お盆が過ぎ、今年の夏も終盤戦に突入する
わたくしの個人的な夏休みは8月1日から19日までの三週間弱
なんだかヨーロッパの労働者並みのお休みだ
お休み初日から利根川でお魚釣り三昧
雷雨とダムからの放水が止まず、水位が高いままだったり濁りが入って思うような釣りにならなかった
それでも広大な利根川本流を独り占めできた爽快感ときたら何にも代え難い
片品川はエスケープ場所としては最適だけど、例年に比べると魚が小さく釣果にもバラツキがあった
結局、6月に7日間、8月に11日間 合計18日もの時間を利根川水系で遊ぶことができた
年間ライセンス9,000円だけど日割りすれば1日あたり500円 激安な遊びだ
遠くパリの地では日本を代表して戦ったオリンピアンの活躍が毎朝ネットニュースを賑わす
勿論、3年前の東京大会のために強化したレガシーの恩恵を受けてのことだろうけど
それにしても、金メダル20個 アメリカや中国に次いで三番目の成績だそう
スポーツの成果は潜在的な国力に左右されることは周知のことだから、まだまだ日本も捨てたものじゃ無い
スケートボードやブレイキン、クライミングのような新しい競技で若い子が輝いていた
柔道、レスリング、体操といった所謂お家芸がしっかりメダルを量産しているのも心強い
近代五種、高飛び込み、馬術にもこうしてスポットが当たるのもオリンピックの良いところ
特筆すべきは、女子槍投げの金メダルと男女フェンシングの驚くべき成果だ
期待外れだったのは、バレーボール・バスケットボール・サッカー等のボールゲームがことごとく失速したこと
水泳や陸上のような花形競技で目立てなかったこと
郷里の四万温泉で涼しい夜を満喫
日中の日向は横浜より太陽の直射が痛いけど、家の中に入れば川から吹き上げる涼風が心地良い
子供の頃より格段に暑くなっているけど、未だにクーラーは要らない(その分、冬は寒い)
この夏も16日間過ごしたけど、寝苦しい夜は2、3日 朝方は寒さを感じた
温泉にも浸かり
旧友とも会うことができた
ふるさとが温泉地であることに感謝して夏を送り、いつまでも気軽に帰れる場所であってほしいと願う
畑仕事も釣りの合間に手伝う
ジャガイモを掘り起こした畑に堆肥を撒いて次の作物のために準備をして
実ったトウモロコシを収穫し、実を失った茎を引っこ抜く
ナスやキュウリは害虫にやられてしまったらしく不作だが、ミョウガがいつになく大豊作
農作業は手のかかる細かな面倒さをコツコツと繰り返す事で、収穫という褒美が得られる
一斉に実る作物は老人家族で消費できるはずもなく、近隣の知り合いに配り喜んでもらう
数日後違った形でお返しがやってくるのも田舎のアルアルなお付き合いだ
会社の事務所にもトウモロコシを宅配したけれど皆んなが本当に喜んでくれているかは怪しい
人の贈り贈られの心は時代と共に移ろう
あまり家族のことを語りたくは無いけど、これも備忘録として残そう
昨年から2歳下の弟が実家に帰って老親の面倒を見ている
ネット環境を整え、トイレや風呂場を直し、今年はゲストハウスを増築した
秋からはキッチンにも手を入れ、一層住み心地の向上を図るらしい
わたくしは夏の期間にしか過ごさないから不便も含めて田舎生活と割り切れるけど、住むとなれば話は別だ
弟が頑張って田舎の実家を守ってくれることに感謝
危惧するのは、老いた両親のこと
父親は林業と農業を個人で営んできたから、社会的な付き合いとか世の中の趨勢とかに無知で了見が狭い
毎日畑に出て作業をしているが、自分でできないことも増えてきたから、弟に手伝いを強要する
計画的な指示を出すようなことが出来ないから、場当たり的で弟は振り回されることが多いようだ
畑仕事は趣味であり、趣味は他人に迷惑をかけないようしてこそなのだと父親に説教してみたが理解できなかったろう
母親はもともとお喋りだから、聞いていようとどうであれずっと喋り続ける
老いると同じ話が無限ループされるのは良くあることだろう。結論までに他人の家系図話しから始まる回りくどさも面倒だ
一番辟易するのは、父親に対する積年の恨み辛みを含んだ愚痴を聞かされること
息子にしか聞かせられない話なんだろうけど、繰り返され聞く身になると逃げ出したくなる
一年中この両親と向き合う弟の精神的疲弊を危惧するばかり
この夏も実家に隣接する観光地の駐車場には大型バスが切りなく大勢の観光客を運んでくる
昔と違い、四万温泉に訪れる人は若い女性が圧倒的に多くなり華やかだ
40年前には田んぼと赤松林だったこの場所に、喫茶店や土産物屋ができ食事のできる施設が整いギャラリーまである
オシャレなトイレが立ち並ぶことを誰が想像できただろう
唯一、わたくしが過ごした50年前と変わらないのは四万川の美しい流れだけだ