映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

還暦の春

2022-03-27 08:38:00 | 歳時記雑感


1961年の夏に生を受けたわたくしは、この春60回目の春を迎えました

昨日の午後から38度の熱が出て、オミクロン発症かと思ったのですが、今朝は平熱になりお腹も空きました

生きていることの有り難みを巡る季節の色合いで知ります

あと何回桜と共に春を過ごすことができるかわかりませんが、今年も精一杯満喫したいものです







2022年開幕 桂川の戦い

2022-03-20 10:42:00 | 釣り
今年の私的解禁日も暖かい日でよかった

半年ぶりの都留市も桂川も時間の流れなどなかったかのように昨日のままだ

東桂から始めると、第一投から大きな虹鱒が掛かり暫くやりとりしたけど糸切れ





その後はアタリさえ遠のき小さな虹鱒にも糸を切られる始末

風が出てきた午後は上流の西桂で遊んだけど、ここも渋い

3時前にはどんよりした曇り空になってしまい、早くも納竿







夕方から雷を伴う大粒の雨となり、車中で本を読み眠る








翌朝、落合からの下流を釣り歩く

放流された虹鱒ばかり。40cm超える魚もこの時期生け簀の生活で、だらしない泳ぎ。簡単に玉網に収まってしまう






鉄橋下でルアーをキャストしている少年は地元の中学生

去年、川茂堰堤で大きいのが釣れたと話す笑顔はまだあどけない

一本竿で釣った大きな虹鱒を見て驚く素直さが眩しい





解禁直後の状況

東桂から西桂まで平水、ただし若干濁り(側溝掃除のため?)あり  釣り人多数
西桂上流平水、透明度も高く釣り人多数
東桂取水堤から下流域は水位高め若干濁り
川茂堰堤下流域、細流 しばらくは様子見

今年は山女魚の生育が余りよろしくないようで、今後の放流予定は岩魚中心らしい。ちょっと残念

やっぱり桜が散ってからが本番かな








愛なのに 古本屋と女子高生

2022-03-16 19:28:00 | 新作映画

古本屋のくたびれた中年男に女子高生が恋をするだろうか?
以前、ファミレスの店長に恋する女の子のお話の時にも同じような疑問を持った
ファミレスの物語はマンガが原作だったので、些かファンタジー色が強く現実的だとは思えなかったけど、今ノッテル城定×今泉二人の作家が作り出したお話はそれなりにリアリティというか生々しさもある

過去の片想いを引き吊りながら古本の山に隠れるような生き方をしている古本屋の店主に、女子高生は真っ直ぐな気持ちを毎回ぶつけてくる。あんなに何度もアタックされたならちょっとクラッとしちゃうかな。そもそも同じ動物だとは思えないから女子高生の本心なんて想像もつかないけど、そのくらい不可思議なものが人の心なんだろう

古本屋店主が片想いを継続している人妻(になろうとしている)がSEXの喜びに目覚めてゆくところはエロいけど、これまたオッサンのわたくしには良くわからない。ただ、その肌合わせの相手となった店主の気持ちは良くわかる。そこに愛がないことを今更子供の様に拗ねたりできないから一層辛いだろうな。それでもしちゃうんだ・・・しちゃうよな

単に女はズルイとか描いていないのも物語を深く複雑にしている
結婚式場のウェディングプランナーと関係を持っている夫(になろうとしている)もゲスの極みだ。こんな風に見え見えの浮気を言い訳されて納得する女はいないだろうと思うんだけど、これまた人それぞれなんだろうか。不倫相手の女に「下手ですよね」とベットの上で言い放たれる様は、同性として笑っていいのか悲しんでいいのかわからないけど面白いシーンだった

ともあれ、店主は女子高生の想いに真摯に向き合うことでモヤモヤしていた自分の気持ちを振り切ることができたし、女の子の両親に自宅まで踏み込まれ罵倒されながら抵抗する場面は、この作品のハイライトでもありスキッとさせられた

女子高生役の河合優実は覚えておこう

菜奈ちゃん「余命10年」

2022-03-06 14:02:00 | 新作映画
 お涙頂戴、難病モノ
そうなんだけどわかって観ているんだけど、やっぱり号泣しちゃうんだよね

菜奈ちゃんが不治の病を患う健気な女の子だっていうだけで、もうメロメログズグズに
涙は頬をつたうし嗚咽はマスク越しで漏れてしまうのです
やっぱ、菜奈ちゃん可愛い

まぁそれはそれで
映画としてはとても良くできていますよ
毛嫌いするのは勿体無い作品に仕上がってます。藤井監督、かなり手練れてきました
「新聞記者」も「ザ・ファミリー」も上手くできていたけど、少しずつポイントがズレている気がして手放しに褒められませんでした。今回の演出と編集は、テレビドラマなどで良くある過剰な泣かせに走る一歩手前で回収する事することにより、余韻を残すことに成功してます

オジサンとしての目線は消え逝く彼女を見つめる彼氏ではなく、哀しみを日々淡々と受入れて行く家族に向けられました
お母さんお父さんの静かな憂いと愛しい妹に対する姉の理不尽な感情に滂沱の涙
原日出子、松重豊、黒木華なんと豪華な名脇役の競演。友人役の山田裕貴とわたくしお気に入り奈緒も良い寄り添い方でした

菜奈ちゃん結婚して環境も変わった事だし、次回作はヒールな役を演じてもらいたいな
汚れ役とか体当たり演技とかじゃなくて、薄ら寒くなるような不気味な女を感情なく演じる力はあると思うんですよね。癖のあるルックスだからこそ醸し出せる凄味の様なものが洩れてくれば、往年の大女優岩下志麻のようになれるんじゃないかと期待しています

追伸
今回も短いシーンでしたが、菜奈ちゃんの十八番 泣き食いが観られて満足しました