佐藤浩市、若い人は知らないかも知れないなぁ
お父さんは三國連太郎なんだよって言っても何のリアクションもないかもな
佐藤浩市、なんだか枯れてきたな
わたくしより一つ年上なだけだからもう少しギトギトしてて欲しいと思うのだけど
ボクシングと映画はとっても相性が良くて、今まで観てきた作品の中で駄作にあたった試しがない
今作もひたすら殴り合うタイトルマッチの迫力がビシビシ伝わってきて時間を感じさせない
監督の脚本演出も大袈裟にはせずそれでいて気持ちよく感動できるような目届きがされている
だから全体的には充分楽しめる映画なんだけど、物足りなさを感じてしまうのはどうしてだろう
佐藤浩市の抑えた演技は安定感タップリ
散りゆく桜の下で生涯を閉じられるのならあんな生き方もいいなと思わせてくれる
最近肉体派俳優になりつつある横浜流星も、今しかできない役回りだから良いとしよう
橋本環奈の絡ませ方が中途半端で山口智子くらいのウェートが欲しかったと思う
鶴太郎と哀川翔はボクシング絡みでの配役なんだろうけど、どちらも新鮮味がなく退屈だった
結局、予定調和な作りに原因があるのだろう
ボクサーだからって特別な背景が必要だなんて思わないけど、一人の人としての温感が欠如していた
身体の痛みは映像として伝わってくるけど、登場人物それぞれの心の痛みを共感できないのは致命的だ
パッケージとしては成功したけど、はみ出るような余分がなかったのが物足りなさの要因なのかも