映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

夏休みのお魚釣りはひとりぽっちで

2015-08-25 12:25:42 | 釣り
 

 今年の夏休みも郷里の川で山女魚たちと遊んだよ。
猛暑の影響なのか、大河利根の上流部は適度な水量。

利根川の段々瀬には魔物が潜む   
本当かな?見た事ないけど。 

   

この青緑色の流れの下にいるらしいのですよ。
とんでもない奴が。
そうは言っても、釣れたのは小さな山女魚がふたつだけ。


今流行のラフティング?っての・・・
上流からキャッキャ言いながら楽しそうに流れてきましたよ。
釣り人にとっては迷惑至極。


利根川で遊ぶ前に、支流の片品川に行きました。
適度な大きさなので、とても釣りやすいのですが、
やっぱり小さな山女魚ばかりです。
黒川虫が沢山いるので、ウグたんのような持ち重りのアタリにがっかりしていたら、
20cmを超える良い型の鮎でした。こんなに大きくなっても虫食べるのかなぁ?

翌日は大雨で釣りにならず、3日目は四万温泉の支流新湯川に行きました。
水量がかなり多くて、お魚は活性してました。
入れ食いに近い感じで、30~40尾の山女魚と2尾の岩魚が釣れました。


夏休みの映画はご家族で

2015-08-25 12:23:33 | 新作映画
  『バケモノの子』

父と子のドラマは、やっぱり母には勝てなかったかな。
前作「おおかみこどもの雨と雪」が傑作すぎたのもあるけれど。
人間の子供が異界へ迷い込むお話しは、千と千尋みたいだけど、人間世界と殆んど同じでそれ程魅力的ではありませんでした。バケモノとの出会いやなし崩しの弟子入りも説得力が無く、擬似父子関係に思い入れはそれ程ありません。 
友達のイノシシの次男がよせる父や兄への愛情の方がよっぽど感動的でした。



  『ジュラシックワールド』

2作目3作目が中途半端なアトラクションムービーになっちゃって、衝撃的だった「ジュラシックパーク」の感動を薄めていたけれど、4作目は充分アトラクションを満喫させてくれたので合格です。
原作の哲学が継承されていたのも嬉しいところです。
ジュラシックパークの恐竜も、厳密に言えばハイブリッドだけれど、恐竜と恐竜は掛け合わせていなかったからね。種ってなんだろう?人が神に代わって生き物を創り出してしまうことの罪深さは?予期しないカオスが織り成す行く末は誰が責任とるの?本作でも別に回答らしいものは出てこないけど、廃墟になったパークと檻から放たれた恐竜たちによってその内廃墟になるだろうワールドが象徴しているようだ。
まあ、難しい話は置いといて、3Dで観なくとも楽しめたかなとは思いました。
アトラクションとしては、3Dの仕掛けが今ひとつだったとも言えますか。あまりしつこいと映像的な煩さを感じてしまうのでこれまた難しいところです。私見ではありますが、3Dの効果的な見せ場は飛翔(飛行)シーンではなかろうかと思っています。「アバター」や「ゼロ・グラビティー」が画期的だったのはどちらも空中(宇宙)の奥行きが見事だったからです。その点、翼竜のシーンが数を見せる事に重点をおいたことで、奥行きのあるダイナミックなシーンにならなかったのは残念でした。
それでもこれだけ楽しめれば、家族揃って良い夏休みの映画鑑賞のひと時です。



それが好きだということ 8月の頃

2015-08-11 15:17:31 | 旧作映画、TVドラマ
   8月の頃「黒い雨」


毎年8月になると日本人なら誰しもが心の傷が疼く。
今年も喧しい蝉時雨の中、原爆の犠牲になった無辜の人々を悼む式典が執り行われた。
戦争を知らない世代のわたくしにも、計り知れない熱線と爆風にさらされた痛みと苦しみは容易に察する事ができる。
世界で唯一核兵器の犠牲者であるわたくしたちは、自分たちの子に孫に世界の名も知らぬ人々にこの恐ろしさを伝えてゆかねばならない。それが生きてこの世にあるわたくしたちの責務であろうし、きのこ雲の下で地獄を味わった同胞への鎮魂になるのではないだろうか。

「黒い雨」はあまりにも有名な井伏鱒二の原作。
それを、日本人の生と性を重く土着性たっぷりに描いてきた今村昌平が映画化した。
正攻法に折り目正しく品格ある美しい映画だ。モノクロームで映画化したことがより一層美しさを際立たせている。
主人公の夏服に黒い雨が落ちて滲むシーンは凄惨な爆心地のセットシーンより、余程恐怖心を煽る演出となっている。
被爆後、静かに蝕まれてゆく日常が痛ましい。一人減りまた一人と、葬儀の列は里山の田舎道を進んでゆく。
原作には無い、最後主人公と心を通わせる戦場後遺症を抱えた男が彫る石彫刻が、物言えぬまま亡くなっていった被爆者の様であり、無聊を慰める仏様のようでもあり心に沁みた。

主人公を演じキャンディーズ解散後偉才をはなったスーちゃんも今やこの世にない。
ずんずん時は過ぎ、あの地獄から70年。
この映画を観ることで、わたくしは悲しい事実を忘れないよう心に繋ぎとめる。


やっぱり限界 巨人vs日本映画

2015-08-02 20:27:01 | 新作映画
スケールがどうのこうの言うつもりは毛頭有りません。
そんなこたぁ百も承知で観ています。
観せ方の上手い下手で言うなら、この手の映画は日本人には向いていないのだと言い切れます。
否、もっと正確に言うなら、ハリウッドに慣れてしまった我々には、この程度の観せ方では驚けなくなってしまっているんです。ミニチュアのビルを怪獣が熱光線で壊していた頃とは、別次元の演出が求められているのです。

だからこそ、日本映画が目指してゆくのはそこじゃないと思うのです。
巨人の気味悪さや喰われてしまう恐怖心は、ビジュアルに頼ってしまえばハリウッドに敵う筈ありません。
もっと心理描写や映像の工夫で魅せる事はできるし、それこそが物量や派手さに頼ることなく巨人との戦いを面白く観せるコツじゃないでしょうか?日本映画界の先人たちはそこに知恵と工夫を凝らし、数多の優れた見世物を創りあげてきたのです。
 
 後編観れるかどうか、自信ないな。(寄生獣も後編観なかったし)

 自信はありませんでしたが、後編も観ましたよ。
2時間に圧縮して通しで観せろよ。何だよコレ?ダメだダメだと思っていたけど、ホント樋口はダメだ。巨人同士のプロレス見に来てんじゃねぇんだぞコラ!映画を観せてくれよ。もう二度と信じません。(何度も裏切られているけどさ)

 

石原さとみちゃんは楽しそうに演ってたよ。