映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

サヨナラ2019

2019-12-31 20:34:18 | 歳時記雑感
朝の横浜は流石に人少なく 海上保安庁も大晦日はお休み? 赤煉瓦にはsasuke の塔がそそり立ってた

2019年も暮れてゆきます。
印象的な出来事を書き留めておきましょう。
先ずは御代の代替わりがあって、平成から令和の時代が始まりました。
昭和から平成の時のような感慨はありませんが、日本人が皇室と共に歩んできたことを再認識できる一年だったと記憶されるでしょう。素人判断で語れない部分もあるのでしょうが、崩御されてから沈鬱な気分を引き吊りながらの代替わりより、生前のバトンタッチの方が準備も国民の楽観的な受け入れも数段上回り良い事尽くめじゃないでしょうか。

感動的で嬉しかった出来事は、4月桜の美しい季節に娘の結婚式が笑顔の中で執り行われたことと、ラグビーワールドカップにおいて日本チームの大躍進によりラグビーというスポーツの魅力を知ったことでした。
悲しく残念だったことは、3月と9月に近しい友人を亡くしたことです。取り返せない後悔の念を抱きながらも、夭折した二人の分もしっかり生きていかなければと思う日々です。それと、京アニ放火殺人事件により多数の方が犠牲になったことは、世界的なアニメクリエイターの損失であり愛する京アニブランドの危機であると心を痛めてます。

珍しく大きな台風が関東地方を二度も直撃し、大きな被害も生まれ、そのせいなのか秋らしい秋が訪れませんでしたね。相も変わらず、煽り運転等の犯罪的な運転マナーは減ることもなく、老人が運転する車両事故も頻繁に起きてます。幼き我が子を虐待の末殺してしまう鬼畜親も後を絶ちません。
それでも、30本近くの新作映画を鑑賞し、渓流遊びも20日近く楽しめました。散歩ついでに神社仏閣巡りをしていましたが、改元を機に御朱印集めも始めました。特に拘りはありませんが、大好きな鎌倉散策の折や横浜市内の七福神巡り等に持参するようになりました。
義父の体調が気がかりではありますが、家族共々平穏無事にこの年を越えられそうです。
2020年は待ちに待った東京オリンピックの年です。元気に参加できるようほどほどに生きて参りましょう。

皆さん 良いお年をお迎えください




わかっちゃいるんだ、妹よ

2019-12-31 17:02:14 | 新作映画



今年最後の映画鑑賞
学生の頃、年の暮れ厚木とか町田にあった小さな映画館で必ず寅さんを観てから、故郷に向かう電車に乗った。
ダメな大人の見本のような寅さんに、無責任な笑いを求めていただけの気楽な時間だったな。市井の人々がお正月を家族と一緒に自宅で過ごす当たり前の時間を持てない寅さんの寂しさを、わたくしは理解できていただろうか?結婚して3人の子供も手を離れ普通の幸せを享受している今、暮れの寒空に柴又を去らねばならない因果が痛いほど身に染みる。

技術の進歩は寅さんたちに会わせてくれた。甥の満男の物語に寅さん中心の車屋が蘇る。

寅さんのメチャクチャではあるがどこか筋の通った独演や掛け合いをゲラゲラ笑い、往年のヒロインに吐息を漏らす。そして気がつけば、ラストクレジットで渥美清と男はつらいよを歌い涙していた。
スターウォーズでも起きなかった拍手が終演に鳴り響き、稀有のシリーズ最新作を祝福する。




スカイウォーカー家と共にあらんことを

2019-12-29 23:50:51 | 新作映画


とうとう40年以上に渡る物語に終止符が打たれ、淋しさもあるけどなんだかホッともしているんだ。
思えば高校二年生の夏休み、前橋の小さな映画館で出会った宇宙を舞台にした活劇が、還暦間近になって終演するとは思いもよらなかった。わたくし世代はこの時代的環境に感謝しなければならない。
もう既にルーカスの意図したものではないけれど、これだけ世界の人々に愛されたのなら仕方ない。様々な思惑も含んでの大団円なんだ。

率直な感想として、大河ドラマ化した事で少々お話が複雑になり過ぎた。レンがソロとレイアの息子でベーダーの血を引き継ぐフォースの力を有しているのはいいとして、レイの出自がそうだったとは些か突飛で違和感があった。旧三部作(Ⅳ〜Ⅵ)と呼ばれる挿話ほど熱心に観ていなこともあるけど、マスターであるルークとレイの師弟関係にも印象が薄い。キャリー・フィッシャーがあんなことになっちゃたからか、クレジットも一番になり主役の扱いに格上げされちゃった。スカイウォーカー家の母としての落し前をキッチリ付けての去り際はカッコ良かったし、泣いちゃったから満足しているんだけどね。なんだかレイアの物語みたい(レイアもスカイウォーカー家だからいいか)。

中盤、レイが名前を問われて「ファミリーネームは無い。ただのレイ」と答えるシーンが、ラストにはファミリーネームを堂々と答えるところも号泣ポイント。わたくしはそれだけで40年以上のお付き合いに納得してしまった。ありがとう。

ディズニーのことだから姿形を変えた新たなスターウォーズが登場する事だろう。それはそれで楽しみだけど、少年期青年期を経て今まで付き合ってきたわたくしのスターウォーズには成り得ない。なんだか、一つの時代が終わった事を実感している。