映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

八月も終わろうとしているのに

2020-08-30 18:27:37 | 釣り
猛暑の夏は怯むことなく、連日30度以上の気温が続く
そろそろ桂川の水位も落ち着いた頃かと、城南橋から入渓してみたがまだちょっと厳しいかも
あえなく退散、またいつもの川茂堰堤下流に車を走らせる
考えるのはみんな同じで駐車ポイントには先行者
またアピオの駐車場に車を止め先々週と同じコース


リニア新幹線の真下で渓流釣りが出来るのは多分いまのところここだけ
堰堤からのフローした水が減ってしまい、魚の活性も低い
結構な川歩きをしながら昼前に落合に到着


うどん食べて、午後からは柄杓流合流から上流に向かう
田原の滝は暴流と化して、いつもは細流の川が水で溢れてる
期待しながら竿を振るも、何度か小さいアタリがあっただけで零封


朝、ほんのり明けてゆく空がもう暑さを予感させる
夜半過ぎからは気温も下がり下界の熱帯夜が嘘のよう


二日目、川茂堰堤直下を狙おうとしたら早朝から先行する人がいた
仕方なく最下流のポイントに降り三時間ばかり遊んだ
今年このままだと中流域の釣りができないまま終わりになっちゃうかも


A Long Long Time Ago「思い、思われ、ふり、ふられ」

2020-08-26 20:18:00 | 新作映画

とてもとても乏しい経験だけど、このオジサンにも遠い昔「思い、思われ、ふり、ふられ」たことだってあるから、彼等のことを理解できないわけじゃない。そのことだけは最初に知ってて欲しいな。

咲坂伊緒原作漫画、青春(アオハル)三部作の最終章なんだそう。読んでいないのでふ〜んとしか言えない。夏休み三木孝浩監督作品いっき観で、「アオハライド」を鑑賞したのでなんとなく雰囲気はつかんでいたから過剰な驚きも失望もない。監督も同じだし花丸は厳しいけど四重丸なら付けてもいいかな。
ラストシーンが早朝の高台に男女四人横並びって、原作がそうなのか三木監督の趣味なのか分からないけど、ザ・アオハルだなとくすぐったい思いがしたよ。二作品とも全く同じだったからもう何年かすると区別がつかなくなる恐れがあるぞ。

主人公のヒロインは浜辺美波で、彼女を精一杯持ち上げた作品なんだと思っていたけど、四人の感情が平均的に描かれていた。浜辺美波を見せようとした映画なら失敗だと思う。
彼女より福本莉子演じるお友達由奈の恋愛話の方が魅力的だし、応援したくなっちゃうからだ。学園祭のさなか、一度失恋した相手からまさかのどんでん返し告白シーンはオジサンだって泣いちゃったもん。良かったね、由奈ちゃん。心からそう思ったよ。
最後には浜辺美波演じるヒロイン朱里も意中の想いを告げることができましたってなるけど、どことなく有り合わせ感が漂ってしまい本心とは思えなく感じちゃった。朱里の性格描写はしっかりできていたのに、どうしてここが納得できないシーンになったのかは、伏線にあたるお祭り浴衣シーンにあると思っている。そっと心寄せるあの彼に浴衣姿を見せたい乙女心、暗闇の境内のはずれで交わされた会話、「わたしと付き合いませんか?わたしのこと好きなんじゃありませんか?」。朱里が放つ言葉に心細い震えが感じられなかった。この娘本当に彼が好きなんだろうかとあの時感じてしまった思いが最後まで払拭できなかった。

それでも美波ちゃんは美しいし、莉子ちゃんは可愛いし、十分堪能して映画館から真夏の太陽の下へ出て参りましたとさ。

糸 織りなす布は

2020-08-25 19:41:00 | 新作映画

この曲が作られてからもう30年近く経つことに驚いている。
野島伸司脚本のドラマに使われていたことを覚えている。良くぞこんな地味な曲を引っ張り出したものだと感心した。今や数多い歌い手にカヴァーされて祝の宴席などでも歌われるスタンダードナンバーとなっている。
中島みゆきとの出会いはヤマハ音楽祭のグランプリ受賞だった。ファーストアルバム「私の声が聞こえますか」から「予感」までのLPレコードはリリースされる毎に買い揃えた。わたくしの中学高校大学時代は彼女の詩の世界に影響を受けているのは間違いない。社会人になってから歌を聴く余裕がなくなったこともあるし、内省的な世界観から外に向けた強い意志が歌われるようになり徐々に興味を失ってしまった。フォークからロック色の強いサウンドへの移行も素朴だった初期の頃を愛する者としては受け入れ難かった。
「化粧」や「髪」のように女性独自の情念を歌う中島みゆきと、人が出逢うことの幸せや劇中カラオケで歌われる応援歌「ファイト」の中島みゆき、どちらが本当の彼女なんだろう。深夜ラジオのオールナイトニッポンでケラケラ笑いながらしゃべる彼女に戸惑ったように、二面性を見るようだ。

これまた前置きが長くなった。
今までも名曲の世界にインスパイアされて制作された映画は沢山ある。けれど、鑑賞した中で良く出来たと思うような作品を未だ知らない。小説や漫画を脚色して面白いものにすることはできても、詩や短歌をドラマに作り変えるのは相当難しいんだろう。無駄を削ぎ飾りを排除した究極が詩歌であるとするなら、映画やドラマはそこに色を塗りつけていかねばならない。考え方も作業も真逆だもの、そう上手くはいかないだろう。
「糸」で歌われている出逢うことの不思議と必然。縦と横の糸が織りなすことで生まれる新しい希望。劇中で描かれていないわけじゃないけど、どちらかと言えば、冷たい水の中を震えながらのぼっていけ!と力強く応援する「ファイト」に近かったように感じた。
平成の30年間とシンクロさせようとしているけど描き方にインパクトがなく、別に時代が平成じゃなくともいいよねと思ってしまう。
北海道、東京、沖縄、シンガポール・・・。北海道のお話でいいんじゃないだろうか。特に沖縄要らね〜。
要するに欲張りすぎ。企画の段階で色々なアイデアが出てきてプロデューサーが取捨選択できないまま脚本化してしまったんだろうね。瀬々監督は「ヘブンズストーリー」のような作家性の濃い映画を撮ると凄い作品にするけど、基本的には職人監督だから器用に卒なく仕上げちゃった感じがする。

この作品で観るべきは二つ。
榮倉奈々のやせ細り死相浮かぶ病床で娘に託す祈りにも似た願い。「余命1ヶ月の花嫁」とダブって、涙なしでは観られなかった。
そして愁眉は、小松菜奈がシンガポールで共同経営者に裏切られ、日本食堂で不味そうなカツ丼を泣きながら食べるシーン。「万引き家族」の安藤サクラの泣き演技に匹敵する良い泣きだった。

中学生の頃花火大会で出会った二人が、時間をかけてしっかり結ばれたラストには異存ない。榮倉奈々の娘も、泣いている人に優しくハグする少女に育ってくれて、オジサンも嬉しい。
気が付くと、二人の(なな)の映画だった。

仲間と駆け上がる坂道 弱虫ペダル

2020-08-24 19:17:00 | 新作映画


随分前になるけど自転車ロードレースの最高峰ツール・ド・フランスに夢中になったことがある。
フランスを一周ほぼ一月にも及ぶ過酷な自転車レースだ。タイムトライアルや山岳を登りきるステージがあり、その駆け引きも含めスリリングなレースが多い。不慮の事故でリタイアする選手も結構いるから完走することこそ名誉なことなんだそう。最終ステージは順位争いはせず、完走した全員が集団になってパリのシャンゼリゼをゴールの凱旋門に向かって走る、それこそ凱旋パレードで締めくくられる。最後までマイヨ・ジョーヌを身に着けていられた選手が勝者となる。
自転車ロードレースの美学が詰まったようなツールだけど、一番感動的なのは、マイヨ・ジョーヌを身に着けたたった一人のために、一緒に走るチーム全員の献身的なサポートだ。やったことは無いから実感はないけど、先頭を走るレーサーにはすさまじい風圧があるらしい。エースの体力を温存するために、身を擦り減らし交代で先頭を突き進むチームメイトがいるからこそ勝利がある。自らの体力を捧げながら仲間のために貢献する姿は日本人のメンタルに即していて、より一層感動的だ。

随分前置きが長くなってしまった。
スポーツ漫画として沢山のファンがいることは知っていた。ただ、いつものように映画として楽しむには事前の仕込みは邪魔になるので、一切予備知識無しで鑑賞。
毎週千葉から秋葉原までの往復90kmをママチャリで駆けていたヲタク少年が、誰かと一緒に何かをすることに飢えており、それが坂道を一緒に駆け上がる自転車競技だった。その喜びは仲間を信じ、信用され期待されることで掛け替えのないものへとなってゆく。
先に書いた自転車ロードレースの美学もしっかり描きこまれており、仲間(同輩、先輩、応援者)との不器用ながらも暖かな交流が気持ちいい。原作至上主義の方には物足りないだろうと思うけど、爽やかな青春映画としては十分及第点だと思う。

監督の三木康一郎のことは青春ラブコメの名手三木孝浩監督と混同していた。
調べてみたら、「植物図鑑」「旅猫リポート」(どちらも有川浩原作なので観ました)は観ている。前者は良く出来たラブコメだったので、標準以上の作品に仕上げる技量は持っていると思う。
自転車競技をしている人から見たら演者たちの走りや体躯に納得はいかないだろうけど、伊藤健太郎の流れる汗に免じて許してやって欲しい。「今日から俺は」の不良高校生カップルが部活で自転車やってると思うと、微笑ましいけど日本若手役者層の薄さを実感してしまう。
環奈ちゃんは鉄板の女子マネ。一点の曇りなし。

酷暑お見舞い 環奈ちゃん菜奈ちゃん美波ちゃん 祭り

2020-08-23 17:01:00 | 新作映画
熱帯夜続く横浜で唯一くつろげる理想郷は映画館

土曜日曜、今や人気も実力も兼ね備えた若手女優と逢い引き

環奈ちゃんと美波ちゃんは正統派美人顔だけど、声はハスキーで男前な感じがする

最近お気に入りの菜奈ちゃんは癖のある顔立ちなのに声は可愛らしい

三人とも沢山映画に出て、大人の女優さんになって欲しいな