冬ドラマも2回目3回目の放送が終わりつつあります。
名古屋での単身赴任が時間的な余裕を与えてくれたので、横浜に住んでるころには殆んど観られなかったテレビドラマをじっくり観ています。
そこで、ひとあたりしたこの時期に今期の冬ドラマについて。
当然全部に目を通してません。通せません。
30分観て付いていけなくお風呂に浸かりに行っちゃったものもあります。
結局最後まで付き合おうと思ったのは三本。
「カルテット」 脚本:坂元裕二 主演:松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生
チーフディレクターが土井裕泰だったことが一番のポイントでした。
役者は芸達者な人ばかり(テレビドラマ役者というより、映画俳優ばかりですね)。
脚本の坂元裕二は「東京ラブストーリー」以上の代表作(傑作)を知りませんけど、最近観た「問題のあるレストラン」は面白かったと思います。
物語はちょっとまだよく分かりませんね。ラブストーリーとは思えないし、ミステリーって言えるほどドキドキ感もないし、青春群像にしては歳をとりすぎてますしね。台詞も凝っているけど上滑りしている感は否めません。
初回より二話目の方が面白かったので、このまま行ってくれれば最後まで観られると思います。
松たか子の囁く様なしゃべり方と、エンディングで歌唱する椎名林檎の曲が印象的です。
「東京タラレバ娘」 脚本:松田裕子 主演:吉高由里子、榮倉奈々、大島優子
脚本の松田裕子は「ごくせん」シリーズと「花咲舞が黙ってない」シリーズを観たことがあります。
読んでませんけど、東村アキ子の原作は面白いんだろうと思います。
初回の30オンナ生態実況はとても興味深く観ました。若さを糧に前だけを向いていた主人公達が、30歳になって気付く現実への焦りと開き直りがリアルだったし、表現方法もポップで楽しめました。
二話目が中途半端な恋愛ドラマ臭を漂わせたのが気懸りです。最後の最後は良いんですよ。タラレバ娘達には身の丈の幸せを味わって欲しいと思いますから、仕事でも恋愛でもハッピーになってもらいたいんです。でもね、恋愛が人生の主軸みたいなドラマにして欲しくないな。30オンナが足掻きながら魅力的に成長してゆく過程を期待しています。
「A LIFE~愛しき人」 脚本:橋部敦子 主演:木村拓哉、竹内結子
橋部脚本は結構医療系多いんです。「救命病棟24時」「ナースのお仕事」その他にもいくつかあるようです。代表作は「僕の生きる道」シリーズでしょうか。NHK朝ドラ「ファイト」もわたくしの郷里が舞台だったので観ましたが、あんまり面白くなかったかな。
二話観て思ったのは、(どっかで観た感じ)っうデジャブ感ですね。良くも悪くも昔っぽいドラマです。「ドクターX」のようなお遊びはありませんし、ヒリヒリする緊迫感もありません。ありがちな権力抗争もポストへの嫉妬も薄味です。竹内結子はじめ浅野忠信、松山ケンイチといった映画主役級の豪華布陣は当たり障り無くキムタクの引き立て約に徹しています。こんなんじゃレベルの高い傑作は生まれませんね。あの「ヒーロー」が面白かったのは、脇を固める癖有る役者がグイグイ前に出る目立ちかたをしていたからです。それでこそ主役が光るんだという事を制作者は見落としています。
なんだかんだでつくづく感じた事は、「逃げ恥」が歴史的な傑作だったと言う事です。
あんな10年20年にいっぺんあるかどうかのドラマと同じようなものが、そう易々と量産されるはずありませんね。毎週同じ曜日の同じ時間にテレビの前に坐りたくなる喜びをまた味わいたいですね。
2月になった今、追記。
福田雄一脚本演出の「スーパーサラリーマン佐江内氏」が面白くなってきました。
初回観て無いけど、二話目三話目と空回りしていたのですが、演出も出演者も吹っ切れたのか、四話から違うドラマの様に生き生きしています。キョンキョン(呼び方に年代が出ちゃいます)の寝演技が秀逸です。
名古屋での単身赴任が時間的な余裕を与えてくれたので、横浜に住んでるころには殆んど観られなかったテレビドラマをじっくり観ています。
そこで、ひとあたりしたこの時期に今期の冬ドラマについて。
当然全部に目を通してません。通せません。
30分観て付いていけなくお風呂に浸かりに行っちゃったものもあります。
結局最後まで付き合おうと思ったのは三本。
「カルテット」 脚本:坂元裕二 主演:松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生
チーフディレクターが土井裕泰だったことが一番のポイントでした。
役者は芸達者な人ばかり(テレビドラマ役者というより、映画俳優ばかりですね)。
脚本の坂元裕二は「東京ラブストーリー」以上の代表作(傑作)を知りませんけど、最近観た「問題のあるレストラン」は面白かったと思います。
物語はちょっとまだよく分かりませんね。ラブストーリーとは思えないし、ミステリーって言えるほどドキドキ感もないし、青春群像にしては歳をとりすぎてますしね。台詞も凝っているけど上滑りしている感は否めません。
初回より二話目の方が面白かったので、このまま行ってくれれば最後まで観られると思います。
松たか子の囁く様なしゃべり方と、エンディングで歌唱する椎名林檎の曲が印象的です。
「東京タラレバ娘」 脚本:松田裕子 主演:吉高由里子、榮倉奈々、大島優子
脚本の松田裕子は「ごくせん」シリーズと「花咲舞が黙ってない」シリーズを観たことがあります。
読んでませんけど、東村アキ子の原作は面白いんだろうと思います。
初回の30オンナ生態実況はとても興味深く観ました。若さを糧に前だけを向いていた主人公達が、30歳になって気付く現実への焦りと開き直りがリアルだったし、表現方法もポップで楽しめました。
二話目が中途半端な恋愛ドラマ臭を漂わせたのが気懸りです。最後の最後は良いんですよ。タラレバ娘達には身の丈の幸せを味わって欲しいと思いますから、仕事でも恋愛でもハッピーになってもらいたいんです。でもね、恋愛が人生の主軸みたいなドラマにして欲しくないな。30オンナが足掻きながら魅力的に成長してゆく過程を期待しています。
「A LIFE~愛しき人」 脚本:橋部敦子 主演:木村拓哉、竹内結子
橋部脚本は結構医療系多いんです。「救命病棟24時」「ナースのお仕事」その他にもいくつかあるようです。代表作は「僕の生きる道」シリーズでしょうか。NHK朝ドラ「ファイト」もわたくしの郷里が舞台だったので観ましたが、あんまり面白くなかったかな。
二話観て思ったのは、(どっかで観た感じ)っうデジャブ感ですね。良くも悪くも昔っぽいドラマです。「ドクターX」のようなお遊びはありませんし、ヒリヒリする緊迫感もありません。ありがちな権力抗争もポストへの嫉妬も薄味です。竹内結子はじめ浅野忠信、松山ケンイチといった映画主役級の豪華布陣は当たり障り無くキムタクの引き立て約に徹しています。こんなんじゃレベルの高い傑作は生まれませんね。あの「ヒーロー」が面白かったのは、脇を固める癖有る役者がグイグイ前に出る目立ちかたをしていたからです。それでこそ主役が光るんだという事を制作者は見落としています。
なんだかんだでつくづく感じた事は、「逃げ恥」が歴史的な傑作だったと言う事です。
あんな10年20年にいっぺんあるかどうかのドラマと同じようなものが、そう易々と量産されるはずありませんね。毎週同じ曜日の同じ時間にテレビの前に坐りたくなる喜びをまた味わいたいですね。
2月になった今、追記。
福田雄一脚本演出の「スーパーサラリーマン佐江内氏」が面白くなってきました。
初回観て無いけど、二話目三話目と空回りしていたのですが、演出も出演者も吹っ切れたのか、四話から違うドラマの様に生き生きしています。キョンキョン(呼び方に年代が出ちゃいます)の寝演技が秀逸です。