映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

初めての尺山女魚

2010-06-27 10:51:27 | 釣り
 梅雨真っ只中です。
鬱陶しいですが、焼けるような夏の太陽より生き物達は瑞々しく活動してます。
両腕両脚ともブヨの襲来をまともに受けてしまい、痛々しい状態です。

 さて、先日まで新入社員の営業研修と言う事で4名の若人を支店営業で受け入れたのですが、初めてお客様から頂いたご注文を感激しながら感謝するその姿に、過ぎ去りしそして二度と戻らない自分の若かった頃を思い出しました。
同じような感激を素直に表す姿を土曜日に見ることが出来ました。
部下のO君は年数回渓流に足を運ぶ程度の釣り愛好家ですが、未だ虹色の虹鱒を見たことが無いとか言うので、それでは飛び切りの思いをしてもらおうと、先週大物釣りをした桂川東桂を目指したのです。



 尺山女魚を悪戦苦闘した末手にした彼の顔は興奮で薄紅色に染まり、手はその格闘もあってか暫く震えが止まりませんでした。その後に35cm位の虹色の虹鱒を手にする事も出来ました。初めての邂逅は幾つになってもそれなりに感動的なことなんだなとつくづく感じたものです。
わたくしは虹鱒ばかり尺上5つ位と遊びましたが、何の感動もありませんでした。寂しい事です。


梅雨こそ大物の予感

2010-06-20 12:11:30 | 釣り
 今年の梅雨が本格化してます。
山梨桂川もやや濁り気味に増水しておりました。
東桂から西桂までの意外な竿抜けポイントがありるのですが、こんな時にこそのスペシャルエリアです。
数も多いのですが、昨日は大物が楽しませてくれました。
尺一寸と尺ちょうどの山女魚、45cm筆頭に尺上4尾の虹鱒、計6尾もの大物が腹いっぱいに膨らんだ魚体で暴れまわり、糸は鳴りっぱなしでした。
寂しいのは、こんな沢山の楽しみを頂いているのに、かつてのようにドキドキしたりハラハラしたりが全くなくなってしまっていることです。


告白はつろうございました

2010-06-09 21:15:55 | 新作映画
 今年一番期待しておりました「告白」を初日に観ました。
中島作品は全て絶大な評価をしておりましたので、この作品の出来を疑う事はありませんでした。
そして、その通り流石の出来栄えなのですが、わたくしはその真っ暗な世界があまりに辛くて苦しみました。

 立ち直るためにわたくしが選んだ口直しは、小津先生の「晩春」でした。
あの「東京物語」のラストが連れあいを失った老人の枯れた寂しさなら、「晩春」の寂しさは愛娘を嫁に出した父親のそこはかとない哀愁です。原節子と笠智衆の慈しみの情愛に涙が止まらず、やはり映画はこうでなくてはいかんと心したものです。