映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

今年最後の釣行

2009-09-23 06:39:05 | 釣り
 この、大型連休を皆様どのようにお過ごしですか?
高速道路が安くなる事は歓迎すべきですが、こんなに渋滞ばかりでは何の意味もありません。春先に急いでETCを取り付けたのに結局まだ一度も使っていないのです。このまま民主政権が続いて、本当に高速0円になったとしたらわたくし馬鹿です。

 今年の秋は久方ぶりに秋らしい秋です。空気は乾き、朝は寒ささえ感じます。山梨桂川は台風の直撃や豪雨らしい豪雨もなかったため、シーズンを通して安定した渓相のままでした。一度くらい大水が出たほうが変化があってよろしいのですが、勝手ばかりも言えませんね。下流域では水量が乏しく四方津辺りに竿を出してみましたが、魚の気配さえありませんでした。猿橋で合流する支流も小さなアタリはありますが、その殆どがウグたんでした。

 二日目、上流西桂で遊びます。此処のコースは水量がいつも安定しておりますし、水の色が本当に美しい。しかしながら、釣り人の姿を見かけません。まあそれだけお魚が少ないのでしょう。隊長と二人、5尾しか釣れませんでした。そんなこんなで、やっぱり川茂です。吐出し口から皆さんが楽しまれている第一カーブまでの間をのんびり楽しみました。今年一番の美しい虹鱒が、三度目のジャンプで08の糸を引きちぎって行きました。ちょうど同じくらいのサイズを別のポイントで取り込みましたが、前にもお便りしましたけれど、虹鱒の魅力はあの飛翔なのです。取り込んだ鱒は厳つい顔の雄で、メジャーを当ててみるときっちり50cmでありました。来春逢えることを祈念し、深みに潜ってゆくその姿を追いました。

 今年も怪我なく終わりました。それではまた半年後に。



BALLADそして南極料理人のこと

2009-09-13 00:31:36 | 新作映画
 日々秋めいて参りました。
いかがお過ごしですか?新型インフルエンザなどに罹っておりませんように。

 このところ忙しくて、お便りできませんでした。
久し振りに映画のお話をいたしましょう。「南極料理人」から。
 
 面白い題材です。原作のエッセイは、映画化される前にタイトルに引かれて手にしたことがあります。結局読まなかったのですが、そのときの記憶があったので映画化されると聴いて心待ちにしてました。今一番乗ってる俳優の堺雅人主演というのも魅力的です。しかし、題材の面白さだけで2時間は辛かった。役者も癖のあるいい味を出しているけれど、キャラクターに含みを持たせきれてない。ラーメンや伊勢海老フライはとても面白いのに突き抜け切れなかった。何だか、隠し味だらけで本来の味が分かりづらい仕上がりになってしまったのが悔やまれます。木村大作御大の時にも申し上げましたが、観客はそのシュチュエーションを観に来ている訳ではなく、あくまでドラマが観たいのです。

 クレヨンしんちゃんの実写リメイクである「BALLAD」も、手放しで楽しめるほどの成功ではありませんでした。原作では合戦の後、又兵衛が凶弾に倒れるところまでが実に上手であったのに、作劇の手前仕方がないところもあるのでしょうが下手な演出でした。物見台から駆け降りる廉姫の健気さが実写ならではの美しさであったのに、それにつながる良いリズムを作れなかったのはやはり監督の責任でしょう。新垣結衣の姫は適役であったが故に悔やまれるつくりでした。これこそハリウッドでお金と時間をかけて作れれば、合戦のスピード感も含めて面白くなるような気がするのですが。

今月は渓流の釣り収めでありますし、月末には期待の「空気人形」が公開されます。ますます忙しくなりますね。