読んでいる途中に、この作品が、いろいろ賞を受賞したようで・・・
高校生の歩行祭・・・・80kmの道のりを延々と歩く行事の出来事を淡々と描いた小説。
小説のスケール感がちょうどよくて、プロとして一流の感性が感じられる。クロウト受けする作品なのだろう。
小説っぽい、こんなことあるようでないことが、所々に散りばめられていて、読者を退屈させないように工夫されている。
しかし、ただ、歩いていくだけなので、退屈は退屈だ。
退屈を味わうのがこの小説の意義でもあるのだが。
ただ、言えることは、実際に気があった人間と長距離歩行をした方が、この小説を読むより得るものが多いだろう。
そういうことが、出来ない人は、小説を読むしかないなあ・・・・