映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

台風接近

2011-05-29 09:26:10 | 釣り
 なんと、五月中に梅雨入りとは!
鮎釣り始まれば、大月地区でのお魚釣りはほとんど出来ません。
台風の余波で一日中雨降りですが、隊長と竿出しに行きました。
瀬には元気な山女魚がいますが、今回も大物にはお目にかかれませんでした。
隊長は尺、泣き尺の大物を手にしたとのことですから、居るには居るのです。
諦めずに渓に通いましょう。


阪急電車

2011-05-29 08:48:58 | 新作映画
 有川浩の作品はどこか漫画チックで、ベタ甘な恋愛模様が衒い無く描かれるところが若い人達に人気なのだとか。
わたくしもいいオッサンではありますが、彼女の描く不器用でありながらも真摯に思いやる恋人達にぞっこんであります。
「図書館戦争シリーズ」「自衛隊シリーズ」等のガテン制服系は、その辺のところが真正面に描かれますので、キュンキュンしながら読んでおります。

 「阪急電車」は系列からすると若干離れています。有川浩の新境地を思わせる構成の複雑さが魅力的な佳作です。ベタ甘な恋愛は、関西学院大学生の軍オタと田舎少女くらいなもので、馬鹿社会人と関学に憧れる女子高生はちょっと違う感じですし、暴力男に見切りを付ける女の子や寝取られた腹いせに結婚式に出席するOL、そりの合わない奥様集団の中で戸惑う主婦、いじめを強く受け止める小学生そしてなにより、孫と連添う初老のおばあちゃんなんか今までの有川作品で中心的な役割を負う事はありませんでした。

 映画は複雑な人間模様と時系列に苦労してました。原作を読んでないと分かり辛かったのではないでしょうか。
映画ならではの良さが発揮出来ていなかったのは悔やまれるところです。寝取られOLといじめられ小学生の会話部分や軍オタが電車から見上げるヘリに映像ならではの優位性が見られましたが、全体的に原作をなぞる事で精一杯な感じでした。
先週観た「八日目の蝉」が、原作に忠実でありながら焦点がオリジナルになっていて楽しめたのとは対照的でした。



八日目の蝉

2011-05-22 00:21:40 | 新作映画
 本当に久し振りの映画でした。
矢張り映画は映画館で観なければ、伝えようと意図されたものの半分も伝わらないのだろうと感じた次第です。
観たい作品が無かったわけではなく、わたくしのホームグラウンドであるららぽーと横浜の映画館が、震災以降2ヶ月に渡り閉館していたせいで、観たくても観に行けなかったことがその理由であります。

 今晩観た作品は原作が大変良かったので、余程酷い脚本でなければそこそこのモノになるだろうと思っていました。
期待に違わず観て良かったと思える出来に仕上がっていました。主役の井上真央、永作博美をはじめ上手な役者ばかりで、原作の持っている母性以上の感情が描かれていたと思います。小池栄子の良さは随分前から語られていますが、今回の役も猫背の歩き方そのものから感心する役作りでした。


天気晴朗なれど

2011-05-15 17:27:57 | 釣り
 先週末のジメジメした暑さとは打って変わった如何にも五月の陽気。朝から半袖でも苦痛ではなく、かえって紫外線の強さが肌に悪いくらい。降り続いた雨で川は若干の増水。この上ないコンディションの中、始めてすぐガンガンの瀬で隊長の長竿がしなり下流に駆け下る。玉網に納まったのは今年一番の尺山女魚。幸先良い始まりは、得てしてこんなものと言うような悲惨な結末。二人で10尾にもならない超貧果。大きさはグラマラスな体高になり、釣り心地は申し分ない。


泣きながら一緒に歌いましょう

2011-05-03 10:34:48 | 歳時記雑感
 スーちゃんの死がわたくしにとってこんなにも大きな事だったとは、こうなるまで思いもよりませんでした。
キャンディーズの一ファンでしかないと思っていました。事実、全キャン連のような積極的ファンではありませんでしたし、あの解散をそれ程重大に捉えてもいませんでした。
 彼女の死はもう二度とキャンディーズに会えなくなる事の寂しさであることよりも、自分の青春とか云う物の完全なる終焉を意味する事に気がついた悲しさなのでは無いでしょうか。追悼番組に涙して、NHKの特集を見返し嗚咽が我慢できず、「黒い雨」のラストシーンに合掌いたしました。
 青春の終焉と共にわたくしは悟りました。わたくしは、本当にスーちゃんが好きでした。