官公庁でインターンシップに参加する人も
そうでない人も一回読んでみよう。
古林海月「わたし、公僕でがんばってました」中経出版2011.6新刊
★完全に普通のマンガなので気楽に読めます★
作者の古林海月さんが1990年代に某県職員として勤務したことが
いろんなエピソードになっています。これを読むだけで
「一番わかりやすい公務員インターンシップ体験」になるなと思いました。
インターンシップは
「就活で必ず体験しなければいけない」ものではなく、たとえ体験者であっても
そこから学びが無かったら、結局就活では失敗するものなのです。
■たとえ間違った法律でも、正しく執行する公務員のありかた。
インターンシップを体験する場合、現場で学ぶ仕事の細かい体験に
とらわれて、全体が見えなくならないように注意しよう。
マンガの事例・エピソードは少々古い内容なのですが
公務員の仕事の基本原理は不変的なものなのです。
学んだ業務・体験した仕事を通じて
「その仕事は他の会社や業界と、どういうつながりをもつものか?」
「自分が職業選択をするときに、どういう部分で参考になるのか?」
これが一番大切かな、と思います。
たとえば公務員の仕事では
「法律がすべての仕事の基本」
なのだ。
マンガから、少々重いテーマですが印象的なフレーズをどうぞ。
※※※
公務員の仕事は法令にそってるわけだけど
その法令がまちがっていることだってあるじゃない。
法が正しいと信じて公務員がやったことで
人の一生が台無しになることって今もあるかもよ。
古林海月
※※※
(前掲書から)
どの箇所にこのフレーズが出てくるか、一度読んでみよう。
そのときに
「公務員の仕事がどんなものかを、一番深い部分で鋭く理解する」
ことができるかと思います。
★★★インターンシップから仕事の本質を深めていこう★★★
表面的な職場体験から
「面白かった、やりがいがあった、大変だった・・」
という体験談になりがりなのがインターンシップの失敗例。
たとえばボランティア活動をする場合
現場体験を通して、理想を現実にしていくための
必要な知恵・技術・資金・組織運営を
自分ならばどうするか?
どうあるべきなのか?
こういう具合に深い部分から自分の体験を生かして
いろんな思考をめぐらすようにしていこう。
それではよい週末を。