映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

2021 コロナに負けちゃった映画BEST10

2021-12-31 07:34:00 | 映画ベストテン


夏にコロナ感染したことで暫く映画館に通えなかったのと、秋以降観たいと思う作品が少なかったこともあり結局映画館で鑑賞した新作は20本止まりでした
少ない鑑賞作品でもそれなりに満足した一年だったので、良しといたしましょう
濱口監督の傑作を2本観ることができたし、想定外の良作に出会うこともできました
以下の並びはいつもの様に、今感じているわたくしの好きな映画の順番です


❶あのこは貴族★★★★★
東京のお金持ちのお家で生まれ育ったお嬢様と、田舎から苦学して東京の大学に入学し社会人になった女性を対比させながら、自由に生きることの意味とか幸せを清々しく語ってくれました。門脇麦の上手さは知っていましたが、水原希子の存在感に唸りました。わたくしも田舎から上京して都会に住む人たちの羨ましいところも可哀想なところも見てきましたので、この映画はとても感銘したのです。脚本・監督の岨手由貴子の名前は覚えておこうと思います

❷街の上で★★★★★
学生時代に通り過ぎた町、下北沢。その街の上で今を生きる若者たちを淡々と描いていて、懐かしさと共に何だか感傷的になってしまう、そっと誰かにお勧めしたくなるような作品です。あれから40年近くの歳月が過ぎ、当然街並みはがらりと変わっているのでしょうけど、そこで今を生きている彼らはかつてのわたくしたちがそうであったように、悩みを持ち人を好きになったりすれ違ったりしているんですね。愛おしい映画でした

❸偶然と想像★★★★★
2021年に公開された映画の中でも屈指の傑作だと思います。もしかしたら世界中でも一番じゃないかしら。三話からなる短編集だけど、どの話も偶然と想像が織りなす物語。何だか不思議な異世界に紛れ込んだような感覚になるから、基本二人の会話劇なんだけど隣で一緒に話を聞いているような臨場感もあります。もっと沢山の人に観ていただきたいのに、日本興行界の限界でしょうか?濱口監督の才気に嫉妬したくなる作品です

❹ドライブマイカー★★★★★
コロナに苦しんだ夏に公開され、長尺であったことも言い訳にして回避しようかと思っていたのですが、ちゃんと観ておいて良かったです。濱口監督の恐ろしいほどの快進撃にちょっと戸惑っています。NY、LA、ボストンとアメリカの批評家たちからも絶賛されてますので、もしかするとアカデミーの旧外国語映画賞はいただけるかもしれませんね。急逝した妻の闇と向き合ってゆく中年男が蘇生してゆく様はキリスト教世界にも理解できるんですね。流石、村上春樹?

❺彼女が好きなものは★★★★★
NHKのドラマが先行してましたから、ドラマを楽しめた人はこの映画も気に入ってもらえると思います。わたくしはラストに用意された穏やかなシーンが大好きで、こんな風にマイノリティの方や自分を認められず苦しんでいる人達の理解者になりたいなと思わせてくれました。これからも日本の映画やドラマはLGBTQの題材と向き合うでしょう。指針になるような作品でした

❻すばらしき世界★★★★★
今までの生き方をリセットしてまっとうな人生を生きようとした男の姿を、時には滑稽に描きどこか悲哀を感じさせるお話は、題名をどのように解釈すればいいのか悩ましく感じます。人は本当にやり直すことができるんでしょうか。西川美和は今までの作風と一緒で命題に対して分かりやすい回答を出しません。その意地悪さも含めて彼女らしい作品でした

❼空白★★★★★
ちょっとだけ説教の臭いが強かった分素直に受け入れられないところもありましたが、生前分かり合うことの出来なかった娘を亡くした父親の気持ちは痛いほど感じ入ってしまいました。下手糞だけど父親の描いたイルカの雲は、この居たたまれない物語に少しだけ暖か味を与えてくれました。映画ならではの問題提起として存在をアピールしています

❽ノマドランド★★★★★
アメリカの荒涼とした大地を彷徨うノマドは文明の利器を自在に取り入れながら、しがらみに縛られるのを拒むように流れて行きます。この感覚は島国の日本人にはいつまでたっても理解できない感覚なんでしょうね。広大な土地に育った中国人監督だからこそ映像化できたんだとも思いました。不確かな明日を生きるのって結構しんどいんじゃないでしょうか

❾竜とそばかすの姫★★★★★
久し振りに細田守作品で楽しめました。奥寺佐渡子脚本から離れて失敗作が続きましたので、最早これまでの作家だったんだろうと諦めかけていたのですが、みごとに復活しました。仮想世界で歌うことで自信を取り戻した主人公の女の子が現実世界でも成長してゆく姿には無条件で拍手を送りたくなります。それでも脚本は他人に任せた方が良いと思いますが

❿ヤクザと家族★★★★★
ヤクザの世界には未だ昭和感覚の義理とか人情が生きているんでしょうか。わたくしもドップリ昭和時代に生きて参りましたので郷愁みたいなものはありますが、反面煩わしさも感じてしまうのです。娑婆に帰ってきて浦島太郎状態になっている昭和的ヤクザが苦悶する時代間の壁は、取り残されてゆくわたくしども老境に差し掛かるオヤジにも通じる疎外感です

次点 騙し絵の牙★★★★★






監督 濱口竜介(ドライブマイカー)
脚本 濱口竜介(偶然と想像)
主演男優 若葉竜也(街の上で)
主演女優 フランシス・マクドーマンド(ノマドランド)
助演男優 松坂桃李(空白)
助演女優 水原希子(あのこは貴族)
応援 山田杏奈(彼女が好きなものは)古川琴音(街の上で、偶然と想像)中村佳穂(竜とそばかすの姫)


そして恒例の奥様ベストテン





何と今年は一本だけ被りましたよ
「街の上で」
すごい映画です。奇跡は起こるのですよ



来年も沢山お気に入りの映画を観られる一年でありますように




2021年連続ドラマ総括

2021-12-30 18:46:00 | 旧作映画、TVドラマ

2021年、今年も沢山連続ドラマを観ました。昔と違って見逃しても配信サービスで観ることもできるので、放送時見逃していたドラマを後追いできるのも嬉しい時代になったと実感しています
ただし問題は、視聴する本数が増えてしまいじっくり味わう時間が減ってしまったことでしょうか。結局、26本をチョイスし春ドラマ2本リタイアしましたが、24本全話観通しました。その中からお気に入りの10本を紹介して今年のテレビドラマ総括としましょう

「俺の家の話」長瀬智也、表舞台最後の作品は長年の付き合いである宮藤官九郎がこれ以上ない脚本で花道を添えました。西田敏行との親子関係を笑いと涙でたっぷり描いてくれたので、感無量です。今年一番のドラマだったと誇れる傑作です

「コントが始まる」お笑い芸人を目指す3人の若者の挫折を丁寧に描き、昨今では珍しい影のある青春ドラマだったと思います。3人を応援する3人の女性たちも魅力的で、こんな風に一生懸命生きるってやっぱりカッコいいなと感じました

「大豆田とわ子と三人の元夫」坂元裕二が名作「カルテット」を違う角度でみせようとしたのかと思いましたが、もっと奥深い人間の複雑さを垣間見る深遠なドラマでした。とわ子の親友かごめの死をどのように理解したらいいのかが悩ましい

「生きるとか死ぬとか父親とか」軽いタッチで始まった父娘物語だったのに、奔放な父へ亡くなった母親が抱いていた悋気が露見するあたりから深い家族の物語に変貌していきました。吉田羊と國村隼が絶妙な親子を見せてくれました

「最愛」最後まで犯人が特定できないサスペンスとしての楽しみもありながら、愛する者への滅私の情愛が貫かれていたことに拍手したいと思います。脚本家奥寺佐渡子の完全復活としても価値ある一作となりました

その他「TOKYO MER」が描いた新しい救急医療ドラマ、「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」は障碍者と健常者の恋を魅力的に観せてくれ、「二月の勝者」は中学受験に挑む子供たちの戦いを教えてくれました。「八月は夜のバッティングセンターで」と「JKからやり直すシルバープラン」の二作はテレ東の柔軟さとフットワークの良さを如実に表した快作でした









主演男優は「TOKYO MER」が適役だった鈴木亮平でもよかったのですが、最後の作品となった長瀬智也を推しましょう
主演女優もとわ子を演じた松たか子か代表作になりそうな「最愛」の吉高由里子でもよかったのですが、彼女なくては成り立たなかったので吉田羊に

助演男優も「生きるとか死ぬとか父親とか」國村隼にしようと思いましたが、「コントが始まる」の仲野太賀にしましょう
助演女優は「コントが始まる」の3人の女優陣かとも思いましたが、「おかえりモネ」で印象的な妹を演じた蒔田彩珠を

脚本も悩みました「生きるとか死ぬとか父親とか」を書いた井上紀州はずっとピンク作品を書いてたようです。坂元裕二と奥寺佐渡子も大好きなのですが、今回は「俺の家の話」をつくり上げた宮藤官九郎に決めました

演出・プロデュースは「最愛」塚原あゆ子と新井順子コンビに敬意をこめて



2021年秋ドラマが終わる

2021-12-30 17:08:00 | 旧作映画、TVドラマ

2021年の秋ドラマが終わった。押しなべて粒ぞろいだったから初回から最後まで一つもリタイアすることなく完走できた
11月から開始のヒロイン3人がリレーする朝ドラも最初のパーツはザ・朝ドラのテイストで安心して楽しめた。途中プライムビデオで観てから視聴開始したテレ東の深夜ドラマも合わせて総括する

「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」
視覚障碍者とヤンキーが恋心をはぐくむ変化球いっぱいの恋愛ドラマだった。ありがちな、湿っぽさや障碍持っていても健気に頑張ってます風に作られなかったことが成功の要因だと思う
周囲に散りばめられた不自由さを、道徳の教科書みたいな紋切型で説教しなかったところもすんなり受け入れられたところだ。やりたいと思うことを我慢するしかない人々への心強いエールになったかは疑問ではあるけれど、健常者のわたくしには当たり前だと思っていたことが案外高いハードルだったり、意外と同じことで悩んでいるんだと思い知ることができたことはこのドラマの制作意義になっているんじゃないかな
ヤンキーを飄々と演じた杉野遥亮を知ったこと、田辺桃子の可能性を見出したことも追記しておこう

「日本沈没」
いつになったら日本は海に沈むんだろうと思っていたが、何となく地球儀上で本州と四国が無くなっただけのトホホ感しか残らなかったよ。いくら何でもそれじゃあ偉大なタイトルに失礼だろう
内閣官房の足の引っ張り合いなんか見たいわけじゃないんだよね。面倒な学者先生の世話焼きなんかもどうでもいいよ。日本国民のために身命をかけて戦う若手官僚の意気込みみたいなものをもっと見せて欲しかったんだよ
映画(昭和版)をプライムビデオで観たら、日本民族の行くべき姿の選択肢に何もしない(列島と一緒に地球上から去る)という選択もあるというシーンがあるんだけど、そういう選び方をする人は必ずいるし結構多いんじゃないかな?そんな人も描けていたらも少しマシになったと今更思う
役者の無駄遣い

「最愛」
オリジナルなのによく練られた名脚本だった
奥寺佐渡子、新井順子P塚原あゆ子Dすばらしい仕事ぶりでした
井浦新のナイーブな優しさが複雑なドラマを生んだんだと納得できるエンディングだった
吉高由里子の代表作にしても良いんじゃないかな。それと松下洸平もやっと彼に合う役を見つけた感じがする。田中みな実や佐久間由衣は少々作り物の域を脱し切れていなかったけど、良いドラマに出会い演じることの出来た役者たちはいつも以上に光り輝いている
法律で守れない家族への愛 姉が病気の弟を思いやる愛 育て上げた会社を守り通そうとする愛 一途に息子を探し続ける父親の愛 淡い恋心を持ち続けた愛 そして、血のつながりはなくとも肉親以上の愛を注ぐことで起きた悲劇
どれもが最も愛する者たちへ注がれているから、悲しいけれど心はしんと静まった水面の様に穏やかな気持ちだ
秋ドラマの中では一番の作品として記憶に残る

「婚姻届けに判を捺しただけですが」
最後の最後まで既視感だらけで終わりを告げた。後半は清野菜名のお腹の子ばかりが気になってしまい、ダボダボの服を着るシーンばかりだし座っているシーンも多いとなるとドラマの内容など二の次だった
TBSよ、火曜10時枠のブランドに甘えてはいけない

「二月の勝者」
小学生の内からあんなに難しい事ばかり脳みそに詰め込んでどうするんだろうと思いながらも、それが好きでやっているなら反対するつもりはないけど。わたくしの子供の頃には勉強しようと思って机に向かった記憶が一切ないので、中学受験に挑む子供らを見ていると何だか可哀想に思えてしまうのだ
カタチ通りに収まったドラマだったので飛びぬけた評価は出来ないけど、経済的な理由や家庭環境の問題で普通の塾になど通えない子らに学習の機会を与えるアンダーグラウンドの塾が良いアクセントになっていた。現在の日本では親の経済力はそのまま子供の学習環境に直結するし、ひいては偏差値とか学歴社会とかにつながってゆく。どんなに気持ちがあろうが能力があろうがほんの一部の天才か奇跡的な僥倖でもなければ覆すことの出来ない沼地だ
最後、井上真央がもう一度中学校の先生に戻って終わるけど、塾で抱える問題と公立学校に横たわる問題とは異質なものだろうし、その差を描いてくれたならもっと大きな拍手を送ることができたのに

「JKからやり直すシルバープラン」
プライムビデオで観始めたら単なる学園ドラマじゃなくて、わたくし世代(アラ還)が膝を揃えて拝見すべき内容だったので驚いた。せっかく放送中なので残り三話はテレ東深夜枠を録画して観ることにした
今年もテレ東深夜枠はとの追随を許さないぶっちぎりだったんだなと、この風変わりな学園ドラマを観ながら思う
豊かな人生を送るためには、「人脈・学習・健康」そのキーワードにそって四人の高校生と中年の教師一人が生討論みたいにして物語を進めてゆく流れはとてもユニークだ。毎回、スタッフキャストの老後のため製作費を抑えてますとかテロップ出したり、まるまる一話分ロケなしで資産運用の話にしたりとかやりたい放題だ
恥ずかしながらNISAとiDeCoの違いってこのドラマ観て良くわかったりして
来年もこの攻めの姿勢でテレ東には深夜ドラマを作ってもらいたい

「カムカムエブリバディ」
あんまり期待してなかったんだけど、戦前から始まる和菓子屋の娘の話は面白かった。朝ドラの教科書になるような展開だから安心して楽しめたんだろうと思う。上白石萌音の姿かたちは昭和初期の田舎娘を違和感なく体現していて上手いキャスティングだった
渡米してしまうくだりが早急すぎて説得力に欠けていたのが悔やまれる。安子はロバートが好き(Love)だったわけじゃないと思うから、何故愛娘のるいに額の傷を見せられただけで離れてしまったんだろう?愛する亡き夫の弟と夫婦になるのがそんなに嫌だったんだろうか
年末にきてヒロインは深津絵里に変わった。最初の印象はオバサンじゃん!そりゃそうだ。もう50歳近いんだもの。でも流石、清楚なワンピース着て前髪おろせば20代にも見える


こんな映画に会いたかった

2021-12-25 17:15:00 | 新作映画
学生時代、8mmフィルムで映画の撮影ごっこをしていた。撮影そのものより、脚本を書くことの方が楽しかった。妥協しながら現実を受け入れるしかない撮影より、脳みその中では自由に空を飛んだり理想の女の子と手をつなげる物語作りの方が性に合っていたんだろう。カミュの誤解をベースに脚本を書いたときいつかこんな物語を映画にしてみたいと思った

今日、その夢が叶った気がして、ジャック&ベティの狭い階段を気持ちよく降りたんだ

三話の短編は偶然と想像に満ちた小さなお話。絶頂期のベルイマン作品を鑑賞しているような恍惚感

女友だちの恋話に出てくる彼は、元彼だったと言う偶然から起こる本当の自分探しを問う第一話
色仕掛けを企んだ自分を省みたのに些細なミスからそこにあった全てを失ってしまう第二話
昔の恋人(女性同士)と間違えて話をするうちに過去の重荷を少しだけ軽くする第三話

どの話も膨大な会話によって情景が浮かぶように作られているけど、わたくしが特に気に入ったのは第三話だった。こんな脚本を書いた濱口監督に嫉妬さえ覚えるほどに、優れた想像力  決して偶然に作られた物語じゃなく、練り込まれた構成と演出に唖然とする

賞レースの最有力と言われている「ドライブマイカー」より完成度は高いと思う
まだ四作目、今のうちに量産してほしい作家だ
早く一般の人にも気がついてもらいたい逸材

四話以降が楽しみ







彼女が好きなものは そのままの君

2021-12-14 10:05:00 | 新作映画

海辺の鄙びた駅の待合で、純君の膝枕に気持ちよさそうに横たわる三浦さんが好きなものは、男とか女とかじゃなくて人として好きになった純君だったんだろう
そんな解釈で締めくくられたこの映画は優しい味わいのする佳品として印象深い

原作「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」は未読ながら、NHKの連続ドラマとして作られた「腐女子、うっかりゲイに告る。」は観ていたので大筋の話は知っていた
ドラマタイトルはコメディっぽくなっていたけど、内容は結構シリアスでNHKの攻めの姿勢が生んだ傑作だった

映画化された作品のタイトルだけ見るとドラマのような奇抜さは無いし、宣伝チラシもカッコイイ男の子と可愛い女の子の見つめ合う爽やかな恋愛映画のようだ
一連の少女漫画原作の映画化と勘違いして観た人にはかなりの違和感があっただろうな

60年生きてきて、自身の知り合いに同性愛者として認知された人がいた経験がないので、BL好き腐女子の三浦さん同様同性愛はファンタジーとしてしか捉えられていないのが現実だ
だから三浦さんがラストシーンで辿り着いた心境にわたくしも寄り添いたいと願う

昨今、LGBTQを題材にした映画やドラマは頻繁に作られている。なんかそうなると如何にも日常の様に語られるけど、貴方の知人にいますか?と問われると、そう多くの人が頷けるとは思えない
そういう時代だから、マイノリティも物語の端っこに置いとこう程度の安直さが鼻につく(プライム枠のTVドラマに多いな)

名作「きのう何食べた?」の様にマイノリティを主人公にしたドラマが日本でも作られるようになったことは喜ばしいし、本作の様に若年層の目線でLGBTQを語れる世の中になりつつあることは人間の成熟を促すことにもなろう
まあ、難しく考えず好きになった男の子が、たまたまゲイだったと軽く考えられるようになるのが理想の世の中なんだろう

偉そうに理解している振りしているけど、純君の母親の気持ちになると歯切れが悪くなるな。自分の子供が同性愛者だったらすんなり受け入れられるかな?自分の親戚、友人、会社の人に言えるかな?
もとより、そのことで本人が親であるわたくしに対して、生きていることの引け目を感じちゃっていたらどうしよう

普通に生きたい。普通に恋したい。 でもそうできない心と身体を持つことの苦しさ・・・
理解してあげたいと思うけど、未熟なわたくしにはどうしたら彼らを包み込んであげられるのかわからないでいる