伊坂幸太郎の作品は世の中の皆さんがおっしゃるほど面白いとは思いませんが、何故かしら映像化されやすく今までにも沢山映画になってますね。先日拝見したゴールデンスランバーも平均点以上ではありますが、花丸のスタンプは付けられませんでした。堺雅人は適役を上手くこなしていましたし、竹内結子の学生時代は無理ありましたが、飄々としたお母さん役には最近富に安定感が出てきて唸らせていただきました。然しながら突飛な脇から溢れるキャラクターが整理できていませんのと、黒幕であろう権力の二重写しがボケボケで緊迫感がありませんでした。楽しめますが、手放しで褒められないのは最近の日本映画に良くあるもの足りなさです。
山田洋次はまだまだ死ねない監督です。昔の家族、故郷、幸福の黄色いハンカチには及びませんが、毎年心に沁みる素晴らしい作品を提供してくれる人だからです。いつもの事ですが、物語はそれほど起伏があるわけではなく、誰の人生にも多少係わりのありそうな日常の積み重ねを描いてゆきます。どう仕様も無い人間のなかにも、人間だからこそ持てる美しさを見せてくれます。男はつらいよの兄妹が、姉弟になることで語り口は違うにせよ、肉親の情愛みたいなものは同じ温度で感じることが出来ました。吉永小百合円熟してます。鶴瓶演技に衒いがありませんでした。蒼井優ますます大きくなりつつあります。山田演出の気持ちよさを今年も味わう事が出来て幸せでした。
山田洋次はまだまだ死ねない監督です。昔の家族、故郷、幸福の黄色いハンカチには及びませんが、毎年心に沁みる素晴らしい作品を提供してくれる人だからです。いつもの事ですが、物語はそれほど起伏があるわけではなく、誰の人生にも多少係わりのありそうな日常の積み重ねを描いてゆきます。どう仕様も無い人間のなかにも、人間だからこそ持てる美しさを見せてくれます。男はつらいよの兄妹が、姉弟になることで語り口は違うにせよ、肉親の情愛みたいなものは同じ温度で感じることが出来ました。吉永小百合円熟してます。鶴瓶演技に衒いがありませんでした。蒼井優ますます大きくなりつつあります。山田演出の気持ちよさを今年も味わう事が出来て幸せでした。