映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

夏の想い出 with隊長

2011-07-23 09:23:21 | 釣り
桂川、寿堰堤の畔でテントを張りました。
隊長曰く、アルプスのハイジみたいだね。とは、干草の匂いがする中でお休みすることが出来たからです。夜の帳が下りるころは日中の熱気が残っているのですが、夜半の月が辺りを照らす頃には肌寒い位の陽気になり、下界の狂った暑さなぞ物笑いのネタのようです。

一日目。二年ぶりの蒼竜峡は随分低木がのさばってきて、遡行するのも容易ではありません。
尺山女魚が釣れるのではありますが、全体的に魚が小型化している印象でした。鹿留川合流から上流は先日一人で楽しんだ時とは別の川のように沈黙しておりました。

二日目。隊長の予定では、市民病院から釣下り川茂まで行くことになっておりました。
でも、急遽最上流域の探索に切り替えたのは、忍野漁協から落ちた大型魚が釣れるかも知れないと隊長に話したら、欲に目がくらんで上記のキャンプになったわけです。
然しながら、桂川本流は細流になってしまい全く魅力無く、支流の宮川へ行きました。
支流とはいえ、水量は本流の3倍くらいあります。富士吉田市街地までは木が被い釣り辛いのですが、魚は大型で大量に放流するために素人でも簡単に40cmオーバーの虹鱒が釣れる釣堀状態です。それはそれで一向に構わないのですけど、お昼近くにヘドロ水が流れ出し川は茶色く濁るし不快な臭いが漂うわで最悪でした。
良く釣人のマナー云々を言われますが、此処、桂川に関しては地元自治体と住民のマナーの無さに呆れてしまいます。



宮川がヘドロ川になったので、隊長と忍野八海へ観光に行きました。
観光客とは一線を画したオジサン二人は、結局、池を泳ぐお魚を見て楽しんだのでした。




梅雨のあとさき

2011-07-10 10:41:43 | 釣り
この季節、桂川上流には自然繁殖した山女魚や虹鱒の幼魚が頻繁に餌を追いかけ、コツンという大げさなアタリを残したまま針掛りすることはあまりありません。
虹鱒が自然繁殖するのは日本において北海道だけだと、何かしら聞き込んでいたものですから漁協のオジサンたちが此処(桂川)で生えたんだと言うのもかなり怪しんでいました。しかし、放流地区でない場所で10cmにも満たない幼魚が群れているのを何度も経験すると、さもありなんと思うのです。また、この川の特徴ある魚として、山女魚と虹鱒の交配種を多く見かけます。背を見ると山女魚の特徴ある斑点が散らばっているのですが、尾鰭には虹鱒特有の徴を見ることになるのです。分類は多分虹鱒なのでしょうが、とても微妙な魚です。

梅雨の合間に出す竿には40cmを越える大物も幾つか掛かりそれなりに楽しませて頂けますが、掛かった魚をいなしながら周囲の景色を見廻せるほどの感激の無さは如何ともしがたいのです