


昨日、広告代理店勤務の知り合いが
「泣き出したい心境」と表現していました。
その会社のクライアント(顧客)でもあった「安愚楽牧場」が
震災による資金繰りの悪化から支払い停止を通知してきたのです。
(2011.8.1)
「どんな変化に遭遇しても、乗り越えていける汎用性の就活スキル」
ということについて書いてみますね。
※参考図書は
フリードマン『激動予測』

後ほど紹介します。
■安愚楽牧場~震災の余波
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細野豪志原発事故担当相は2日午前の記者会見で、黒毛和牛生産を全国展開する畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県那須町)が東京電力福島第1原発事故で牛肉価格が下落したことなどから経営難に陥っている問題について「賠償スキームの対象になる可能性は十分にある。専門家でしっかりと確認してもらう」と述べた。
※※※
sankei bizニュース2011.8.2記事から
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110802/mca1108021112015-n1.htm
安愚楽牧場のケースで、私の身近で見聞したことは
そこの宣伝広告を手がけていた広告代理店の収入減です。
■広告収入の減少という問題
広告収入の減少という問題は
マスコミ業界を直撃するアキレス腱になっています。
たとえばテレビ局では
いろいろな人件費を削減する方向に向かっています。
就活の人気職種であった「女性アナウンサー」も
アナウンス以外の他部門へ人事移動させることで
事実上リストラ勧告を行っているケースもあります。
■スキルの専門性と汎用性の使い分け
アナウンサーの場合、アナウンスという業務の専門性に
汎用性があるかどうかが問われています。
汎用性とは「どこにでも使える」という意味合いです。
テレビ局という仕事の組織のなかで
アナウンス業務だけのスキルでは
生き残りが難しい時代になってます。
『自分は今、どんな仕事で会社に貢献できるのか』
これを入社前から入社後も、絶えず
『考え続けること』がポイントのような気がしています。
■震災の激動予測から
※※※
日本の変革は、地震から生じる。
そして、最初の地震は、もしかしたらすでに起きているのかもしれない。
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ジョージ・フリードマン『激動予測 「影のCIA」が明かす近未来パワーバランス』 櫻井祐子訳 早川書房2011.6刊

フリードマンの近著は
東日本大震災に遭遇した日本へのメッセージからはじまっています。
日本は劇的な変革を伴うことで
危機を乗り越えてきたのだということですね。
環境の劇的変化を『変革』と捉えて
『自分は、今、どのような能力の変革をしていけるか』
『いつでも考え続ける姿勢を保つ』のが
いちばん汎用性のある就活スキルかもしれません。
★★牛の能力の犠牲の上に★★
安愚楽牧場の牛たちを登場させよう。
牛は草を食べてミルクを作ります。
人間がどんなに科学技術を発達させても
『草からミルクを作り出すこと』は不可能です。
牛がもつ神秘の能力の尊い犠牲を
無駄にさせたくないと考えれば
震災によるどんな打撃を受けようとも
『不可能を可能にできるような意識』で
いつでも前向きに考えていこう。
ポジティブな思考力(しっかり考える)が
今は大切だと思うよ。
ではまた

