映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

次はTokyo で

2018-02-25 06:03:35 | 歳時記雑感

ネガティブな話ばかり先行していた平昌五輪も、大過なく終わろうとしています。

日本選手たちの頑張りと活躍で、記憶に残る大会となりました。

下馬評通り、メダルを手中に収める選手が多かった事が目立ちました。

それだけ日本選手の普遍的な底力が高くなった証なのでしょう。

次はいよいよ東京ですね。

メダルの数もそうですが、スマートで楽しい大会になるよう願います。

月並みですが最後に、おめでとうとありがとうを選手とスタッフに。





キネ旬読者ベストテンだけは信じられたのに

2018-02-22 21:01:39 | 映画ベストテン
年々キネ旬選者の感性に幻滅を覚えながらも、毎年決算号だけは欠かさず買っていたのは、読者が選ぶベストテンに映画好きな良識を感じていたからだ。
それもこれも、今回のジャニーズ組織票によって穢されてしまった。
組織票が悪いなんて子供じみたことは言わないけど、キネ旬ではやめてくれ。
映画が好きな人が楽しみにしている唯一の雑誌なので、その領域を侵害しないで欲しい。

2位に入った「忍びの国」を観てみた。
酷すぎる。30分でリタイア。ここまでつまらない映画も珍しい。
面白いなら、ジャニーズだろうがAKBだろうが一向に構わない。
でも、いくらなんでもあれほど酷いものが票を集めたとなれば、キネ旬の存在価値にも影響するだろう。今後も続くなら、もう二度とキネ旬は買わない。

組織票に参加した人、その罪を理解して欲しい。
どっかのどうでもいい人気投票でやってくれ。お願いだ。
映画好きなオヂチャンからのお願いだ。










グレイテストショーマン 幸せな夢物語

2018-02-17 12:49:06 | 新作映画




朝9時からこんな景色の見られる映画館で観た映画は、先週に引き続き嬉し泣きの涙が止まらない。ララランドが楽しめたから、同じスタッフで創られたミュージカルならそこそこいけるかなと思っていたけど、想像以上の出来に大満足。

フェリーニとフォッシーとワイズが一緒につくったかのような高揚感ある作品だった。
サーカスはそもそもフリークスを楽しむための見世物だし、ミュージカルは異次元の世界を体験するためのものだ。どちらも楽しんで欲しいから作られた事を忘れてはいけない。虚構とまやかしを信じてこそこの物語は寄り添ってくれる。

それにしも、歌劇はアメリカ人のエンターテイメント魂を余す事なく魅せてくれる。歌も踊りも抱擁も彼等の底力を感じる。舞台にもスクリーンにも何万という役者(演者)がオーディションを受け、そのために積み重ねた努力とちっぽけな幸運を礎に登りつめてくるショウビズの世界は日本の芸能界とは雲泥の差なんだろう。

年に一度はこんな楽しい世界を堪能させて欲しい。
それがアメリカ映画の価値だと信じている。








号泣 今夜、ロマンス劇場で

2018-02-11 20:48:11 | 新作映画


先ず、題名が良い。
ストレートで分かりやすい。
原作読まなきゃ何のことやら理解不能な題名じゃ、映画としては失敗だろう。だからってインパクトが強けりゃ良いってもんでも無い。「今夜、ロマンス劇場で」俳句の夏木先生なら、今夜という時間が明確で、ロマンス劇場という場所も分かりやすいと評価してくれそうだ。そして何より、ロマンス劇場で起こる大好きな人との逢瀬がそこはかと匂う。

オリジナル脚本だと言うが、綾瀬はるかの可愛いさと大人の色香を計算して作られたような設定だった。TV版世界の中心で愛を叫ぶの時から、綾瀬はるかは好きだから素直に嬉しい。それにしても(自分もそうだけど)日本人はオードリー・ヘプバーン好きだな、それもローマの休日に偏っているけど。物語の時代はローマの休日から10年後、でもその辺の違いは今の日本人にはまるでわからないだろう。ファッションとかに疎いから、劇中で何度も変わる衣装や髪型に的確なコメントはできない。だけどそのどれもが可愛らしかった。アン王女もそうだったが、市井の人々に紛れて活き活きとはしゃぐ姿の方が魅力的なのは当たり前だ。同様、美雪姫もティアラをとりドレスじゃない方が思い入れしやすい。

ストーリーは見え見えだけど、工夫もされていて二人の最期には嗚咽が止められなかった。ネタバレになるからここでは書かないけど、そんな愛の結末もファンタジックだ。

映画好きにはこの題材はストライクだ。スクリーンに映るヒロインに恋する青年の気持ちは痛切に共感できるし、そのヒロインを題材に自分の映画が作れたならこんなに幸せな事はない。

小さなアラをあげつらえばたくさん出てくるけど、ロマンス劇場で起きた愛すべき物語に無粋なヤジを飛ばすつもりはない。心地良い涙で拍手を送ろう。

加藤剛が命を燃やして演じている姿に感動する。
綾瀬はるかに恋せずにいられない。
そして、映画好きなあなたに観て欲しい、そんな映画。




羊の木 題名の不在

2018-02-11 06:05:36 | 新作映画
吉田大八監督作品だから期待していたのに。

監督の得意とする整理された映画になっていなかった。

上手い役者の力量で最後まで観続けられたけど、結構辛かった。

脚本の失敗なのは明らか。

あれだけの登場人物を二時間でまとめ描き切るのは難しいだろう。

原作読めば、羊の木が意味するところも分かるのだろうけど、

あの缶のふたみたいなものを見せられても理解不能。

木村文乃の立ち位置に共感できなかったのが残念。

キャラクターはハッキリしてないけど、優香は良い女だと改めて思う。