映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

5メートル前にある現実

2024-12-30 08:04:00 | お遊び
ぴあアリーナmm
アリーナ席センター最前列
張り出した花道まで、その距離約5メートル

パヒュームの3人が歌い舞い踊りますよ
目があって手を振られて、おじさん照れちゃいました

多分一生に一度の僥倖なんでしょうね
10000人の最前列で飛び跳ねる日がくるとは思いもしませんでした

ライブは二部構成で、前半は新作アルバムのコンセプトに則ってストーリー仕立ての舞台。あまり目立った曲がないけど、大掛かりなセットを見るのは楽しかったです

後半はいつものパヒューム
耳馴染みのあるキャッチャーなヒット曲満載で会場は沸騰しました

本当に目の前で踊る姿、お喋りする息づかい。あんな華奢で普通の女の子なのに、どうしてパワフルなライブを届けられるのでしょう?

年末に眼福
来年もまた幸せなライブ参戦沢山できます様に






ありがとう
3人の歌姫 舞姫



2024 下半期アニメ

2024-12-29 13:54:00 | 旧作映画、TVドラマ
上半期に強烈な傑作が揃っていたからか、下半期は量質とも今ひとつ



小市民シリーズ
題名が変わってたからどんな話なんだろうかと見始めたら、原作が米澤穂信だったのであの世界観に納得
出世作である氷菓に似ているけど、ヒロインはこちらの小山内ゆきが魅力的だ。声優の羊宮妃那の囁くような甘い声が心地よい




2.5次元の誘惑
ヒロインである天乃リリサを中心にしたコスプレハーレムラブコメというヲタク生態満載の楽屋落ちなんだけど、一生懸命に好きなことを貫く姿がやっぱり良い


負けヒロインが多すぎる!
こちらもハーレム系ラブコメなんだが、題名通りヒロインが皆んな少しずつダメで恋愛要素は低めなところが良かった


オーイ!とんぼII期
ダンダダン
歴史に残る悪女になるぞ




2024連ドラ総括

2024-12-25 19:15:00 | 旧作映画、TVドラマ
2024年はNHKの朝ドラ・大河含めて23本のドラマを楽しんだ
途中何本かのリタイア作品もあったし、配信系のドラマも含めると30本近く観ようとしていたのかと思うとずいぶん暇だったんだな。最近テレビ局がドラマ枠を増やしているので玉石混交ではあるが、選択肢が増えることはいいことだ。その分、深夜枠もチェックしながら良いものを見極める審美眼を一層磨かなければならない
制作テレビ局だけではなく、プロデューサー・脚本家・演出家・役者にも目配りしながら優良なコンテンツを引き当てた時はそれなりに嬉しいものだ

今年の一等賞はやっぱり生方美久脚本「海のはじまり」だろう
医療関係の仕事をしていた経験値が生きていたし、三作目とは思えないほどに周到な人物設定とストーリーの展開は見事としか評価のしようがない。途中、目黒連の体調不良による番外編も含め一話ごとの完成度も高く、処女作の時ほどには絶賛されることはなかったけれどわたくしとしては今時点での最高傑作だと思っている
主役の目黒連はまだまだ伸びしろたっぷりではあっても発展途上だからこれ以上を望むのは酷として、有村架純の今カノ、古川琴音の元カノ、図書館員の池松壮亮、母親大竹しのぶ、そして何と言っても娘をやり切った泉谷星奈たち脇を彩る役者たちが凄かった
音楽の得田真裕(最近のドラマ音楽は殆どこの人だ)が書くスコアが切なくも懐かしさを感じさせてくれる
プロデュースと演出も「silent」チームだから品質保証の布陣で作られた2024年を代表する作品だった

二番目に挙げるのは「アンメット」
あいみょんが主題歌歌うので期待せずに観ていたドラマだったから、かなりのお買い得ドラマだと言っていい。主役の杉崎花と若葉竜也は映画で映える役者だから最近の出演映画は結構観ている。この二人でなければ映像化できなかっただろう長回しシーンは、連続ドラマ史上語り継がれるべき名場面として記憶に残る

奈緒と木梨憲武が親娘を演じた「春になったら」は、木梨が自分と同じ歳であることもあり親近感があった
ジワジワと別れの季節が巡ってくるお話は辛いけど愛情にあふれ、自分の最期もこんな風な関係性の中で旅立てると理想的だと思った

久しぶりの大河ドラマ「光る君へ」は期待に違わずNHKの力量を示した
舞台、衣装、小道具 どれもが手抜きなく再現されており、平安時代の内裏にタイムスリップすることになった。吉高由里子も堂々とした演技で紫式部を魅せてくれた

最後に、ドラマの質としてはもう少し直すべきところもあったけど「不適切にもほどがある」は如何にもクドカンワールド
過去と現在を対比させ、笑いの中にもそれぞれの時代に対するアンチテーゼを挟み込む外連味は流石だ。河合優実が認知されたことも忘れてはいけない

プロデュース
「不適切にもほどがある」磯山晶
演出
「お別れホスピタル」柴田岳志
主演俳優
「アンメット」杉咲花
「アンメット」若葉竜也
助演俳優
「海のはじまり」池松壮亮
「海のはじまり」古川琴音
期待の俳優
「不適切にもほどがある」河合優実
「海のはじまり」泉谷星奈

2024秋ドラマの感想

2024-12-22 23:10:00 | 旧作映画、TVドラマ
リタイアせず全作品見終わった
大河ドラマも一年全話コンプリートできた
簡単に秋ドラマの感想を書き記す

「その着せ替え人形は恋をする」
深夜ドラマらしく低予算で作られたから知ってる役者は誰もいないけど、きっと生徒Aの中から将来プライムタイムのドラマに顔出す子がいるんだろうな
主役の永瀬莉子は映画「君は放課後インソムニア」で準主役っぽい美味しい役を演じていたから、来年はもう少し目立った活躍が見られるかもしれない
物語は学園祭の仮装コンクールで優勝し、人形作りが好きなコンプレックスを乗り越える事が出来た五条君の成長は良しとして、彼に恋心を上手く伝えきれない海夢ちゃんのモヤモヤが残った
原作も続いているようだし、アニメ2期も制作中と聞く。このドラマも2期があるのだろうか

「宙わたる教室」
NHKの良心が作らせた佳作だった
定時制高校の教室に火星を作りだすというロマンを、氏素性の異なる4人が研究者崩れの先生指導のもと達成させるまでの物語
途中の紆余曲折に些か退屈さを感じたけど、終盤に皆んなが同じ目標に向かう眼差しに泣かされた
一生懸命に何かを目指している人は老若男女関係なく格好良い

「光る君へ」
武者が騎馬で東国へ去るのを見送りながら、紫式部の「嵐が来る」と呟くストップモーションで平安大河は締められた
斬新なラストシーンだったけど、そもそも平安貴族のお話や女流作家を主人公にする設定が大河ドラマとしては斬新だった
視聴率は戦国三武将だったり幕末動乱の話しの方が派手だし、主な視聴者である高齢者男性に受けがいいだろう
もうその手のやり尽くされた蘊蓄系ドラマに飽き飽きしてるわたくしの様な者には、源氏物語を内裏で生活しながら書きあげた紫式部の物語は魅力的だった
1000年を超えるベストセラー作家とて、当時を生きた女性の史記はないから大部分は道長の歴史的事実を基にした創作だったろう。だからこそ、欲を言えばもっとトキメクような恋愛ドラマにして欲しかった気もする
死にゆく道長の枕元で物語を語る姿は神々しいので、あの穏やかな夜こそ二人の愛の深さなのかもしれないけど
源氏物語が優れているのは、人生の光だけを描写するのではなく、強い光には必ず濃い影があることを描いた点だ。このドラマで権勢の暗がりや道長の影、強いて言うなら紫式部の創作過程での苦悩がもっと描けていたならと、無いものねだりをしたくなる

「放課後カルテ」
最近の子役の演技力は凄まじいと、このドラマでも再確認する
昔から天才子役は必ずいた。その殆どは今も活躍してるから、才能は生まれながらに持っていて研鑽しながら一流の役者になってゆくのかもしれない
昨今の凄さは一握りの天才ではなく、押し並べてクラス全員がハイレベルな演技ができるのだ
こうなれば脚本も演出も偏る事なく色々なエピソードを用意することができる
先生同士のエピソードが燻んで見えたのは、子供たちが輝いていた事の写し鏡だったからか
主演の松下洸平は役幅を広げることができてお得なキャスティングだったと思う

「モンスター」
法廷劇がとても良くできてる話と、こじつけの無理ある展開のまま終わらせてしまう酷いエピソードがあって、最初から最後まで趣里の一人芝居鑑賞会を見るための時間だった

「海に眠るダイヤモンド」
やっぱり現代版は蛇足にしか思えない。いや、現代版だけでも下手なドラマより面白いと思うのだが、なにせ軍艦島に生きる人々が魅力的で現代人が薄っぺらく見えてしまうのだ。日本がダイナミックに変貌してゆくあの時代を懐かしく思える人は毎年少しずつ減っている。それ故に新鮮に映るのか、現代版の人々がつまらなそうに見えて感情が動かず、反して戦後を引きづりながら生きてた彼等に惹かれる
取り分け、池田イライザと斎藤工は影と光を持ち合わせている人物を好演してた
最終回でなんで鉄平と朝子は結ばれなかったのかが語られた。あの場から逃げざるを得ないのはある程度理解できるとして、朝子を置き去りにしたことの理由が弱くて感動しきれなかった
野木亜紀子作品としては今ひとつだけど、ドラマとしては一級品だ

「ライオンの隠れ家」
今までに一人だけ夫のDVから逃げてきたと言う人に会ったことがある。40年も前の事だから、20代のわたくしは本当の怖さを理解してなかった
このドラマの発端は家庭内暴力の恐怖で、描かれたのはプライド(ライオンの家族や集合体のことらしい)を作る温かな繋がりだ
最近の視聴者はサスペンスめいた仕掛けがないとドラマを見ないんじゃないかと勘違いしているテレビ局が、犯人当てのようなサイドストーリーを作るので主題がぼやけてしまった
あの邪魔な部分がなかったらもっと良いドラマになったと思う