映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

皐月の渓

2012-05-21 18:26:36 | 釣り
 三週続けて桂川に通いました。
12日は上野原と大月の境あたりで遊ぼうと思ったのですが、水位が高くやむを得ず都留漁協管内まで足を伸ばしました。放流された虹鱒が限られたポイントで入れ掛かったきり、渓相も水量も申し分ない割りにつまらない結果になりました。04の糸に零仕様の竿だと、40cm近い虹鱒を止めるのは結構辛いものがあります。放流されていても手首が草臥れるのは仕方ないことです。
13日の川茂堰堤はまるでダメ。
19日、大月鳥沢から上流と高月橋から上流にチャレンジしました。
片手も必要ないくらいの貧果でしたが、都留漁協管内にくらべると渓相の変化は少なく、魚は残っているのじゃないかと思うのですが。
20日、鶴川との合流で。
ニゴイが激しいアタリで食いついて来ます。
ニゴイ臭いです。気持ち悪いです。
来月からは上流に行かないと満足なお魚釣り出来ません。


荒天候でのお魚釣り

2012-05-07 15:17:55 | 釣り
 黄金週間後半戦。
桂川に行って参りました。
4日は酷い天気で、春雷に怯えてしまいました。
5日は極端に良い天気になりましたが、何処に行っても釣り人だらけでのんびりした釣行にはなりません。
去年の大水の影響なのでしょうか、瀬で掛かる魚は小さな山女魚ばかりでした。
都留漁協管内は稚魚放流をしませんので、自然繁殖した天然魚と思われます。
丈夫に育って、来年の今頃にまたお目にかかりたいものです。
富士は半分ほど雪を纏ったままで、美しさに磨きをかけておりました。

吉田うどんを2日間食べました。
はっきりいって、それほど美味しい物ではありません。
馬肉出汁味噌仕立ては、珍しいけれど、ツルシコのうどんが好きなわたくしには不向きなのかもしれません。
美味しいお店を知っている方、教えてください。


わが母の記

2012-05-01 13:26:22 | 新作映画
 ゴールデンウィークの名付け親が、映画界であることは周知のことであります。昨今、3連休が珍しくもなく、余暇の過ごし方も千差万別にもなれば、黄金週間などという呼び名はおこがましく響いてしまいます。

 今や昭和の日と呼ばれるようになった29日、『わが母の記』を鑑賞して参りました。
原田監督は、端正な作品を撮られる人のイメージがあり、若干堅苦しさを感じる作品が多いように思っています。そのどれもが水準以上の出来栄えだと思うのですが、飛び抜けて素晴らしいと感じるモノがある訳ではありません。今日観た作品も、多分かなり原作に忠実なんだろうと思います。きっちりしていて、無駄の無い演出です。役所広司、樹木希林、宮崎あおい、その他芸達者な人ばかりが懇親の演技力を見せ付けてくれます。
 ボケてゆく老母を見守る子供たち、翻弄される孫や親族を静かに描く演出力は優れており、下手なTVドラマのような違和感はありません。わたくしが唯一納得がゆかなかったのは、売れっ子作家の家庭の持つ臭いのいやらしさでした。あの当時、一般庶民の家庭ではあそこまで悠長にボケ老人を許容できなかっただろうと思うのです。

 日本映画ならではの肌理細やかな上質作品ではありますが、『ヒミズ』が見せてくれたような先行きの見えない緊張感を感じることはありませんでした。
 しかしながら、今年の傑作に数えられる優良な作品であります。