映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

条件最高、成果最低

2009-05-31 12:53:40 | 釣り
 降り続いた雨がほど良く川の水位を上げ、大物の予感をさせてくれます。
こんな日は40cmオーバーの怪物が餌を咥えてくれる筈なのですが、二日間瀬にも淵にもその気配はなく、結局チビチビ君達がその殆どの黒川虫を食べつくしました。

 明日からは鮎が始まりますので桂川漁協でのお魚釣りは暫くお休みです。この春は精力的に竿を出してみましたが、大物は手にする事が出来ませんでした。それでも美しい山女魚はこの水域が一番ですから楽しませてもらいました。また台風の後にでも来てみましょう。

 6月からは都留漁協でのお魚釣りです。


桂川 大月地区

2009-05-24 06:46:40 | 釣り
 先週どんより曇る土曜日曜の二日間、駒橋の取水提から上流に竿を出しました。

暫く行っていなかったので、渓相も変わっており新鮮な気持ちで楽しめました。高月橋下のキツイ瀬は渡る事が出来ず、民家の裏庭に高巻きさせていただきましたが、その他はどうにか笹子合流まで問題なく遡行できました。お魚は瀬に入ったミニミニ君が五月蝿いほどアタリを寄越しますが、黒川虫は大きすぎて一口で喰い付けないのか、針掛りするのはそれ程多くはありません。

6月からは鮎の川になってしまいますので、大月地区で楽しめるのも、もう一回といったところでしょうか。
どうにか尺上の大物に出会いたいものです。


余命一ヶ月

2009-05-17 12:50:01 | 新作映画
 人はいつか死を迎えます。
その死をどのように迎えるかは誰にも分かりません。願わくば寿命を全うし、愛し愛された人の中で静かに逝きたいものです。

 余命一ヶ月を宣告された愛する人を、わたくしは送る方法が分かりません。
それ故に先日観た「余命一ヶ月の花嫁」は号泣しながらも戸惑ってしまい、少し憂鬱な気分になってしまうのでした。映画であるからフィクションとして楽しんでしまえばいいのでしょうが、どうしてもそれは許されませんでした。ご存知の通りこのお話は、2年前TVでドキュメンタリーとして放映されたものだからです。ノンフィクションを映画・ドラマ化することは良くありますが、この例のようなドキュメンタリー映像を映画化したのはそんなにあるとは思えません。なぜなら同じ映像であるなら作り物は本物以上のインパクトを与える事は出来ないからです。何故あえてその事を分かっていながらも映画化したのか?

 このお話の故長島千恵さんは、若年乳癌で苦しむ人を減らせればとの意思を持って、自らドキュメンタリーの被写体になったと聞いています。その意思の延長線上にあるならばこの映画は映画化された意味があったということです。千恵さんの強く尊い意思が、この映画によってより一層生かされる事は間違いない事ですから。本当は映画のことも千恵さんや最後まで支えた太郎さん友人の皆さん何よりもお父様の事などここに書き連ねてみたいのですが、壮絶な千恵さんの生き方の前にその生を正面から受け止めてこられた方々の強さにわたくしは涙でモニターもキーボードも翳んでしまい、これ以上は書けません。

 長島千恵さんのご冥福を伏してお祈り申し上げます。


いつまで続く、イーストウッド

2009-05-10 08:41:49 | 新作映画
 連休後半から降り続いた雨が上がり、初夏そのものの天気になりました。

昨夜、イーストウッドの「グラン・トリノ」を楽しみました。
アメリカに住む超マイノリティの家族と、隣に住む独居老人のお話です。
老人は朝鮮戦争で17歳の少年を殺し勲章を得、フォードで一筋に車を造り続けた頑固ジジイです。

米食い虫の東洋人も、アメ車を駆逐しそうなトヨタも嫌いです。
中西部に住む一般的なアメリカ老人なのだと思います。
だからこそ、隣人のマイノリティ一家(姉・弟)との心のふれあいには感動してしまうのです。

毎度の事ですが、わたくしはアメリカも、その国が世界で一番だと思っているアメリカ人も嫌いです。
でも、良いものを素直に認めて握手する事が出来るアメリカ文化と、アメリカ人には敬服します。
イーストウッドは、いつもこんな素敵なアメリカ人を見せてくれます。

イーストウッドの連勝はいつまで続くのでしょうか?本当に偉大な作家です。


GWは釣り三昧

2009-05-05 07:09:14 | 釣り
 先週の大雨と違って、いかにもゴールデンウィークの行楽日和です。今年はカレンダーが上手く繋がって日本全国五連休、尚且つ、高速道路料金改正施行後初めての大型連休、天気予報は概ね晴れ。言われなくとも皆さん繰り出しますわな。
 
 初日。桂川最下流の入渓地点、下久保の吊橋から四方津の通らずまで。のんびりとゆっくり釣りました。GWだと言うのに一人の釣り人にも会いませんでした。お魚も放流残りの岩魚(何故桂川漁協はこんな下流に放すのか不思議)と虹鱒が釣れただけ。通らず近くの瀬で隊長が三つ、わたくしが淵で一つ山女魚を獲りましたが、大半は虹鱒でした。夜は鳥沢に架かる中央線橋を望む広場にテントを張りました。ロケーションは申し分ないのですが、電車が通るたびうるさくて眼が覚めてしまい、熟睡できませんでした。

 二日目。鳥沢と梁川の中間にある別荘地から、テント場まで。この日は久し振りに山女魚の塩焼きを食べようとの事で、生かし魚篭持参です。季節柄瀬に入っていると思われるターゲットを執拗に狙いますが、まったく反応なしです。隊長はコツコツ釣果を上げ、虹鱒混じりながらも数尾の獲物を仕留め、集落から聞こえてくるお昼のチャイムがなる頃には美味しそうな山女魚を二つ確保してました。わたくしはアタリさえ掴めない様で、こんな日に良くある完封かと覚悟していた頃、待ちに待った重たいアタリ。尺にはとどきませんでしたが立派な山女魚が獲れました。釣れだすと不思議なものでその後幾つか連続して掛かり出し、塩焼きも美味しく頂きました。食べてから言うのも申し訳ありませんが、大きすぎると脂がのり過ぎていて小父さんにはちょっと辛い。

 最終日。笹子合流から浅利川合流まで釣り下り、ミニ山女魚をピンピンで釣りました。これでこそと言うほどの混雑で早々に退散し、魚はあまり居なくても人が居ないところを探し、梁川小入り口から川に降り、通らずまでを探りました。大昔に立場まで釣り上がったことがありましたが、渓相も忘れており久し振りに新鮮に楽しめました。美しい山女魚が数尾掛かり、鮎が始まるまでにもう一度来たいものだと思うのでした。

 12時間×3日間の釣り三昧を終え、お約束の秋山温泉に浸かり、有意義なGWを満喫いたしました。