物として出た、重たい屋根瓦を砕いて敷き砂利として使ったらどうか」、と以前の当ブログ記事で書きましたが、そういえば新国立競技場の展開はその後どうなったのか、特に話は聞こえて来ません。
 屋根の軽量化ですが、軽量化したは良いものの、最近は竜巻だのダウンバーストだの、或いはモスター台風だのの猛烈な風で、屋根が飛びやすくなると言う点に、どう対策するかは、屋根の取り付けを強固にするだけでなく、更にどうすれば良いかもしっかり押さえておくべきと考えています。
 近辺に自宅より高い建物が多い場合は、少なくとも周囲よりは風が弱い事が多いはずですが、そうすると周囲が2階なら自宅は平屋と言う制約が出て来ます。
 また、稀にビル風とかの独特な強風があるケースもありますが、それも見極めないといけません。
 戸建て住宅は、周囲より数十センチ~2メートル程度でも低い土地であると、敬遠されるケースが多いですが、その分、価格は安く、モンスター台風等、猛烈な風の時は風の直撃を受けにくく、結構良い事もあります。
 窪地独特の水はけの悪さ、湿気、景観の悪さなどにどう対策するか、で結構、値段の割には悪くも無いものにできる事もあるかと思います。
 周囲が3階建て以上のマンションだとかの場合も同様で、日当りや景観は良くない事も多いのですが、最近はLED照明で少ない電力で十分明るくできるとかもあり、我慢できる状況に対策できれば猛烈な風に対しては強くなると言う利点もあります。
 それと風で屋根が飛ばされる主な原因は、軒です。
 軒を殆ど無くせば、それなりに飛ばされにくいのですが、軒がないと、建築物として様々なデメリットが生じます。
 外壁に雨が直撃すると言うのも、その一つですが、外壁を雨に対して十分に防水、耐水、耐腐食機能があるものも最近は多いですから、対策は多々あります。
 日差しがまともに入る、というのも対策次第で問題なくできる事が多いです。
 軒はあった方が確かに良いですが、風がかなり強く吹く場所ならば、詳しい人に相談して対策はそれなりにとれると考えています。

 それとこの記事のタイトルは、本来「巨大地震や大津波 その82」なのですが、誤植で「巨大地震や大津波 その81」になってしまいました。
タイトルについてだけは、今後、変更すると思います。