映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

あの日の自分へ、これからのわたくしへ

2021-08-29 16:44:00 | 歳時記雑感
忘れないことが同じ苦しみを繰り返さないことの方策だとすれば、この日記はわたくしのために残しておく価値があるのかな?
そう思ってコロナに苦しんだ三週間を記録する

8月7日
職場でのコロナ感染発症の一報あり
他人事のように早朝から田舎に帰って釣り糸を垂れていた

8月8日
コロナ感染の続報
該当の感染者とは6日に会話していた
我が事とは思えず毎日釣りと温泉の日々を満喫している

8月11日
午後から肋間神経痛を思わせる胸の痛みが始まる
夕方から夜中にかけて痛みで眠れず、予定より早く12日夜半1時過ぎに横浜への帰路につく
高速道路運転中も間断なく襲ってくる痛みに悪態つきながら夜明け前に自宅到着

8月12日
職場でクラスター発生の連絡
夕方、検温の報告をする為体温測ると37.5の発熱
相変わらず胸の痛みは酷く、もしかしたらと覚悟する

8月13日
PCR検査受けるため早朝に電話するが、お盆休みでもあり受診できる医院は2箇所しかない
受診できたのは車で20分ほどのクリニックでそれも夕方6時ごろ
解熱剤と胸の痛み止めを処方され帰宅
薬を飲むと胸の痛みは楽になる
お握り食べられる程の食欲あり

8月15日
感染結果連絡あり
高熱が続くわけでも無く、胸の痛みは熱い風呂に浸かると和らぐので我慢できるレベル
素麺のように喉越しが良いものを欲する

8月17日
熱も上がったり下がったりを繰り返し、胸の痛みも続く
味覚障害が出てきて食欲はない。ゼリーと梨や桃しか食べられない
酸素飽和度は96程度あるけど息苦しさが出てきた
夜うまく眠れず辛い
ウトウトすると悪夢が襲ってくる

8月18日
薬が切れそうなので薬局から配達してもらう。助かる
1日3回の処方だけど痛みに我慢できず5回も解熱剤を飲む
お粥を二食したが、もう食べられない
味覚障害より、嗅覚障害に我慢ができない。炒め物の匂いやトイレの芳香剤、風呂の香りにも嫌悪

8月21日
余りに苦しいのでコロナ119へ電話するが看護師が手薄なので我慢するよう言われるだけ
酸素飽和度が93切るようになって本気でヤバイ感じがする
無理してゼリーと経口補水液で薬を飲む
眠ると悪夢が繰り返し訪れ、夜が辛い。だからといって朝から始まる苦しい1日を思うと絶望的だ

8月22日
今朝もコロナ119へ入院要請するがもう少し自宅療養で頑張れと突き放される
酸素飽和度91なのに死なないのか
意識して息をしないと酸素が身体に入っていかない

8月23日
夜、5時間程まとまって眠れたので少しだけ楽になる
食欲まるでない。1日が長い

8月25日
保健所から自宅療養終了の連絡。本当に大丈夫か?
ウイルス拡散させない事と体調の回復はリンクせず
微熱も続き食欲は無く睡眠もまとまって取れない
息苦しさは増してるように感じるけど

8月26日
夕方近所のコンビニまで歩いてみる
小さな子が母親と手を繋いでいる姿に涙が出る

8月27日
外を歩くと風が気持ちいい
秋が近いことを感じる

8月29日
肉を食べる
味はともかく生きることは食べることだと実感する

8月30日
息苦しさの中久し振りに出勤する


独居老人なら死んじゃうな
わたくしは近年これほどまでに奥様に感謝の念を抱いたことはない
奥様は喘息持ちなんで基本的にはわたくしの近くに寄りつきたくはなかったろうけど
LINE通じて水一杯から食事の世話までずっとやってくれた
彼女がいなけりゃ死んでいた

何しろ一日も早くワクチン打つこと
人ゴミをなるべく避けること
自分が出来ることをやっても感染は免れないかもしれないけど、こんなに苦しまなくても良かったかも知れない

唯一救いであったのは二次感染を防げたこと。職場クラスターの最終感染者であった、偶然にも夏休みに突入したからわたくしから他の誰かに伝播することはなかった。故郷の両親と弟はすでにワクチン接種済みだったから唯一濃厚接触者だったけど発症しなかった。家族には発症が具体的になってからの接触だったから隔離して距離を置くことができた

二度とあの苦しみを味わわないように。自分も周辺の近しい人も



ススキのかんざし

2021-08-27 19:08:00 | 歳時記雑感
コロナウイルス拡散の心配が無くなったとして、漸く外出許可が下りた

しかし、それと自己の体調は別物で微熱は続くし食欲無いし夜は悪夢ばかりで眠れない

意を決して涼しくなった夕方、川辺を歩いてみる



浴衣の君はすすきの簪

季節は知らぬうちに巡っていた

月並みだけど、世界は美しい瞬間で溢れている




60歳 この苦しみは

2021-08-24 14:18:00 | 歳時記雑感
2020年2月に他界した義父が60歳だった頃消化器の病気で入院したことがある
漠然とその歳になると病気になるんだろうと思っていた
それも所謂厄年ってやつかとも

コロナ感染して13日目、出口の見えない細い道をヨタヨタ歩いている

もう相当ウンザリだ
自分より苦しんでいる人が沢山いることは想像できるが、なぜ自分なんだとの思い

せめてワクチンを打っておきたかったと後悔している
従業員3,000人規模の会社に勤めているのに、職域接種もしない上にテレワークも後回しにしてきた会社の無作為さを怨んでみても、この苦しみは癒えるわけじゃない

今わたくしが言えるのは、少しでも早くワクチン接種をすること、そして人混みを作り出さない努力をすること
危機意識の無い渋谷辺りで路上飲みをしているバカどもには、野犬狩りのようにしてでもいいから片っ端から捕まえてワクチン接種し半年間隔離するくらいの必要がある

今日もコロナ119番に電話したけど、折り返しの電話は夕方まで無いだろう

60歳の夏休み (コロナ感染)

2021-08-15 15:25:00 | 歳時記雑感
故郷での釣りと温泉旅を終えて横浜に帰還した12日
肋間神経痛が酷いので熱を測ると37.5°C

勤めている職場でも4名のクラスター発生しているとのLINE
13日に受診するも、お盆でやってる医者が2件しか無く夕方ようやく診てもらった

先程、感染してますとの電話
軽症らしいので自宅療養になるんだろう
今度は保健所からの連絡待ちだ

まさか自分がと思うけど、重症化しないよう気をつけないと
家族にも罹患させないように暫く隔離生活だ

60歳の夏休み

2021-08-12 08:02:00 | 釣り
今年も夏休みは故郷の四万温泉で釣り三昧です
還暦を迎えたからといってなんら変わることなく、只々好きなことを一生懸命楽しむこと

8月7日 片品川


夏の雲、日差しは厳しいです
老人用のミニゴルフ場からスタートします
利根川合流の最下流から始めようと思ったのですが、2台分の先行者あり利根川本流に行ってるだろうけれどこちらの日を変えれば良いだけなので、入渓地点変更です




何故だか今年は虹鱒が沢山います
それもみんな五寸未満の小さな奴ばかり
赤い橋の近くまで釣り上がり、右岸のテトラをよじ登りスポーツ公園に到着です
昼過ぎはやっぱり風が強くなり長い竿はコントロールが難しく、虹鱒なので向こう合わせで掛かる事が増えました

8月8日 片品川



大きな病院の前の川は意味不明の重機がはいり、直線的なザラ瀬に変えられています
その上流にある長いトロ場を回避しようと藪漕ぎをしていたら、草叢に足を取られて転んだ拍子に愛用の竿を折ってしまいました
8.5mの零仕様の長年使い続けた思い入れのある竿でした。とっくに寿命は過ぎていましたが残念です



天気は曇り無風の絶好のコンディション
竿を大物用に変えたから糸も06にしたので尺超えても心配ありません
とか言っていたのに、唯一大物が掛かったのに呆気なく糸を切られてしまいました
昨日入渓したミニゴルフ場まで、この日も小さな山女魚と虹鱒が交互に釣れる様な塩梅でした

8月9日 四万川本流





雨模様の朝、近場で楽しもうと四万湖のバックウォーター上流で遊びます
小さな山女魚が引っ切り無しに掛かりますが、この魚たちは一体いつになれば大きくなるのでしょう?水量が少ないので繊細な釣りになってしまうけれど、誰も最近竿を出していないとみえて一つのポイントで数尾掛かることも珍しくありません



写真の様な暗がりに突き進む根性が持てず、下流に舵を切るととうとう大粒の雨が降り始め昼頃にはだんだん川も濁りが入るようになります。水量も若干上がってきたので納竿とします

8月10日 片品川



利根川合流からの釣り上がりです
川幅も広く水量も多いのでダイナミックな釣りが楽しめます。ずっと瀬が続いてるので、慣れない人にはポイントを絞るのが難しいかもしれません
川は大きいけど釣れる魚はチビばかりです。なんで今年の夏はどこもかしこもこうなのでしょう



晴れるとやっぱり風が強くなり、橋の下にある退渓ポイントで竿を納めました
長竿が有利ではありますが、7.2m竿でもどうにかなることもわかりました
それでも8m竿は買わなきゃならないでしょうね

8月11日 四万新湯川



一昨日集中的に降った雨で増水してます
コンディションはとてもよろしい。でもね、掛かる魚は小さい物ばかりです
ミミズ一箱が午前中に底をつくほどの量が餌を追いますが、大きいのでも七寸止まりでした
岩魚も何尾か釣れましたが、お家に持って帰ろうと思うような良型には出会えませんでした
それでもこれだけの多い魚が小さな川に棲息しているのかと思うと愛しいですね

釣りと温泉だけの5日間
来年も楽しめるように、故郷を大切にしましょう