３Dの行く末は？

　暫く振りに映画を観ました。
たっくんとウルトラマンを観ましたので半月ぶりですが、ウルトラマンはお付き合いなので自分が観ようとした映画は一月になりますか。

　さて、「アバター」です。
世間ではあの「タイタニック」のキャメロンがなんて言ってますけど、彼の本領は「ターミネーター」「エイリアン２」、元をたどれば「殺人魚フライングキラー」なのですから、そこのところを押さえておかないとこの作品を見失ってしまいかねます。基本的にはB級の香りがプンプンしてきます。お話もいかにもアメリカ人が考え付きそうなステレオタイプなものです。あなた達がインドシナ半島や中南米、イラクやアフガンでやったことはいったいなんですか?と聴きたくなりますね。「タイタニック」の崇高な愛のテーマはありません。あれを期待して観てしまうと噴飯物です。だからこそ、初期の作品に流れているB級のテイストを理解していないといけないのです。わたくしはキャメロンが帰ってきてくれたようで嬉しかったです。アカデミーを取るような監督ではないのです。

　３Dは慣れてしまえば２Dとなんら変わらないのですが、高低差を描くのには非常に画期的であることが分かりました。高所恐怖症の人にはちょっと辛いかもしれません。飛翔感も３Dならではの迫力でした。しかし、これから３Dが主流になるのかといえば一概にYESとは言えないと思うのです。映画は映像だけが全てではありませんし、かえってあの奥行きある映像が邪魔になる事もあると思うのです。映画館でしか味わえない臨場感は大切ですし、それによって映画館に通う人が増える事はいいことだと思いますが、本当の良いものを提供する事の方が結果的には正解なのだと思いますが。