こんにちは
銀行の看板は就活応援のイメージで撮りました。
お金と新生活ということで
増税に関する話題からインスパイアです。
消費増税
首相「来年度中に法案」
(読売新聞2011.2.10一面タイトル)
増税であれば何%アップになるのか
気になるところですね。
税金や年金・医療といった分野で
計算のベースとなるのは
個人のさまざまな記録です。
履歴書やエントリーシートも会社に提出したら
ずっと記録されるものです。
そのことの重大性について書いてみますね。
◆軍人・公務員の記録
※※※
井上が入院中の八月一日、軍人恩給が復活した。
算定の基礎を成すのは、その人の最終年俸である。海軍大将なら、昭和二十年当時の年俸七千五百円を現在の物価にスライドさせ、これに一定の数式をあてはめて実際の恩給年額が算出される。
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阿川弘之「井上成美」新潮文庫 1986年から
注)井上成美は最後の海軍大将。
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軍属への恩給などのこともあって、社会保険庁には、戦歴に関するデータがすべて残されている。また公務員に関するデータもきちんと残されている。だが肝心の一般のデータはいい加減だ。こうなるのは、もともと社会保険庁が、戦争に行った人や公務員のデータを管理するためにできた組織だからである。
※※
新井喜美夫「転進 瀬島龍三の『遺言』」講談社2008年から
注)瀬島龍三は陸軍のエリート参謀。戦後は財界で活躍。
注)社会保険庁は現在の日本年金機構(2011年現在)
記録データに「一定の数式」をあてはめて算出されるものが
恩給や年金や、税金、あらゆる社会保障になっていきます。
このような個人の記録データという足跡は
ずっと後まで続く、ということですよね。
◆入れるのは簡単、消すのは困難
就職や結婚をしようとして
ワンポイント・タトゥーを
ヒフから消すときの手術代金は
一説には
タトゥーを彫る金額の「20倍」かかる
という話があります。
提出した履歴書やエントリーシートを
書き換えようとしたら
その労力は「20倍」以上に跳ね上がります。
『軽はずみに提出する内容にはしないように』
という私の例えです。
◆就職留年を勧められたら、どう対処するか。
多くの大学側の裏事情として
『就職率が低くなると、大学の評価が下がり学生募集に支障が生じる』
ということから
就職率を上げるために学生を意図的に留年させて
「新卒として内定させる指導」もある様子です。
既卒者も新卒扱いする方向で企業側の対応が変化してきている中で
留年の判断は本当に慎重に考えよう。
20倍の労力で跳ね返るのが『留年の事実』なのだから!
◆『事情』よりも『事実』が優先される
このブログでもたびたび言及していますが
留年という履歴の事実は、人事評価の計算式では
機械的なマイナス判定がなされます。
:留年:
一般的な解釈は単位不足。学力不振。
基礎能力に疑問があるのではないか?
留年という履歴の事実は
就職難や諸事情を説明する以前に
このような判断をされてしまうものです。
☆☆就活生にメッセージ☆☆
『大学から就職留年を勧められた』のならば
今日のブログを思い出して
「将来は20倍の支出を覚悟する姿勢」で
もう一度慎重に考えて判断したほうが
ベターだと思います。
内定取れない苦しみよりも
留年の「20倍の履歴の苦しみ」
は生涯背負うことになる、と思うよ。
※
銀行系、公務員系、大企業を目指すなら
特に人事評価は留年に厳しいものだから。
☆☆
三連休の前日に。
ではまた。