映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

2024春ドラマ 考察

2024-06-30 05:28:00 | 旧作映画、TVドラマ
やっぱりと言うか、2話で脱落した「ブルーモーメント」以外は完走できた
詳細は後述するが、テレビ史上に残るほどの名シーンにも出会えたので大方満足
今後もより一層作品毎の格差が生まれるのか
テレビ局と言うより行き着く先は才能ある個人の質量ということだろう


「からかい上手の高木さん」
高木さん役の月島琉衣ちゃんのエクボにやられた感がある
映画版につなげるため、原作にはない別れを描いたのは仕方ないか
原作やアニメでは高校生から結婚して子供ができるまでが描かれていないので、その空白を埋めるための実写映画化でもあるし、原作がないからこそオリジナルで膨らませることも可能だったわけだ
永野芽郁ちゃんの大人になった高木さんが想像していた通りの女性だったから、原作・アニメファンにも批判されていないと思う。ドラマも映画のための前振りではあったけど、その役目は充分果たせていた

「季節のない街」
クドカンらしい集団劇。震災後の仮設住宅を舞台にしたところも挑戦的な企画だった
一話30分の連作ドラマを観ているようで、全体を通してみれば理不尽な自然災害と忘れ去られてゆく少数弱者の悲哀と逞しさを実感させる物語だった。エピソード毎の面白さや出来の優劣はあるにせよ、ここまで人物像を際立たせて描き切る才能は大したものだ。役者もクドカン脚本演出だから豪華だった
主題は住民一人ひとりの生き様と復活にあるのだろうから、世間の無関心さや行政の杓子定規な支援などを深掘りすることはなかった。笑いや悲しみの中にその痛みも描かれていれば傑作ドラマになったかも知れない

「花咲舞が黙ってない」
痛快さは前作の方が高かったかも知れない
それでもあの大きな瞳で正論を吐かれていたら、思わずゴメンナサイをしてしまいそうだ
今田美桜の良いところが全面に押し出されていて、嫌味のない勧善懲悪娯楽作品になった
日テレもこの程度のライトなお仕事ドラマをコンスタントに提供していれば十分なのにと思う

「9ボーダー」
終わってみても感じるのは、せっかく10歳づつ違う三人姉妹の話なのに恋愛以外に関心ごとはないのだろうかと
大方その辺りを狙っておけばそこそこの視聴率も取れるだろうし、安全牌を振り込んでおけば怪我だけはしないだろう
今日日さあ、十代の三女は恋に生活の何割かが割かれるのかもしれないが、アラフォーもアラサーもそれほど呑気に生きて行けるほど日本は太平天国ではなかろう
仕事もそうだろうけど、家族や友人などの面倒臭い人間関係、将来に対する定まり切らない不安を抱えて毎日を生きているはずだ。テレビドラマでじっくり描けなんて思わないけど、もう少し生活臭のするドラマが観たい
木南晴夏と川口春奈に挟まれて、序盤は硬さの目立っていた畑芽育がグンと成長したことは忘れないように

「アンメット」
きっかけは主題歌にあいみょんの新曲「会いに行くのに」が使われているから観ただけで、全く期待していなかった
杉咲花と若葉竜也の組み合わせは映画でも観ているので馴染みはあったけど、フジテレビだし(制作は関テレだった)手垢のついた医療ものだしなぁと・・・
よくあるパターンは一話毎にスポットが当たる患者さんがいて、主人公中心とした医療スタッフが悪戦苦闘して乗り切りお涙感動ドラマに仕立てる作りになるのだけど、このドラマはどちらかと言えば事故で記憶する脳の機能を失った主人公の女性医師(ミヤビ)を再生できるまでを追っている
何故記憶する事ができなくなったのか、相方の男性医師(三瓶)との過去から続く関係とはどのようなものなのか。そんなミステリ要素も含みながら物語は続く
終盤になる程ミヤビと三瓶に焦点が絞られて行って、さながらドキュメンタリーを観ているような錯覚を起こす演出やカメラアングルがとられる。顕著な例は第9話のラスト、2人の10分に及ぶ長回しの会話シーン。手持ちカメラが細かく揺れ、普通のテレビドラマでは考えられないアングルでの描写が続く
40年前の傑作映画「遠雷」での長回しシーンを思い出させる。よくぞプライムタイムに放送するドラマでこの勇気あるシーンを作り上げたと、演者の2人演出撮影照明録音のスタッフを褒めたい
杉咲花と若葉竜也に関してはパーフェクトな演技。最終話、眠る三瓶先生を涙でグズグズの顔をしながらスケッチするミヤビを演じた杉咲花は圧巻だったし、施設に入所する重度障害の兄について語る三瓶を演じた若葉竜也は映画では観たことない役柄を演じていた。今年この2人を超える演者は現れないだろう
演出のYuki Saitoのことはこれから注目しておこう

「虎に翼」
やっぱり戦争が絡むとお話が辛気臭くなる
避けて通れないのはわかるけど、兄も夫も戦死してしまったのは辛い。戦争とは直接的な因果関係はないけど、お父さんまで亡くなってしまった。この家族はこの三人の軽妙なキャラクターが魅力だったので、一層どんよりした雰囲気が続く
弁護士を目指していた女性たちも散り散りになり、陽気な序盤と掛け離れてきた
家庭裁判所発足からようやく本題に戻るのかと思うが、伊藤沙莉のキャラを十分活かして明るく元気な後半を期待する

「光る君へ」
なかなか内裏での活躍にならなくて最近少しウンザリしている
登場人物が多いのと、朝廷での権力争いや帝の寵愛を受けるべく画策する争いごとまで絡んでくるので、そこにも目配りしておかないとこの話は面白くならない
結婚して福井に住むのじゃなくて、結婚することで都に戻るのだった
これから後半戦、いよいよ内裏に上がることになりそうだ

猛犬に襲われた利根川

2024-06-28 18:20:00 | 釣り
6月28日金曜日  利根川清野商店から鷺石橋まで

本当は昨日までの続きで、坊主の瀬下流を狙おうと思っていた
5時前に到着すると先行者あり。昨日も来ていた人だったから場所を譲り清野商店の瀬に切り替える

川虫とってさあ始めましょ。と言う時に大きな犬が吠えながら二匹向かって来る
こいつはヤバイ
噛まれたら死んじゃうかもしれない
竿持って逃げ惑うが追いかけて来るので、川の中に飛び込んだ
飼い主がやってきて引き上げていったが、冗談じゃないよ!
飼い犬でさえ大きいと身の危険を感じるんだから、熊とか猪だったら本当に怖いと思う

何故だか今日は水位が上がっていて、先日踏み込めた流れに届かない
7時頃にはポツポツ雨が降って来るし寒し、猛犬には追いかけられるし・・・

それでもポイント毎に魚は掛かりへこたれそうな気持ちを奮い立たせてくれる
9時には本降りになって鷺石橋まで到着


7日間利根川中心に楽しんだ
8月には倍くらいの日数利根川に通う予定なので、元気に横浜に帰ろう



利根川、早くも梅雨の中休み

2024-06-27 17:58:00 | 釣り




















6月26日水曜日  利根川坊主の瀬  片品川 利根中央病院下流

川幅のある坊主の瀬に立つ
左岸の深瀬からじっくり攻めるが一向にアタリが無い。そのままザラ瀬を渡りきり緩やかな流れに投餌すると、今年初めての尺山女魚が釣れた
メインの奔流には虹鱒中心に中くらい(八寸程度)の魚が入っていて、掛かればスリリングなやり取りが楽しめる。急瀬の中にあるポケットのような場所には幼魚が素早いアタックを仕掛けてくる。ヘソの辺りまで踏み込むと体が浮いて流れに持っていかれそうになる
瀬終わりまで釣り上がって、また同じコースを釣り下る。風が強くなり目印を追う集中力が切れる

長竿が振れないほどの強風になったので、仕方なく片品川へ転戦
利根中央病院から下流の期待薄な流れを釣り下る。去年も一昨年も魚は少なく小さかったけど、やっぱり今年も同じくつまらない。分流が合流した辺りは一昨年爆釣したポイントだけど、一つアタリがあっただけだ。今年の片品川はどうしちゃったんだろう。盛夏に期待しよう


6月27日木曜日  利根川 坊主の瀬

今日は風が無く釣りやすい
昨日左岸側からやったので、右岸側を釣り上がる。岸の脇にも小さな流れがあり、幼魚が頻繁にアタリを寄越す
急瀬には高くジャンプして06糸を簡単に引きちぎる虹鱒もいるけど、山女魚の大物には出会えなかった。一旦瀬終わりまで行って、堤防まで上がりスタート地点から左岸を釣る
右岸からは届かない場所や角度によって餌の入り方が違うため、同じように釣れるけど80%は虹鱒だ
クタクタになるまで坊主の瀬を楽しんだ






キツネと蛍の利根川

2024-06-25 18:21:00 | 釣り
6月24日月曜日  利根川 運動公園下流  片品川 ミニゴルフ場から沼田野球場まで

日曜日は一日中雨降りだったから、お魚釣りはお休み
鷺石橋で川を覗き込んで見れば、増水はそれ程ひどくはないけれど濁っている
こんな時は大体支流からの濁流のせいだったりするので、地蔵橋で合流する薄根川より上流の運動公園下流の瀬に行ってみた。案の定笹濁りくらいで釣りはできそう
水位が先日より高く釣り心地は良いのだけれど、ひとつ掛かっただけ

水位次第では片品川だろうと思い、入渓し易いのと風が強くなるとのことだから短めの竿が振れるミニゴルフ場にやって来た。もうちょい水量があっても良いのに、ほぼ平水であまり期待できない
釣り始めからしばらくはアタリの間遠く我慢の釣り。野球場の近くになると虹鱒の大物含むいくつかの魚が楽しませてくれた



6月25日火曜日  利根川 清野商店前から鷺石橋上流まで

川べりでテント張ってると夜中に蛍が舞い飛んだ
釣行では20年以上前に秋山川で見た時以来だから、その幻想的な美しさに見惚れた
朝方はキツネの鳴き声に起こされた。至近距離でこちらに向かって吠えている。彼女のテリトリーに入ったから怒っているのかしら



年権購入の商店の前から川に降りられる
上越線と国道が川を跨ぐこのエリアは、大場所続きの巨岩帯が終わり釣りやすい瀬中心の釣り場だ
ここはと思うようなポイントでは必ずそこそこのサイズが掛かるので面白い。虹鱒と山女魚が半々くらいに餌付くので大物は掛からないけど気が抜けない
川の中心まで入り込める程度の水位だったから、午前中いっぱい十二分に楽しむ
先日楽しい思いをした鷺石橋から上流は、この日に関しては沈黙。本当に日並で変わる水位によって出会いはまちまちだ





梅雨入りの利根川

2024-06-22 21:38:00 | 釣り
6月21日金曜日  片品川 ミニゴルフ場周辺  利根川 運動公園下流

今日、遅れていた梅雨が始まった
片品川は平水
瀬には15cm位の山女魚が沢山入っている
虹鱒の尺上も2つ釣れるが、11時頃に雨が降ってきたので一旦納竿

14時頃まで車内で昼寝と読書
雨脚は結構強く、川が濁らないかちょっと不安

予報通り、雨は小止みになり空も明るくなってきた
沼田市運動公園下流の瀬で夕方まで竿を出す
20cm位の山女魚がひとつ

夜は片品川縁でテント泊、夏用シュラフでは少し寒い



6月22日土曜日  片品川 君河原橋から釣り下り  利根川 地蔵橋から運動公園まで 鷺石橋上流

毎年大物が釣れる片品川最下流域を釣り下る
水量もちょうど釣りやすくコンディションは言うことないのに、小さなアタリさえ無い
結局5時前から2時間やってもひとつも掛からない
確か去年の夏もそうだったような気もする










すかさず切り上げて、利根川本流に転進
いつもの地蔵橋入渓点から上流へ
陽が出てきて暑くなりそうだから、しっかり日焼け止め塗ってウェーダーも夏仕様にチェンジ
昨日遊んだ運動公園下流の瀬まで釣ったが、若干水位が落ちている
結局、山女魚2尾虹鱒1尾ウグイ1尾







せっかくの梅雨の晴れ間
お昼からは鷺石橋上流の瀬で遊ぶことにした
最初のポイント緩い副流の小場所で40cmオーバーの肥えた虹鱒が釣れる
奔流の芯だったら06糸は保たなかったろう
その後も4時間楽しませてもらったが、カメラを持って行かなかったため写真は残せなかった