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こんにちは
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大学4年生は卒業まで2か月弱。
未内定で焦る人も多いと思いますが
いたずらに焦って動き回るより
ウェイト(待機)することも秘訣かと思います。
ということで
最近の本からインスパイアで書いてみますね。
◆17世紀のイギリスのコーヒーハウスから
※※※
ロイズが繁栄した最大の理由は、東インド会社の関係者にオフィスと憩いの場を提供するという、当時としては画期的な経営手法をとったからである。
客の要望に答える店員を朝から晩まで「待機(ウェイト)」させたことから、これら男性店員を「ウェイター」、そして女性を「ウェイトレス」と呼んでいた。
※※※
竹田いさみ「世界史をつくった海賊」ちくま新書2011年から
ロイズ(Lloy'd Coffee House)は
17世紀にイギリスで大流行したコーヒーハウスの一つです。
(のちに世界最大の損害保険組合の代名詞にもなります)
ウェイター、ウェイトレスという言葉の語源は
「待機(ウェイト)」から派生したという話です。
お客の要望に答えるには「待機」も大切なのでしょう。
常に準備して待つこともサービスなのですね。
◆エネルギーを持続させる能力とは
待機するということは、意外に神経を使います。
呼ばれたらすぐに対応しなければなりません。
いつでも動ける姿勢で、我慢して待機する。
つまりエネルギーの持続力を磨いておこう。
エネルギーの持続力というのは
「変わらぬ信念」ということになると思います。
◆21世紀のコーヒーハウス
※※※
ロイズは個人の保険業者の集まりであって保険会社ではない。
Corporation of Lloyd'sは保険取引に必要な場所(the Roon)および設備の供与は行うが、保険の引き受けは行っていない。
※※※
石名坂邦昭「ファミリーリスクマネジメントと保険」白桃書房1999年より
コーヒーハウスで顧客同士が取り交わす情報が、リスクを担保とする保険ビジネスを発展させていきました。
リスク(危険)があっても被害が最小限に抑えられると知れば、チャレンジすることが容易になりますね。これが経済を発展させる一つの要素にもなります。
17世紀ロンドンのロイズ・コーヒーハウスの役割というのは
就活というリスクを最小限にとどめる就職課やハローワークの
「場所(the Roon)および設備」である
という考え方もできます。
ただし、待機するウェイター・ウェイトレスというのは
職員であるよりもむしろ、就職活動をする就活生のほうに
当てはまるような感じがします。
★★中小企業というお客の要望には「待機(ウェイト)」★★
中小企業の求人票は、『お客の要望』でもあります。
ウェイターやウェイトレスはその要望に答えるために
「待機(ウェイト)」する持続力を備えておこう。
中小企業の求人票に応募するには
相手のタイミングで考えるのだ。
卒業までに何とか内定を取りたい、というのは
自分の都合ではあるけれど相手の都合ではありません。
相手の都合を待つのが待機(ウェイト)
中小企業の採用可否は早い。
応募してすぐに採用されることもある。
焦るなかれ、というヒントです
★★★★☆☆☆★★★★
ではまた!
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