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主人公は、末期癌患者の病棟に努めるアラサー女医。
彼女は、余計なことを言ってしまって、患者やその家族に反感を持たれてしまう空気が読めない困った医者でした。
患者の胸に当てると心が読める聴診器を手に入れたことで、死期が近い患者の後悔の声が聞こえるようになります。
そして、患者の心の扉を開くことによって、後悔している選択を改めた人生を追体験できる能力を持つことになります。追体験と言っても、心の中での体験ですので、現状は変わらないのです。
さて、その後悔は、正しかったのか。もし、別の道を選んでいたら、ほんとうに後悔しているような人生になっていたのか、それは様々です。
しかし、それを知ることによって、吹っ切れた人生の幕を閉じることになるのでした。
人生の後悔とは、どうってことないことで、なるようにしかならないものです。後ろを振り返るのも大概にして、前を向いて進むが吉。
故池永氏がこの本を読んだら
そしてこんな医者がいたら・・
そう思うとゾクゾクします。
これからも、好奇心を呼び覚ます本の紹介を愉しみにしてます。
人生の分岐点の後悔は誰にでもあるものですからね。
特に事件に巻き込まれた人などは、悔やみきれないものがありそうです。
年を取るにつれ、なかなか好奇心を湧き起こすような出来事に合いにくくなるので、読書はいい刺激になります。