映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

あいみょん 75.5 全ての歌に愛の花を

2023-11-30 21:15:00 | お遊び

あれから幾ばくか経ってひと月が過ぎ、少し冷静で平凡な日々が続いています
たった1週間のうちに3公演も参戦したライブコンサートを振り返って、一期一会の75.5曲を反芻してみましょう









改めて感じたのは、ライブ定番になっている歌の強さでしょうか
貴方解剖純愛歌〜死ね〜 ふたりの世界 マリーゴールド 夢追いベンガル 愛を伝えたいだとか ハルノヒ 空の青さを知る人よ GOOD NIGHT BABY
高確率で演奏される楽曲は会場全体が一体感に溢れ、参加して良かったと実感できる強みがあります
追い焚き公演でも印象的なパフォーマンスでした

去年の「ま・わ・る」ツアーの構成と同じく、派手に入ってじっくりしっとり聴かせて派手に終わる演出でしたが、ソウルフルな黒さが減ってしまったのはすこし寂しく感じました。ペルソナの記憶 と同程度の重い曲があっても良かったように思います。強くなっちゃんだ、ブルー  初恋が泣いている 二人だけの国 みたいな重い曲をアレンジしても面白いかもしれません

ら、のはなし 風のささやき ポプリの葉 ミニスカートとハイライト の様な小品が所々に挟まるとホッとしますね
新しいアルバムの中でも白眉な曲 3636も聴くことができました。姿 も今回は聴くことのできるだろうとも思っていたので嬉しかったです

歌の上手さを感じさせるのは、 裸の心 愛の花 のように歌詞の意味が伝わる曲だなと改めて感じるのです

また、皐月 のようなAIM受けする曲に仕込みを試みたり、追い焚き公演のベストパフォーマンスじゃないかとさえ思える 彼氏有無 からのマシマロ 繋ぎにはアドレナリン放出MAXです

会場全体が待ち続けていた 君はロックを聴かない の大合唱には、観客以上に演奏している方たちは思うものがあったのではないでしょうか

公演初日に電撃的にリリースされた ノット・オーケー
個人的には五本の指にカウントされるほどの名曲だと思っていて、いち早く生で聴けたことに感謝しております






久し振りに声を出して応援できることの一体感は、ライブにとって掛け替えのないものなんだとつくづく感じた次第です。観客がそう思っているからでしょう、彼女のMCも伸びやかで歌の数減らしてもいいから客席との対話を続けて欲しいとさえ思ってしまいました
あれだけ歌いきって声にブレが無いのはすごいですね。喉が強いんだと感心しました
因みにジャンケン(行った人しか分からん)は3戦全勝でした

よく言われているようですが、彼女のライブに参加して感動するのは先ずお歌が上手であることなんですって。確かに音源以上のライブパフォーマンスができる人って本当に歌唱力があるんでしょう。次に心動かされてしまうのが、彼女のパーソナリティでしょうね。この娘は裏表のない明るくて温かい性格なんだろうなと伝わってきちゃいますもん
歌詞を家出させてやり直しても、愛嬌と真摯さが故に微笑ましく感じてしまいます
また必ず逢いに来ようと思われてくれる天真爛漫さがあるのです

さてさて、マジバスツアー追い焚き公演を3日参戦し✖️25曲➕マリーゴールドやり直し(サビ) 75.5曲を聴いて気が付いたことがありますので、忘れてしまわないようにメモっておきましょう






今回のライブで披露された彼女の歌の中から、(詩)の特徴をわたくしなりに紐解いてみました
万葉の昔から詩は恋心を装飾して伝えるツールでしたので、その技術的な表現方法はいろいろ開発されていますし
現代のJ-POPと総称される流行歌も、そのほとんどが恋愛について歌われていることに異存はないと思います

彼女の詩も例外ではなく、男の子からの目線であったり女の子の心情を吐露していたりはしますが、恋しい気持ちを歌っています。仕事ばかりで優しくない彼に抱く嫌いになって欲しいと逆説的な恋心だったり、麦わらの帽子の君を恋しく想う男の子が登場する成就した恋愛が描かれたハッピーソングもありますが、多くを占めるのは結論の出ていない(片想い)又は終末を迎えつつある幸せ未満な恋の歌です

・君は僕の好きなロックなんか聴かないと思うけど、恋人のように寄り添って欲しくて
・ミニスカートの君の彼氏が俺だったらいいのにな
・この恋が実りますように少しだけそう思わせて
・結局忘れられなかった香りを求めて渋谷へ出かけ
・宅配ボックスに閉じ込めてしまった二人の恋心の扉はもう開かない
・そうであったら、の話を夢想する男の子
・僕に愛される気あるのか分からない女の子に今日は逢えるの?
・心臓をえぐり出しペンダントにしたいほど好きなのに

どれもが、片恋を拗らせているか、別れてしまった訳じゃないけど冷めた二人を冷静に見つめる描写ばかりです
その極め付けが

・2日目の透き通った湯舟を見て、残された二人の日々をせめて繋ぎ止めよう

と歌う無常観なのです
このどっちつかずの情景に10代20代の女性始め、還暦過ぎのオジサンにも共感させる何かがあるのではないでしょうか

ユーミン、中島みゆき、竹内まりや、吉田美和、aiko 、宇多田ヒカル等に近付きつつある彼女のこれからに期待して、明日も配信動画を観ましょう

新曲 あのね も涙を流しながら聴ける良いお歌でした
ボヘミアンラプソディーやホテル・カリフォルニアよりも長尺なこの大作は、新しい年に向けての挑戦のようです
NHK紅白5才のパフォーマンスも楽しみです


あいみょん、メジャーデビュー7周年おめでとう。明日も元気でね
ヨコハマのお父さんも楽しんで生きる!










どうしたらいいのか

2023-11-27 18:18:00 | お料理

10年以上使っていたメイン包丁がこんなことに

今は廃業してしまった近所の職人さんのお店で買ったお気に入りだったのに

刃はこれからも充分使えるのに、直せるものなんでしょうか?

新しい買い換えるべきなのか思案にくれます

誰に相談したらいいかも分かりません

ご存知の方お教え願います



日本の家族はこんなにも愛おしい

2023-11-25 07:32:00 | 新作映画

映画は見世物だから、誰も見たことのない宇宙の果てを覗かせてくれたり、超人的なアクションの連続の中でも擦り傷くらいで生き残れる疑似体験だってできる
史実に基づいた偉人の半生に酔ったり、現実の辛い状況に身を割かれる思いを共有するのも映画体験の素晴らしさなんだろう

それら数多の中でも、今日観た小さな家族のお話が一番心を揺さぶるのは何故だろう
評論家筋ではとても評価の高い監督、石井裕也監督作品
個人的には阪本作品ほどではないにしろあまり相性がよろしくない。先だって鑑賞した「月」もわたくしが観たいものとはちょっと違っていた

あんまり作家が置かれた環境とかに興味はないのだけど、石井監督は小さな頃に母親を亡くしているらしい。そう言われてみれば、過去作もそうだけど母親に対してのわだかまりが強いことに気がつく
今回の作品も消えた女(連れ合いに愛想を尽かして出奔した母親)が重要な題材になっている。画像どころか声さえも聞くことはないのに、消えた女の存在は兄妹とその父親には深く重い

映画監督になりたくて奮闘する末っ子を松岡茉優が重く軽く自在に演じてる
直情的に長男の池松壮亮がキレるのも上手さゆえの面白味があって良い
次男が聖職についているのに家族の前では弱みをさらけ出してお酒を飲んだり暴力に手を出そうとする下りには笑えた。この役は若葉竜也しかできないと思わせるところも憎いキャスティングだ
そしてなんと言っても、佐藤浩市の父親が秀逸だ。意味もわからないまま娘に指図されオロオロする父親像に、笑いの中にも哀愁を感じさせるところは流石(今年は佐藤浩市だらけだ)
家族ではないけど窪田正孝のスパイスは絶妙なブレンド具合だ。前半部分は松岡茉優絡みの不思議ちゃんキャラだったけど、上記の家族の中に加わると撮影カメラを操る第三者の目を通して、他所の家族が醸し出す可笑し味を引き出していくのに貢献している
兄妹が罵り合う茶の間でのシーンなどはその良い例で、肉親の家族だけでやるなら醜いだけの喧嘩も第三者を置くとなんだか睦まじい兄妹喧嘩で笑えるのだ

死期が迫った父親の心残りは息子娘を抱きしめられなかったこと
死後、兄妹が海べりで父の想いを抱きしめようとして集まる。そこで第三者の目で語られる
イナズマが轟く停電の夜、酔い潰れた父親をみんなで運んだ際、布団の上に抱きかかえながら倒れ込むことで家族はハグしていたことに気がつくのだ

愛にイナズマ

粋な題名の回収





コロナの時代背景を取り込んでいたことも忘れないように記しておこう
飲食業への助成金とかアベノマスクへの皮肉とかも強烈だった
また、映像業界の閉鎖的な批判もしつこく描かれていて、楽屋落ちな話なのかもしれないが今後の題材にしてくれると嬉しい

年末近くになって、今年一番の予感がする作品に出会えたことを喜びたい





久し振りに自家製ラーメン

2023-11-24 17:30:00 | お料理

寒くなってきました

熱々のラーメンが恋しい季節ですね









仕上げまでの3時間で500ml✖️4缶

飲み過ぎです

先日保健師さんと約束したばかりなのに

1週間でビール系飲酒は2500mlまでと


いつもはお料理中はストレス発散の楽しい時間なのですが、

ちょっとムカつくこともあったものですから

つい、飲み過ぎてしまいました

反省です

飲む衝動を抑えられない自分、ムカつく怒りをお酒に向けてしまった自分

還暦超えたオジサンでありながらセルフコントロールもできない不甲斐なさで落ち込みました

ラーメンの味も酔っ払いすぎてよく分かりません






ゴジラが戦後日本をマイナスにしたのだろうか

2023-11-22 19:32:00 | 新作映画


あのメインテーマ曲を聞くだけでもこのゴジラ映画を観て良かったとさえ思った
あの曲はジョーズ以上、スターウォーズ並みの名曲だな

時代背景を戦中戦後にしたのは新機軸であるし、正解だと思う(もう二度と使えないけど)
ハリウッド製のも含め破壊されるのは現代の文明や建物の方が身近ではあるけれど、もうやり尽くされた感はある

焼け野原にされた東京がやっと復興の狼煙をあげたのも束の間、米軍の無差別攻撃にも耐えた街は破壊されてゆく
そりゃ−⒈0な気持ちになってしまうわな

庵野シン・ゴジラがハイテクな現代の内閣官房(日本政府)vsゴジラであるのに対し、アナログな人情劇でゴジラを仕留めようとするには戦後日本人の心意気がなければ成し遂げられないとも思う

だから全体的には頑張ったゴジラ最新作なんだけど、わたくしには小骨が喉に刺さったままだ
主人公敷島の戦後は終わってない。って、どういうこと?

嘘をついて特攻から逃れたのは現代の感覚としては許せる(当時の軍国日本人には許容できるかは疑問だが)。でもその事がジレンマになっているのだとしたら矛盾している

一緒に飛び立った戦友の不帰に対しての慚愧の念があるように描かれたわけではないし、戦争そのものの悲惨さを滲み出してもいない。空襲で家族を失ったのなら、隣に住んでいたおばさん(安藤さくら)だって同じ事

敷島にとっての戦後って何?
特攻から逃げた大戸島でゴジラに襲われた守備隊を見殺しにする後悔とは戦争に関係ないはず

あの戦争を絡めるなら重くする必要ないけど(だって娯楽映画だもん)、しっかりと戦後日本の決算は折り込むべきだった。そこの所にシン・ゴジラ以上の点数を付けられない理由がある

脱出用の追加オプションも実は奥さん(浜辺美波)も生きているんだろうなと察する程度の伏線と演出の稚拙さはギリ許せる。らんまんを観ているような心地いい連れ合い関係も微笑ましい

だけど、何だろうな
モヤモヤして上手く褒めることも貶すこともできない 今はそんな感想しか書けない