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むぎわら日記

自然、読書、模型のことなど

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『てるてるあした』加納朋子(幻冬舎文庫)

2019年03月05日 | 読書

ささらさや』シリーズの第2弾。

「てるてるあした。きょうないても あしたはわらう」

7つの章からなっているお話ですが、各章の最後に泣かせてくれます。

それも、泣け~っ! とくるのではなく、自然な感じでホロリと泣けるところが良いです。

主人公以外の登場人物は、のほほんと、ほのぼのと、ハートフルな感じで生きているように見えます。

主人公の目から見れば、鈍感な人たちなのですね。

しかし、そう見えるのは、課題の分離がきちんと出来ている人たちだから。

他人の課題に手を出さず、自分のやれることだけをしている人たちなのですね。

みなさん、アドラー心理学を極めているような人たちです

そして、不思議なことが起こる佐々良町が舞台ですけど、いつもウソ(オカルト)はひとつだけ。

他はオカルトに見えても、オカルトではなく、種明かしがあります。

それを見事に最後まで使いきった構成も見事でした。

最後には、基本、ハートフルな雰囲気の話だろうとおもっている読者を純文学クラスの重い真実で殴るのがすごいなぁ

今まで読んだ加納さんの本では一番好きな作品です。

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キクザキイチゲが開花寸前

2019年03月05日 | 小さな自然

蕾は、まだ緑がかっていて、葉っぱの色は赤みがあって、本調子ではないようです。

これから、花弁が裂けて綺麗に開くまでは、時間がかかりそうです。

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