原作を読んでいないので何とも言えないのですが、かなり脚本家である宮藤官九郎の思い込みが激しい感じがします
傑作朝ドラ「あまちゃん」で描かれた故郷を襲った震災へのこだわりが、ようやく笑いの中で語られるようになりました
芋煮会で竹原ピストルが染み染みと東北人の思いを語るシーンには感動しました
たまに思い出して、綺麗な景色を見に来て欲しい。美味いものいっぱいあるから食べに来て欲しい
それが復興の手助けなんですね
主題はそこなんですが、この映画はかなり欲張っていて、地方と都会に住むことにも焦点を当てています
コロナ騒動はそこに上手くハマった題材でした。過ぎた今となっては、初期対応の部分は笑える奇天烈さはあるにせよ、数年前の事なのに忘れてはいけない出来事として記憶にとどめるべきでしょう
地方の過疎化、空き家の問題、働き方改革への皮肉、婚姻制度のあり方、田舎にありがちな閉鎖性
本当にてんこ盛りの作品なので2時間20分が必要ならだったのかも知れませんが、少し長過ぎました
結局落とし所はラブコメなんだから、青年団の見守る会に割かれた尺はバッサリとカットできたと思います
久しぶりに井上真央をちゃんと観ました。年相応の年季を重ね重味がでてきましたね
いい役者の道を歩ゆんでいるようです。代表作になるような傑作に巡り合って欲しいものです
池脇千鶴の太々しさが肥えた身体と相まって、田舎にいそうなお節介おばさんを体現してました。流石に上手い役者です
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