今年の春ドラマが終わった。
観続けた3本とも完結したので、ちょっとだけ感想を。
「白衣の戦士」
中条あやみを見るためだけに毎週録画していたが、慣れとは怖ろしいものでこのお気楽なドラマが楽しみになった。後述する「わたし、定時で・・・」や「ストロベリー・・・」のようにしっかり観なくともいい軽さが週の真ん中にはあっているんだろう。病院ドラマといっても人の生き死にやそれに纏わる喜怒哀楽が主要なテーマではなく、ナースたちの恋の顛末なんかが中心の二世代前でさえダサいといわれる作り方がかえって良かったのかも知れない。ドラマ賞なんかとは無縁だけど、ソファにだらしなく寝そべってお菓子のカスで手口汚しながら観るには打って付けかも。最後まであやみちゃんを応援して良かった。
「わたし、定時で帰ります。」
吉高由里子が働いている会社があるビル(遠景と出口の階段とエレベータしか出てこないけど)で実はわたくしも働いている。近所に18時10分までならビールが半額になる中華料理屋があるかどうかは分からない。わたくしの会社の定時は17時30分だから、ほぼ毎日10分後にはJR御茶ノ水駅から帰途についている。そう、会社員人生の味噌っかすになったわたくしも、ほぼ毎日定時に帰っています。
わたくしが社会人になった35年くらい前には考えられないほど労働環境は良くなっている。だからこそこの手のお話しがドラマになるし、還暦間近のオッサンから社会人になったばかりのお嬢さんにもある程度刺さるのだろう。吉高由里子の結婚問題は深掘りしないで、働き方の多様性を考えさせるような結末になったのは良かった。吉高由里子にとっても代表作として自慢できる質の高い作品になったと思う。
「ストロベリーナイト サーガ」
結子さんの映画版も今ひとつだったけど、TV版のインビジブルレインは残念だった。二階堂ふみは上手いし雰囲気をもっているのだけど、やっぱり若さが役に追いつかない。相手役の問題もあるけれど、無理なものは無理だ。中盤までは健闘していたから最後まで頑張ってほしいけど、原作の持っているトーンが重く暗いので若さはかえって邪魔だ。
姫川玲子の過去を掘り進めて行く結末になっていったが、真正面から描き切れたとは言えなかった。ストーカーとか通り魔とかは今日にも続く現代的な暗部であるから、もう少しここの部分を重厚に描ければ前作とは違った良さが出たかもしれない。
「なつぞら」
東京新宿編になってから、確かに北海道帯広編のような朗らかさと大らかさが無くなった。
あの広大な大地と空がドラマの大事な背景だったんだな。登場人物も一新され、草刈正雄のじいちゃんや同い年の姉妹夕見子が見られなくなったのもちょっと寂しい。
なかなかアニメーターになれなかったが、漸く夢かなったところで今度は生き別れになった妹の消息に話は進んでいる。誰が妹役をやるのか楽しみだ。
それにしても広瀬すずのヒロインは図抜けている。100作目にふさわしい最強の朝ドラヒロインだ。残り三ヶ月も楽しみ。
観続けた3本とも完結したので、ちょっとだけ感想を。
「白衣の戦士」
中条あやみを見るためだけに毎週録画していたが、慣れとは怖ろしいものでこのお気楽なドラマが楽しみになった。後述する「わたし、定時で・・・」や「ストロベリー・・・」のようにしっかり観なくともいい軽さが週の真ん中にはあっているんだろう。病院ドラマといっても人の生き死にやそれに纏わる喜怒哀楽が主要なテーマではなく、ナースたちの恋の顛末なんかが中心の二世代前でさえダサいといわれる作り方がかえって良かったのかも知れない。ドラマ賞なんかとは無縁だけど、ソファにだらしなく寝そべってお菓子のカスで手口汚しながら観るには打って付けかも。最後まであやみちゃんを応援して良かった。
「わたし、定時で帰ります。」
吉高由里子が働いている会社があるビル(遠景と出口の階段とエレベータしか出てこないけど)で実はわたくしも働いている。近所に18時10分までならビールが半額になる中華料理屋があるかどうかは分からない。わたくしの会社の定時は17時30分だから、ほぼ毎日10分後にはJR御茶ノ水駅から帰途についている。そう、会社員人生の味噌っかすになったわたくしも、ほぼ毎日定時に帰っています。
わたくしが社会人になった35年くらい前には考えられないほど労働環境は良くなっている。だからこそこの手のお話しがドラマになるし、還暦間近のオッサンから社会人になったばかりのお嬢さんにもある程度刺さるのだろう。吉高由里子の結婚問題は深掘りしないで、働き方の多様性を考えさせるような結末になったのは良かった。吉高由里子にとっても代表作として自慢できる質の高い作品になったと思う。
「ストロベリーナイト サーガ」
結子さんの映画版も今ひとつだったけど、TV版のインビジブルレインは残念だった。二階堂ふみは上手いし雰囲気をもっているのだけど、やっぱり若さが役に追いつかない。相手役の問題もあるけれど、無理なものは無理だ。中盤までは健闘していたから最後まで頑張ってほしいけど、原作の持っているトーンが重く暗いので若さはかえって邪魔だ。
姫川玲子の過去を掘り進めて行く結末になっていったが、真正面から描き切れたとは言えなかった。ストーカーとか通り魔とかは今日にも続く現代的な暗部であるから、もう少しここの部分を重厚に描ければ前作とは違った良さが出たかもしれない。
「なつぞら」
東京新宿編になってから、確かに北海道帯広編のような朗らかさと大らかさが無くなった。
あの広大な大地と空がドラマの大事な背景だったんだな。登場人物も一新され、草刈正雄のじいちゃんや同い年の姉妹夕見子が見られなくなったのもちょっと寂しい。
なかなかアニメーターになれなかったが、漸く夢かなったところで今度は生き別れになった妹の消息に話は進んでいる。誰が妹役をやるのか楽しみだ。
それにしても広瀬すずのヒロインは図抜けている。100作目にふさわしい最強の朝ドラヒロインだ。残り三ヶ月も楽しみ。