映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

放浪する現代人の空虚 ノマドランド

2021-04-29 13:36:00 | 新作映画
東洋人の女性でなければ描けなかった自然と人間の混じり方に何度も息を呑む。
多分、中国とアメリカは見た目の違いがあるだけで、根本的な構造は一緒なんじゃないかと思う。

監督のクロエ・ジャオが描き出した世界は島国に住むわたくしにも沁み入る寂寥感と空虚を感じさせる。本当は荒寥の大地が広がり行き着く先を辿れない場所に生まれ育った人にしか理解できない感情なんだろうけど、ずっと海を見続けていると不意に陥る背中の冷たさにも通づる。

アメリカ大陸のノマドはアマゾンで働き、電気もガスも生活の一部としているけど、見つめる先に見えている世界は砂漠の民が移ろう人々の眼に映る不確かな明日しかない。

コロナ発生中

2021-04-28 21:34:00 | 歳時記雑感
一年以上もコロナだらけの世界に生きているけど

身近に感染した人を知らなかった

今日とうとう、同じ事務所で働く二十代の男の子が陽性だと診断され

人生初めてのコロナ感染者が現実として具象化される

濃厚接触していないから通常生活してもいいらしいので

明日からのGWは計画通り釣りと映画に費やそう

若き同僚の無事を祈る




2021春ドラマ 開始しました

2021-04-25 18:19:00 | 旧作映画、TVドラマ
4月中旬からスタートした今年の春ドラマ。あまり意表を突いた番組は無いようだけど、いつものように四、五本はチェックしておきたい。

「大豆田とわ子と三人の元夫」
このシーズンの大本命。最近精力的に脚本を量産している坂元裕二が、名作「カルテット」で組んだ松たか子・松田龍平をメインキャストにややこしい男女の会話劇を書き上げた。初回、坂元脚本好きにはたまらないテンポいい会話が飛び交い大いに期待させてくれる。二話を観終わった時点では、坂元脚本のなかでも出色の出来ではないかと思う。元夫の三人がとても魅力的(いい人とか感情移入できるとかじゃ無いけど)に描かれていて、主人公の大豆田とわ子を凌駕しそうな勢いも楽しめている。

「恋はDeepに」
石原さとみと綾野剛でラブコメを作るというベタな企画。二人とも決して若くは無いし、手垢がついた感は否めないし誰をターゲットにしよとしているのか意味不明。いかにも日本テレビらしいと言えばそれまでだけど。物語は少女漫画、脚本は粗だらけじゃ折角の配役も生かせないな。ファンタジーだとしても、人魚姫じゃあまりにも嘘くさ過ぎるだろ。

「ゆるキャン△2」
盤石の続編。先日終了したアニメ版の筋を踏襲しているため初見の感じは薄いけど、キャストも変更ないため安心して観ていられる。アニメ版が醸し出していた余韻を出せたなら言うことないんだけどなぁ〜。寂しくて温かい旅の終わりって、お祭りの後の感じに似ている。キャンプの楽しみはそこにもあると思うから。

「コントが始まる」
こちらも贅沢な役者が揃い、しかも全員が癖があり上手いから今後が楽しみなドラマだ。二話のラストコントにはついウルッときてしまった。

「ネメシス」
広瀬すず何でこんな酷いドラマに参加した?脚本・監督は映画「SRサイタマノラッパー」が高評価だった入江悠なのに信じられない劣悪な脚本と演出。

「ドラゴン桜2」
あの名作を今になって続編。阿部寛の弁護士役はブレていないからすんなりと物語に入れた。ちょっと中だるみを感じさせる部分もあり、初回としては期待以上とは言えないかな。これから集まってくる生徒達が、どれだけ魅力的に描けるかが重要になる。癖のある若手有望株をキャスティングしているから楽しみだ。長谷川京子の担った女性教師役に匹敵する配役が見当たらないのが不安だけど。受験コーチ陣もどんな風になるのか観ていこう。

「おちょやん」
戦中戦後から夫婦別れに続く流れは、やっぱり辛くて悲しい。真実がそうだからと言って、朝ドラが息苦しい15分をこうも長々物語にする必要があるのだろうか?終盤、名脇役として活躍するフィナーレになりそうだから、明るい結末になるとは思うけど。

「ホットママ」
中国由来のドラマらしい。かつてはアジア圏に輸出一辺倒の国だった日本も、今や韓国を筆頭に数多くのコンテツを輸入している。決して悪いことではなく、リメイクされることで原作へのアプローチがし易くもなっている。元ネタを観ていないので比べようもないが、ネット配信会社オリジナルドラマだということで別扱いにする。
西野七瀬のママは若干若過ぎる様に感じるけど、現実社会ではあり得る話だ。千葉雄大との一夜の過ちでママになるという振りは頂けないにせよ、子育てしながら仕事にも情熱傾ける主人公の頑張りに気持ち良い涙を流すことができた。


駆ける春に

2021-04-18 11:43:00 | お遊び
今年もズーラシア隣接の里山に春の花々が咲きました




コロナなんてお花には無縁ですもんね



大きなオニギリ二つ持ってピクニックです



チューリップが見頃です



畦には菜の花が連なります



気持ち浮き立つ色の競演です




雨上がりの美しい日曜日の朝

春は駆け足で過ぎて行こうとしています



新緑とお魚釣りの日

2021-04-11 10:28:00 | 釣り
これがまた釣れません
先週放流された虹鱒がポツポツ餌を咥えてきますが
行けども行けども賽の河原積みです



そうは言っても季節は新緑に彩られ一番美しい時を迎えました
去年は緊急事態宣言発令でこの季節に魚釣り出来ませんでしたから
一層若葉の緑に癒されますね



城南橋から柄杓流川合流まで心地良い天気のもと
丸一日竿を振り続けました
渓相も整い川虫も豊富なのに、釣果は反比例です



途中お会いしたフィリピン人の父娘が50cmオーバーの虹鱒手にしてましたから
居るには居るのですよ


テント泊は気持ちいいお休みを与えてくれましたが
朝冷え込んでフライシートは凍りついてました