映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

松岡美優の勝手にふるえてろ

2017-12-31 22:53:08 | 新作映画
前から松岡美優には一目置いてた。
桐島の時に演ってた軽薄な女子高生と今日観たOLはそうそうダブらないと思う。そのくらい振幅が激しい。所謂上手い玄人受けする女優だ。器用だから脇で主役を立てる役回りが多いので、ヒロインをやったらどうなるんだろうと楽しみだった。
上手い役者はどんな役も自分色に染めてゆくものなんだとあらためて気付かせてくれる。華のある女優では無いから、そうそう主役が回ってくる事はないだろうけど、こういう小さな映画ではたまに堪能させてほしい。

映画そのものは女流監督にありがちな小さく狭い世界観の作品で、感性が先行しながらも上手に作られていた。観なくとも後悔はしないけれど、観ておいて損のない作品だと思う。








イブランチ

2017-12-24 19:21:31 | お料理


ブイヤベースが作りたくて、昨日、大きな鱸を買ってきた。
アラの出汁と野菜の甘さが程よく、この季節にピッタリだ。

定番のチキン(もも焼きと唐揚げ)。
ローストビーフ
シンプルなトマトソースのパスタ

お約束のケーキ

食べきれない。いつものこと。

午後は近くの公園で音楽フェスをやっていたので、
暗くなるまで楽しんだ。
ロックも弾き語りもアイドルグループも、
クリスマスイブの日に歌う。

日本は幸せな国だ。




親父と釣りのこと

2017-12-19 20:23:31 | 釣り
親父は趣味らしい趣味が無く、毎日(殆んど365日)仕事していた。
そんな親父が唯一息抜きに渓流竿を振る事があり、子供だったわたくしと二つ違いの弟を連れて渓に立った。うっすら覚えているのは、多分夏の夕方、近所の途中沢という小さな沢に行った事。あまり釣れた思い出はない。山椒魚が居て、それを捕るのが楽しかった。今も居るだろうか?
村の村社の祭り(四月一日)は山仕事を休んで、一日中釣りに出掛けた。温川という群馬県吾妻川の支流に釣行した思い出がある。寒い日で、やっぱり釣れなかった。
二人で行った思い出深い釣りは、四万川支流小倉沢上流で大きな岩魚を釣った事。多分中学生だったと思う。滝の連なる暴流帯を抜ける山道は石楠花が群生しており、初夏の陽に美しかった。そんな迂回路を知っていたのも山仕事を生業にしていた親父だからだ。釜(淵)で掛かった岩魚は途中で糸が切れ岩の上で跳ね回っていたのを捕まえてくれたのも親父だった。初めての大物に、嬉しくて魚拓をとって部屋に貼っていた。
もうひとつは、三十過ぎて又渓流釣りに凝ってた頃、親父の隠し沢に行った事。本流筋は魚が棲めない水質で、誰もが行かない支流の小沢に放流した岩魚は殆んどが尺を超えていてパラダイスの様だった。行き帰りの険しい道のりが懐かしい。







スターウォーズ初日

2017-12-16 05:44:51 | 新作映画
仕事帰り、奥様と長男しん君と三人で川崎ラゾーナの映画館で、エピソード8を鑑賞。前評判がかなり高かったので、どんな展開があるのだろうかと期待していたのだけど……。

我々家族のようにこのサーガを愛しているなら我慢できるけど、初見では辛かろうと思う。二時間半もの長尺で、その殆んどの画面が暗く派手な戦闘シーンは少なく、それも作戦失敗の負け戦さばかりじゃお祭り騒ぎ出来ないなこりゃ。それでもファミリーの内輪話を垣間見る好奇心としてなら楽しめるかもしれない。

4~6話の中継であり、私的ベストと思っている5話と対比されるから、難しいだろうと同情はする。5話で描かれたレジスタンスの戦いや恋バナもなぞっている(地味だけど)。決定的に弱いのは、思いも寄らぬ暴露話が無かった事だ。主人公の女の子レイの出自が明かされると皆んな思っていただろうから、二時間半もやってオアズケかよ!?って気持ち、凄く凄く分かってしまう。

旧三部作と云われる作品群と同じ人物配置なのに、中々こちらの整理が付かない。ルーク、レイア、ソロ、ダース・ベイダー、皇帝に対し、カイロ・レン(ベン・ソロ)の立ち位置が未だあやふやに感じてしまうからか。これまた仕方ないけど、描写も若き主要四人を中心に尾鰭を付けるから、シーンの断絶が激しくじっくり感情移入する暇がない。