毎年四季折々に散策している鎌倉に、今年はコロナ騒動のため一度も行ってなかった
小春と言うより本格的な春の陽気が続く晩秋に、鎌倉駅から片瀬江ノ島駅まで歩いてみる
長谷までの道々にはレトロでありながら趣き溢れるお店が点在する
道端のお地蔵さんも観光地ならではの余所行き顔
長谷の御霊神社から極楽寺までは細い路地と切り通しを抜けて行く
漫画海街dairy にもよく登場するお店を曲がり、切り通しを上がると材木座が見える
稲村ヶ崎で海に出る
如何にも海べりのお洒落なお家が連なり、その間をゆっくり江ノ電は縫って行く
江の島まで神社仏閣に立ち寄りながらも約3時間
ほぼ12kmくらいの距離は昼までにゴールの片瀬江ノ島駅に到着
最後、江の島神社の階段がキツかったけど、無事完歩
浮世のコロナはどこにあるのだろう?
西加奈子の原作は前に読んでいる。最近刊行された「サラバ!」「i」のような面白さは無かった。人物の造詣があまり上手ではなく、初期の作品だから仕方ないけどなんだか詰め込み過ぎで疲れちゃう小説だった。
そんな原作を上手い脚色と演出で面白くして欲しかったけど、やっぱりただなぞっただけの映画で終わってしまった。
長男の死を克服して再生する家族の物語にしたいのなら、もっとあざとらしくドラマチックに描いたほうが感動できるのになぁ。それじゃテレビドラマでやれば良いじゃないかと思うのはごもっとも。どうせなら妹の兄に対する度を超えた恋愛感情爆発の物語でも良かったのに。原作通り次男の目線で語られる家族はどこか白々しくて誰にも肩入れすることができなかった。
せっかく小松菜奈を妹役に据えたんだから彼女のポテンシャルを生かしたお話を作ればよかったのに。菜奈ちゃんファンとしてはそんな風に思うのです。